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Noah:Best of Noah 2011 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 キングス・オブ・レスリング(クリス・ヒーロー、クラウディオ・キャスタニョーリ)vs.森嶋猛、谷口周平(5/14/11)

@潮崎豪vs.谷口周平(5/8/11)
 潮崎の初手ラリアットで谷口が脳震盪を起こしてしまいます。
 唐突なハプニングですが
 潮崎は冷静な試合運びで見事な対応を見せています。
 相手が動けないという前提条件での構築ではありますが、
 潮崎は今年でも屈指の働きでした。
 これが他でも出来たならと思いますね。
 淡々と谷口を追い込み、リングアウトを凌いだ谷口に変形コブラ・クラッチを決めて前振り。
 谷口がコーナーへのパワー・ボムを決めるも潮崎が逆に持ち上げて場外に捨てて、
 谷口がリングアウトかという2回目の見せ場を作る。
 同じ見せ場をより上位のものとして配置できていたのは上手いですね。
 谷口は脳震盪の影響もあったでしょうが迫力に欠けるのが残念。
 リフト・ジャーマンが象徴的ですが、
 関本みたいにゆっくり持ち上げるの狙いは分かりますが
 肝心のマットに叩きつける時までゆっくり。
 打撃も鈍くとてもダメージを与えられているとは思えませんね。
 もう少し見せ方を向上させる必要がありますね。
 もしくは見せ方を余り考えずとも通用する程までにビルド・アップするか。
 潮崎がスリーパーで落ちそうになる事で終盤は熱が入った状態で突入。
 潮崎が変形コブラ・クラッチでオチをつけました。
 谷口は情けないし、魅力的とは言い切れないが、
 潮崎のスマートな構築が存分に楽しめる内容。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/11)

Aキングス・オブ・レスリング(クリス・ヒーロー、クラウディオ・キャスタニョーリ)vs.森嶋猛、青木篤志(5/13/11)
 相手の色の活かし方に関してはアメリカン・プロレスが
 日本のプロレスの一歩も二歩も先を行っている。
 KoWが森嶋を適切にスケール・アップ。
 分かりやすい形を作るので盛り上がりやすいですね。
 体格で劣る青木はヒーローとテクニカル・レスリング。
 ヘビー級の世界に入れない青木への歩み寄りという印象がありましたが、終盤になると青木が大活躍。
 KoWが森嶋をリングに入らせず青木を狙うという戦略を取っていたものの
 決して青木が侮られた、という印象を受けない程素晴らしい攻防を繰り広げました。
 好勝負に少し届かず。

BKENTA、ボビー・フィッシュvs.潮崎豪、谷口周平(5/13/11)
 いきなり潮崎とKENTAの熱い打撃の打ち合い。
 潮崎はロープに走ってのエルボーと
 なぎ払うように打つチョップの両方を使っていましたが、
 それぞれの打撃が黄金色に輝いていて、
 これが潮崎のベストの形ではないか、とまで思わされる程でした。
 序盤なので打撃の打ち合いしかなかったけれど
 このKENTAとの打撃の打ち合いは
 一日目のベスト・シーンでしょう。
 その後においてはこの絡みである事がさほど強調されなかったものの
 他で色々と良いものが見られました。
 谷口は控え受けをしてもらいながら無骨な強さを作り上げ、
 潮崎との相手を壊すような連携も魅力的でした。
 フィッシュは上手くKENTAをサポートしていましたね。
 当然やられるシーンは他の3人より多いですが、
 ヨーロッパという事で格付けに縛られず、
 潮崎相手でもひるまず、谷口相手でも肉弾戦を繰り広げ良かったですね。
 個々が伸び伸びと戦った結果、
 自然と格付けと同じ形に収まっていますが、
 それは格付けありきで雁字搦めになった試合とはまったく別物です。
 好勝負に届かずも中々良い試合。 

Cキングス・オブ・レスリング(クリス・ヒーロー、クラウディオ・キャスタニョーリ)vs.森嶋猛、谷口周平(5/14/11)
 KOWと森嶋の化学反応が素晴らしいですね。
 KOWは柔軟な攻防で森嶋を魅力的に見せていて、
 森嶋はKOWの描く攻防にどたどたと合わせているものの
 そこに乗っかって期待通りのパワフルなムーブを披露しています。
 KOWも只引き立てるだけでなく、
 その森嶋に引けを取らない事で自分の魅力をスケール・アップしている。
 ヒーローのハード・ヒッティングは鋭く、
 CCは森嶋にジャイアント・スイングを決めたりと絵になる技を次々に決める。
 谷口にはボディ・リフト、UFOさえ決めていましたね。
 谷口は個人で見ると他より劣りますが、
 森嶋との連携が思いの外良く、素晴らしい緩急を試合に提供していました。
 ヘビー級同士なのにJr級を相手にした時のような輝きを両者が持った内容。
 ぎりぎり好勝負です。

D潮崎豪vs.中嶋勝彦(5/14/11)
 ヘビー級とJrにカテゴライズせず
 それぞれレスラーとして互角に描いています。
 チョップと蹴りをそれぞれの武器として位置づけ、
 あくまで一要素として体格差も忘れていない。
 中嶋も蹴りを中心とした潰すファイトは鳴りを潜め、
 柔軟な試合運びを繰り広げていますね。
 観客も2人のする事なら何でも受け入れるって感じで素晴らしい空間でしたね。
 Noahで苦しむ潮崎にとっては伸び伸びとやれたのではないでしょうか。
 その分観客の盛り上がりに甘えて
 流れの作り方が甘い部分もあったけれども
 最後まで一進一退の攻防が続き見応えがありました。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:?/?/11)