TOP日本のプロレスNoah 2010年代の大会 →European Navigation Night One 5/13/11

Noah:European Navigation Night One 5/13/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

PAL版。
@鈴木鼓太郎vs.リッキー・マルビン
A石森太ニvs.梶原聡
Bキングス・オブ・レスリングvs.森嶋猛、青木篤志
 相手の色の活かし方に関してはアメリカン・プロレスが
 日本のプロレスの一歩も二歩も先を行っている。
 KoWが森嶋を適切にスケール・アップ。
 分かりやすい形を作るので盛り上がりやすいですね。
 体格で劣る青木はヒーローとテクニカル・レスリング。
 ヘビー級の世界に入れない青木への歩み寄りという印象がありましたが、終盤になると青木が大活躍。
 KoWが森嶋をリングに入らせず青木を狙うという戦略を取っていたものの
 決して青木が侮られた、という印象を受けない程素晴らしい攻防を繰り広げました。
 好勝負に少し届かず。

Cザック・セイバーJr. vs.中嶋勝彦
 どの瞬間も目が離せない程強烈な攻めで
 優れたカウンターもあります。
 地位の差は試合にそこまで影響せず
 一進一退に近い形となっています。
 それ故確かにこの試合は良い試合ではありました。
 しかし一線は越えなかった。
 それはどちらも破壊的であるにも関わらず、
 セイバーが芸術的なのに対し、 
 中嶋が即物的だったからに他なりません。
 これでは化学反応を起こす事が出来ない。
 中々良い試合。
 
DKENTA、ボビー・フィッシュvs.潮崎豪、谷口周平
 いきなり潮崎とKENTAの熱い打撃の打ち合い。
 潮崎はロープに走ってのエルボーと
 なぎ払うように打つチョップの両方を使っていましたが、
 それぞれの打撃が黄金色に輝いていて、
 これが潮崎のベストの形ではないか、とまで思わされる程でした。
 序盤なので打撃の打ち合いしかなかったけれど
 このKENTAとの打撃の打ち合いは
 一日目のベスト・シーンでしょう。
 その後においてはこの絡みである事がさほど強調されなかったものの
 他で色々と良いものが見られました。
 谷口は控え受けをしてもらいながら無骨な強さを作り上げ、
 潮崎との相手を壊すような連携も魅力的でした。
 フィッシュは上手くKENTAをサポートしていましたね。
 当然やられるシーンは他の3人より多いですが、
 ヨーロッパという事で格付けに縛られず、
 潮崎相手でもひるまず、谷口相手でも肉弾戦を繰り広げ良かったですね。
 個々が伸び伸びと戦った結果、
 自然と格付けと同じ形に収まっていますが、
 それは格付けありきで雁字搦めになった試合とはまったく別物です。
 好勝負に届かずも中々良い試合。 

EGHC王座戦:杉浦貴(ch)vs.デイブ・マスチフ
 マスチフは150kgを超える巨漢。
 体系の割りに動けますが、
 ヘビー級としてのゆったりした魅せ方を逸脱していないのが良いですね。
 腕狙いも地味に良い。
 この意外に攻めどころの難しい敵と出会い、
 杉浦の苦境に折れない真っ直ぐなファイトと力強さが輝く形となっています。
 後半もマスチフがここぞでカウンターを決めて流れを渡さず
 ドラマチックな攻防が見られました。
 最後は遂にマスチフを上回り、確固とした強さの下フィニッシュ。
 ローカル・スターの接待かと思いきや、
 想像以上の中々良い試合でした。

@ダニー・ガーネルvs.ロビー・ダイナマイト
 プレ・ショーより。
Aダグ・ウィリアムス、ダン・ヘッドvs.金丸義信、杉浦貴(FWA)
Bタッグ王座戦:森嶋猛、モハメド・ヨネ(ch)vs.ナイジェル・マッギネス、ダグ・ウィリアムス(1PW)

総評
 2日目には全体的に劣るもののそれでも充実している。
 純粋にプロレスに打ち込める空間があります。
 (執筆日:1/15/12)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@鈴木鼓太郎vs.リッキー・マルビン
A石森太ニvs.梶原聡
Bキングス・オブ・レスリングvs.森嶋猛、青木篤志
Cザック・セイバーJr. vs.中嶋勝彦
DKENTA、ボビー・フィッシュvs.潮崎豪、谷口周平
EGHC王座戦:杉浦貴(ch)vs.デイブ・マスチフ
@ダニー・ガーネルvs.ロビー・ダイナマイト
Aダグ・ウィリアムス、ダン・ヘッドvs.金丸義信、杉浦貴(FWA)
Bタッグ王座戦:森嶋猛、モハメド・ヨネ(ch)vs.ナイジェル・マッギネス、ダグ・ウィリアムス(30分時間切れ)(1PW)