TOP日本のプロレスNoah 2010年代の大会 →Best of Noah 2011 part.3

Noah:Best of Noah 2011 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 Jr.ヘビー級王座戦:鈴木鼓太郎(ch)vs.ロデリック・ストロング(6/26/11)

Jr.ヘビー級王座戦:鈴木鼓太郎(ch)vs.金丸義信(7/10/11)

@ザック・セイバーJr. vs.KENTA(5/14/11)
 セイバーがレスリング・テクニックを遺憾なく発揮。
 終盤も腕攻めで素晴らしい切り返しを見せていました。 
 KENTAはメジャー選手として試合運びは落ち着いていますが
 その追い込みは凄まじいの一言。
 セイバーにハードな蹴りを叩き込み終盤では
 アーム・バーから逃れるために顔にストンピングを打ち込んでいましたね。
 安易に蹴り合いにしなかった事で
 両者の魅力をストレートに出せた内容。
 逆にワン・ナイト・オンリーであろうカードにしては
 後一歩踏み込んで交わって欲しいという気持ちも少し残ったけれど。 
 好勝負に少し届かず。

AJr.タッグ王座戦:鈴木鼓太郎、青木篤志vs.KENTA、金丸義信(5/25/11)
 KENTAと鈴木がいきなり打撃の打ち合い、かわしあいを始めたのは
 ちょっとNoahの独自色が行き過ぎたように見えますね。
 一方で金丸x青木はじっくりと入るので完全に浮いています。
 連携からエプロンで鈴木にディープ・インパクトを決め中盤へ。
 細かい見せ場を混ぜながら鈴木の孤立シーンを盛り上げます。
 その後はそれぞれが個性を発揮した攻防。
 同時サブミッションなどタッグ・スポットも見られますね。
 ただ全体的にまだ完成されていない部分は大きい。
 柔軟な攻防を見せていた青木ですが腕攻めの混ぜ方は課題が残り、
 金丸は中盤ではベテランの妙を見せていたのに終盤では若干取り残された印象です。
 KENTA、鈴木は素晴らしい働きでしたが、
 まだいつもの打ち合いになれていて技1つで十分に効果を上げられていませんでしたね。
 まあ数え歌の初戦としてはこんなものでしょう。
 中々良い試合。

B#1コンテンダーズ・マッチ:潮崎豪vs.森嶋猛(6/11/11)
 冷静な試合運びで、潮崎と森嶋のミックスの完成度は高いですね。
 一つ一つエプロンでのスポットを入れたりしながら
 堅実に一歩一歩試合を高めていきます。
 その中で森嶋の脅威、潮崎の粘りが徐々に形になっていきました。
 しかし一つ一つ丁寧にするために
 どれも同じように重きを置く事になってしまっている。
 もう少しメリハリをつければより良くなったでしょうね。
 潮崎がヒップ・アタックをジャーマンに切り返し、トペ。
 森嶋が強烈なハンマーを連発、とどちらも見事なスポットで攻防。
 森嶋のスーパー・キックといった捻りとラリアットのような単純さ。
 これがバランスよく織り交ざっているため
 最後まで森嶋の強さを壊さずに攻防を続けました。
 ただラリアット相打ちでのフィニッシュは森嶋がやるならまだしも潮崎がやるのは若干違和感。
 好勝負に届かずも中々良い試合でした。

CJr.ヘビー級王座戦:鈴木鼓太郎(ch)vs.ロデリック・ストロング(6/26/11)
 密着のレスリングから丸め込みの応酬。 
 鈴木が腹にエルボーを打てばロデリックもチョップを打ち返し
 等価の立ち位置にある事を高いレベルで示しました。
 場外、エプロンを使ったスポットで
 お互いの腹攻め、腰攻めを印象的にスタートです。
 一極攻めの重みを維持しつつも
 リングを存分に使って面白い攻防を生み出していました。
 中盤後半がそれまでに比べやや控えめでしたが
 鈴木の攻め方は実にテクニカルで見応えがある。
 エドワーズ戦と同じくリングでの動き方の軌道が美しいんですね。
 柵越えトぺ・スイシーダから終盤へ。
 いつもながら外人に対して観客が技の余韻を感じてくれず、
 それに配慮した配分になっているため
 技が最大限に活かされた交わり方ではないですが、
 王座戦にふさわしい素晴らしい試合でした。
 ぎりぎり好勝負。

DJr.ヘビー級王座戦:鈴木鼓太郎(ch)vs.金丸義信(7/10/11)
 タッグ戦で完成させたシークエンスからスタート。
 金丸が柵にぶつけ、マットを剥いだ場外でブレーン・バスターを決め主導権を掴みます。
 定番の断崖式ボディ・スラムも加え、そこからは腰攻めでの支配。
 只のストンピングに気持ちを込めて魅せたりと
 なんてことのない攻防での魅せ方の上手さが光りましたね。
 カウンターも面白いものが幾つかありました。
 鈴木は腰攻めで苦しみながらも身を削って反撃。
 タッグの時はKENTAとやっていたカウンターの切り返し合いを
 流用したりして優れた終盤の攻防を生み出しています。
 鈴木の亡き母への追悼という意味合いが強いのか
 ストレートな内容で他と比べるとインパクトに欠けるものの
 完成度の高い心地よい流れが堪能できます。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/11)