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Noah:Best of Noah 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 丸藤正道vs.潮崎豪(6/9/19)

GHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.杉浦貴(6/9/19)

タッグ王座戦:潮崎豪、中嶋勝彦(ch)vs.KAZMA SAKAMOTO、杉浦貴(6/22/19)

潮崎豪vs.鈴木秀樹(7/27/19)

丸藤正道vs.鈴木鼓太郎(8/4/19)

@丸藤正道vs.潮崎豪(6/9/19)
 丸藤が強烈なカウンター・ニーを叩き込みコントロール。
 腕攻めも加えて潮崎は完全にダウンに追いやられます。

 三沢メモリアル・マッチということで
 この2人のスターの対等な攻防を推してくるかと思いきや
 一方的な展開だったのは良くも悪くも予想外でしたね。

 潮崎は封じ込められる中でチョップを軸に
 腕のセルも丁寧な表現で反撃していました。

 中盤までのじっくりとしたストーリーの上での
 終盤の強引な打撃戦は一気に観る者の感情を入れ込んでいて良かった。

 メインを信頼し変則的に作って成功させました。

 ぎりぎり好勝負。

AGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.杉浦貴(6/9/19)
 杉浦が静かにロープ・ブレイクしたのに対し、
 清宮は同様の状況で張り手を叩き込む。
 形を作りつつも双方の色をつけていく丁寧な構築です。

 どちらにも過大な負荷をかけず
 年齢差、キャリア差で縛られていないのは良いですね。

 気持ちの伝わる打撃戦で上手く中盤で表現。
 杉浦がコーナーへのジャーマンに加え、
 断崖式ガットレンチ・スープレックス。
 試合上はそこまで過激なスポットに頼る必要はなかったものの
 三沢メモリアルとしては断崖式に意味があるか。

 完全ダウン・モードでそれぞれやるべきことをやっているので、
 終盤への入り、清宮が反撃していく過程は
 杉浦が簡単に主導権を譲らなければもう少しドラマチックに出来たはず。
 一方で49歳の杉浦の等身大が出たともいえ
 切ない最後の攻防は味があった。

 このタイミング、このマッチアップに求められる内容をやり遂げましたね。
 ぎりぎり好勝負。

Bタッグ王座戦:潮崎豪、中嶋勝彦(ch)vs.KAZMA SAKAMOTO、杉浦貴(6/22/19)
 密度を高める杉浦と空白にポイントで仕切るSAKAMOTOは
 正反対でいてタッグとして上手くまとまっていますね。
 潮崎、中嶋の容赦ないハード・ヒットと交わり
 常に一定以上のクオリティを実現させています。

 トーナメント決勝のリマッチということで
 前回より洗練された部分も見られました。
 一方で杉浦の年齢が終盤においては少しネックになったか、
 SAKAMOTOもやや弱いので終盤のエスカレーションが物足りなかった。
 それでも王座戦として他団体にも胸を張れる内容であることは間違いない。
 ぎりぎり好勝負。

C潮崎豪vs.鈴木秀樹(7/27/19)
 鈴木らしいプロレスですね。
 スポットを使わずともじっくり魅せるプロレス。

 首・肩を攻められる潮崎もそれに合わせたセルを見せます。

 スローな展開で観客の100%のバックアップが得られない中、
 鈴木がポイントで完全に距離を置いての
 試合展開を作ってきたのは驚くべき巧みの技でした。

 一方で潮崎は良質な疲労感を演出していますが、
 ちょっと鈴木のねちっこいプロレスに付き合いすぎですね。

 テーピングを外しての爆発、
 いつもとは違うこの試合の特殊性に合わせたチョップ使いはお見事ですが、
 もう少し熱量を上げるポイントを作っても良かった。

 20分でまとまっている試合を
 鈴木が脚攻めで更に10分延長。
 仮想的なダメージの表現が面白いですね。
 要素を欲張りすぎでどの要素も100%に行かなかったし、
 30分目前の切迫感の演出が弱いので、
 雰囲気に比べクオリティは少し落ちるものの
 それでもぎりぎり好勝負の評価。

 是非鈴木にはこれからもNoahに定期参戦して頂きたい。

DGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦(7/27/19)
 清宮が蹴られる前に脚攻め。
 蹴られる前に、というのは筋が通っているものの
 試合の中で一から語った方がよりストーリー性は出る。

 中嶋が清宮を止めるために低空ドロップキックにドラスク。
 ここで清宮の方が脚の痛みを重く表現。
 これでは清宮のそれまでの積み重ねが無に帰します。

 中嶋がエプロンでツームストンを決めて主導権。
 ヒール的に振る舞うもあまり観客の反応がないのは寂しいですね。
 やってることは悪くないのですが。

 清宮はここに来て相手との歩調合わせに悩んでいるのか
 王者らしさを失っています。

 中嶋の向かいかたもやや独善的。
 エゴをぶつけ返してくると
 ノアの凄さを見せれる、という意思があるのでしょうが、
 清宮との間に価値観のコンセンサスが得られていない。

 それ故お互いにすれ違ったまま、どちらも譲歩せず、
 試合時間だけが過ぎていって30分。
 失敗試合と言わざるを得ない。

 平均より少し上。

E丸藤正道vs.鈴木鼓太郎(8/4/19)
 ファンネルのカウンターでニーなど
 丸藤がセンスあるムーブで華を添えます。

 鼓太郎は歳か反撃が弱いものの
 ダイビング技、ロープ技を多用し強調した試合運びは良かったですね。

 旗揚げ記念試合というとことで
 過去の歴史のプレイバックの意識を持って展開。
 その分、各シーンの繋がりが弱い印象はあるものの、
 密度が落ちそうになれば即座に展開してフォローする感度は素晴らしい。
 ダメージ表現も自然で良かったですね。

 終盤がロープワーク、コーナー上を排した為に
 点の攻防になってスケール感が失われてしまったのは勿体ない。
 終盤で落としてしまったものの記念大会メインにふさわしい内容。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@丸藤正道vs.潮崎豪(6/9/19)
AGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.杉浦貴(6/9/19)
Bタッグ王座戦:潮崎豪、中嶋勝彦(ch)vs.KAZMA SAKAMOTO、杉浦貴(新チャンピオン!)(6/22/19)
C潮崎豪vs.鈴木秀樹(30分時間切れ)(7/27/19)
DGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦(7/27/19)
E丸藤正道vs.鈴木鼓太郎(8/4/19)