TOP日本のプロレスNoah 2010年代の大会 →Best of Noah 2012

Noah:Best of Noah 2012の分析


名勝負 なし
好勝負 GHC王座戦:潮崎豪(ch)vs.森嶋猛(1/22/12)

GTL公式戦:潮崎豪、本田多聞vs.佐々木健介、宮原健斗(4/29/12)

GL決勝:杉浦貴vs.KENTA(11/23/12)

@GHC王座戦:潮崎豪(ch)vs.森嶋猛(1/22/12)
 森嶋は立ち位置を見つけたようですね。
 体重を絞り機動力を活かした攻めを見せ、
 かわされる動きも淀まず鋭く行なうことができている。
 技の後にぶらりと間を置き、一つ一つ叩き込むことで勝利を手繰り寄せているという確信、
 短期的でも長期的でもない中期的な計画性を示している。
 受け身もじたばたせず静止を軸としながら
 一般的な巨漢が持たない受けの要素を加えることができている。
 一方の潮崎も場に合わせなくても
 自分のスタイルをしっかりこなすことで試合を構築している。
 その力強さとぶれない試合への向かい方は王者として魅力的です。 
 ぶれない余り、森嶋の行動を少々無視したダメージ調整もありましたけどね。
 終盤の森嶋が潮崎を上回ることを表現するための攻防の選択は
 それぞれの個がしっかり自立していただけに少々短絡的な気もするが、
 王者から王者へのバトン・タッチにふさわしい素晴らしい試合でした。
 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:2/11/12)

Aグローバル・タッグ・リーグ公式戦:大谷晋二郎、橋本大地vs.森嶋猛、中嶋勝彦(4/29/12)
 森嶋黙って受け、急に動き出すという人為的な緩急を生み出していますね。
 形を整えつつも抑制を利かせていないように見えるパワフルな技も魅力的。
 大谷はベテランの妙でしっかりした試合運び。
 中嶋とは相変わらずヒートしています。
 中嶋は大地相手に胸を貸していて
 大地の拙さ含めた純粋さを活かしていましたね。
 ただ個性を出している割に
 試合の中でそれぞれが特にストーリーを紡ぎだせていないのが残念。
 最後のフィニッシュもインパクトはあるが、やや流れが弱い。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:5/15/12)

BJr.ヘビー級王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.石森太二(2/25/12)
 石森がいきなり仕掛け、場外戦に持ち込みます。
 ただ鉄柱を使ったり場外で投げたりしたり
 どの方向に向いての戦略なのかは良く分かりません。
 序盤の攻防はなんだか流れが変わっているな程度の効果しかない。
 対する中嶋は脚狙い。
 石森が脚狙いに導くほどハイ・フライで攻め込んだ訳ではありません。
 しかし脚狙いにいく。
 ここでようやく試合の絵図が見えてきます。
 不透明な流れを確かなものにするための攻防であることが分かってくる。
 この試合が取るに足らないものではないことが示されるのです。
 中嶋は4の字を長いことかけることで意図的に攻防の流れを断ち切ると
 一転して一つ一つ技で追い込んでいく見せ方にシフト。
 これは上手かったですね。
 最後はハイ・キックでフィニッシュ。
 確かに彼の必殺技ではあるが只のハイ・キックであるが故にその刹那を際立たせないといけません。
 少なくともヒットさせた後、すぐにフォールしないといけません。
 最初と最後が全体の中で弱いものの充実の内容。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:3/2/12)

CGTL公式戦:潮崎豪、本田多聞vs.佐々木健介、宮原健斗(4/29/12)
 まずは潮崎と健介がチョップを延々打ち合います。
 その中での潮崎の間の置き方、ペースは堂々としたもので
 まったく小橋x健介のコピーキャットではありませんでした。
 序盤にこのチョップの打ち合いを配置した特異的な構築で
 当然潮崎と健介の絡みが中核になっていくのだろうな、と思いきや
 宮原が潮崎に突っかかって行きます。
 宮原のレベルを考えるとクオリティが下がりそうなものですが
 潮崎の対応が見事で、熱い絡みになっています。
 本田もパートナーとして合体技などを提供し追い込む上で一役買っている。
 最後まで潮崎の仕事っぷりに感心するドラマチック・バウト。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:6/15/12)

DJr.タッグ王座戦:鈴木鼓太郎、青木篤志(ch)vs.丸藤正道、石森太二(6/13/12)
 鈴木と青木とのタッグが要所に華のある1対2スポットを持ってきて盛り上げます。
 ただタッグはしばしばそうなりがちなんですが
 表面的な盛り上げ作りに終始していますね。
 石森と丸藤のタッグは丸藤がまるで目立たない配分で打開できない。
 しかし青木の腕攻めによって攻防に緩急が出てくると
 連携技も大きな効果を上げるようになり
 クライマックスは非常に素晴らしい攻防となりました。
 最後はタイガー・ドライバーで決着。
 前半、および丸藤が三沢追悼試合という位置づけにフィットしていればもっと上に行けた。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/2/12)

EGL決勝:杉浦貴vs.KENTA(11/23/12)
 三沢の事故から意図的にスタイルの改革を目指しているNoah。
 しかしこの試合はエルボー、ビッグ・ブーツの打ち合いという自分の形でスタートしています。
 得意な部分で勝負すべきは当然で、
 全てをこれに頼るのはともかく大一番では今後も頼っていくべきですね。
 相当にハードに打撃を打ち込みあいダウン=KOに近い戦いとなっています。
 KENTAが技の組み合わせを考えてリードすると
 杉浦もそれについていって良い変化を見せ、受けによる提案で
 抜きつ抜かれつで状態を高めあっていきます。
 ダウン時間を削ってスピード感を生み出していますが
 やっていること相応の激戦模様を付随できないデメリットもある。
 これまで断崖式などに頼ってきただけに調整がやや乱れたか勿体無いですね。
 彼らが変化を意識しているように観客の反応も変質しているからこれでも良いですけどね。
 流れの型を活かした構成ではないもののKENTAへの声援が大きくなっていくと
 ユニークな攻防、アマレス的能力を使った攻防で大きく盛り上げます。
 KENTAは既にNoahのトップ・ファイターになっているのに
 この試合でも時々アンダードッグの立ち位置になるのは理由が分からないですが、
 そんなもやもやを吹き飛ばす程激しいぶつかり合いです。
 打撃の当たりの強さに意識が集中しすぎているきらいはありますが情熱的で
 ラストのグー・パンチの応酬は圧巻というしかありませんでした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:1/6/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@GHC王座戦:潮崎豪(ch)vs.森嶋猛(新チャンピオン!)(1/22/12)
AGL公式戦:潮崎豪vs.永田裕志(11/3/12)
BGL公式戦:永田裕志vs.KENTA(11/17/12)
CGL決勝:杉浦貴vs.KENTA(優勝!)(11/23/12)