Noah:Best of Noah 2013 part.1の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | GHC王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(5/12/13) タッグ王座戦:矢野通、飯塚高史(ch)vs.TMDK(シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルズ)(7/7/13) |
@GHC王座戦:KENTA(ch)vs.マイバッハ谷口(3/10/13)
KENTAがゴング鳴るなり突っかかります。
相手より体格の小ささを感じさせない打撃の打ち方です。
軍の中で上だったことを表現できていますね。
ただ打撃の打ち合い時間は長すぎ。
谷口は受け手としてなんらイメージを持っていないからもあるでしょうね。
反撃のタイミングは良くパワー・スラムからKENTAを甚振ります。
場外戦はKENTAの荒っぽさも見せるという意味で正解。
10分経過まで想像以上に中身が詰まっています。
色々な技を配置してより大きく攻防を広げます。
レフェリーを使ったりテーブルを使ったりと
谷口の戦略が上手く試合の攻防に活かされていますね。
KENTAのターンを余り作らない方が良い、と思ってしまう程
谷口のターンはドラマチックでした。
予想を超えて素晴らしい試合でした。
好勝負に少し届かず。
A小橋建太引退試合:小橋建太、佐々木健介、武藤敬司、秋山準vs.KENTA、潮崎豪、マイバッハ谷口、金丸義信(5/11/13)
健介、武藤、秋山はあくまで小橋のパートナー。
華のある技、そして小橋との連携技をばら撒くぐらいで
小橋をあくまで中心に据えます。
小橋は一通り技を受け、そしてスーパープレックスを決めれるぐらいにはコンディションを整えてきましたね。
ただディティールを加えるリアクションや
幹を太くする揺らぎ無さは流石になかった。
そうなると小橋に対する相手が重要になってきます。
まずKENTAですが同じGHC王者として向かうには厳しいですね。
体格差が壁として立ちふさがっている上、
KENTA自身も相手に絶対性を要求せざるをえないファイトに囚われていた。
また生意気なキャラを出していますが、
小橋に対してそういう感情を抱いていないことは明らかで
こういう試合においては普通にリアルに基づいても良かった。
金丸、マイバッハはヒール要素を持ち寄り貢献。
特にマイバッハはサスマタ攻撃で分かりやすかったし、
またマスクで表情が見えにくいことが逆にメリットとなり
レジェンドの受け手として先んじて機能していました。
後は潮崎。
相変わらずチョップの意味づけは飛びぬけていて
健介との再戦がほぼ実現しえなくなったことが残念でなりません。
40分近くのボリュームある一戦。
前回の復帰戦のような上手い構成がある訳ではなく
単純な足し算に近い形ですがテンションが下がるシーンもなく概ね成功といえる。
中々良い試合。
(執筆日:5/?/13)
BGHC王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(5/12/13)
静止図にも力を入れて動かなくしているレスリングです。
エルボーを打たれても微動だにしないようにする受けで打ち合い。
どちらも見応えがあるものの各シーンの移行には違和感があります。
杉浦が頭部に張り手をかましてKENTAをダウンさせると再びヘッド・ロック。
気迫のこもった表情で魅せます。
打撃ベースのシーンを多層で組み込み変化つけながら韻付け。
打撃の絶対性に頼っているが故に他の技種の絶対性の無さが目立つのが玉に瑕。
杉浦がエプロンのKENTAにスピアー、
KENTAが柵超え場外ダウンの杉浦にダイビング・ダブル・ストンプ、と
異常だが馬鹿げた領域のスポットを行った後、KENTAが全力疾走のコンボ。
サブミッションを切り返す動きの技術は凄いと思うものの
それによるリセットが利いていないのが残念ですね。
本当にさっきの異常なスポットが必要だったか、首を傾げてしまいます。
最後までハードすぎる打ち込みを続け、
打撃を受けながらのサブミッション返しも加えていました。
打撃に抑揚やかわしの要素があってこそ光るものがあります。
それまで盲目的に受けていた中で切り返されても微妙だし、
最後のGTS3発絡めたエンディングも中々持って馬鹿げています。
2013年で最も過激な一戦でしたが、ぎりぎり好勝負程度としか評価できない。
(執筆日:7/?/13)
Cタッグ王座戦:矢野通、飯塚高史(ch)vs.TMDK(シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルズ)(7/7/13)
シェイン、マイキーが逆に奇襲を仕掛けスタート。
ファンに認められているだけあって良くファンを見ていますね。
外人ではあるもののホームと言う意識を持っています。
ゴングがなった後コーナーのターン・バックルを外そうとして手間取るも
ここでもファンと交流できるからこそそれで時間を稼げることもできている。
矢野の孤立もマイキーは印象化、シェインは躍動感を武器に上手くテンションを維持させている。
矢野が反撃から手際よくターン・バックルを外します。
先の行為と上手いこと対比になりましたね。
続けてTDMKが揃って流血。
矢野、飯塚が手馴れた形で煽っていきます。
流れの生み方は若干淡白なものの
流血量が増えることが雰囲気は十分高まっています。
毎日の積み重ねにこの瞬間の化学反応が加わり素晴らしい試合を生み出しました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:7/?/13)
DGHC王座戦:KENTA(ch)vs.中嶋勝彦(10/5/13)
序盤の試合運びは打撃を打ち合い、
崩れたところでフォールしてサブミッションにつなげるという
オーソドックス極まりない退屈な展開。
場外の柵を使った効果的なシーンを挟んで、
中嶋の脚狙いにKENTAが首狙いで対抗するのかと思いきや
KENTAが中途半端に受け手に回ってしまう。
やられ姿で惹きつけたいのならもっと表現しても良いのですけどね。
ただ試合が進むにつれ、ある程度は改善されてくる。
ステージ・スポットを経て徒労感、疲労感が出てきた中で
いつもの定番、場外へのダイビング・ダブル・ストンプに臨む様は
良い意味での運命感が出てきている。
技にも焦燥感が出て攻防に緊迫感が生まれてくる。
ハードに真っ向からぶちかます一進一退は素晴らしかったですね。
しかし結局、延々とした蹴り合いにつなげて落ち着かせるのが残念。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:?/?/12)





