Noah:Noah Matches 2010の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@グローバル・リーグ戦:川田利明vs.高山善廣 (4/24/10)
ロー・キックの打ち合いで
劣勢になった川田がレスリングで軸をずらし、
レッグ・ロックで高山の足を使えなくする。
理屈に則った展開は良いですね。
頭部への強烈な打撃も見応えあり。
ただコンディションが下り坂になっている中で
30分試合に設定したのが無理ありました。
気合いで何とかなっていない現実の中で
気合で攻め合う仮想的攻防が上滑りしています。
まあまあ良い試合。
(執筆日:5/?/25)
Aグローバル・リーグ戦:杉浦貴vs.秋山準(5/2/10)
こんなものたいしたことないと起き上がり合戦でスタート。
それぞれ相手の攻めを完結させずに反撃します。
杉浦が主導権を握った後はじっくりと。
杉浦が花道でロープにかけてのネック・ブリーカーを決めた後
すたすたと1人リングに戻ったのは素晴らしいですね。
強さを感じさせます。
こういう象徴的な表現が出来ている一方で
技を食らっても根性で平然と起き上がるなんてこともする。
このせいで手がつけられません。
秋山は技種が限られていると言うのに更にアンクル・ロックまで追加されて
杉浦の強さに秋山が追いつけないまま試合が終盤までたどり着いてしまう。
終盤も秋山がスターネスダストなどから上回り勝利するも
それは杉浦が黙って受け続けたから。
それまで築いてきたものをぶつけての攻防の結果ではありません。
平均的な良試合。
B秋山準、KENTA vs.永田裕志、田口隆介(7/24/10)
永田と秋山のレスリングは技術的で
そこからの前振りは流石です。
求められているものをしっかり満たしているが
教科書以上のものではないのが残念。
もっとリスクを背負って踏み込んで欲しかった。
そこは若手に任せようという意図があったのかもしれないですけどね。
実際KENTAと田口は演舞的には綺麗に合っていなかったものの
それを問題とせずごちゃごちゃをベースに荒っぽい戦いに仕上げていました。
他の絡みで印象に残る箇所が幾つか。
KENTAは永田と張り合い眉間を切って流血。
秋山は田口に襲いかかり椅子攻撃。
ここら辺は事故っぽいところで対抗戦の雰囲気を作ろうと言う狙いでしょうね。
ただ問題なのは結局攻防は普通なんですよね。
上述のKENTAと田口のずれも普通にマイナス・ポイントに落ちてしまう。
すかす、煽り立てるという点で
田口ではなくタイチを持ってきた方が良かったのでは。
いまいち形にならなかった平均的な良試合。
CJrタッグ・リーグ戦:KENTA、青木篤志vs.ロデリック・ストロング、エディ・エドワーズ(10/17/10)
ROHがチョップ・タッグと示した後エドワーズの孤立に。
エドワーズのダメージ表現は良いしNoahの攻めも重いのだけど
エドワーズがじっと黙って受け続ける理由にはならない。
鈍ったい進行となっています。
その分タッチに成功したストロングが七色バック・ブリーカーで爆発させるかと思いきやそうでもない。
基本的にNoahの攻めに対するリアクションで一応の一進一退を作っているだけです。
確かに青木はロデリック相手に活き活きと腕攻めを行なっているし、
KENTAもエドワーズをサンドバックに蹴りを連発していて
攻め手x受け手の関係としては良好な関係を築いているんですけどね。
一方通行では日本においてはビッグ・マッチに出来ません。
終盤も広範な攻防をお試ししているがまったくギアが入りません。
30分時間切れかと思いきやROH組みの勝利。
波乱を演出したいのなら結果だけでなく
内容も凝縮してその結果への流れを作ってくれなくては。
平均的な良試合。
DJrタッグ・リーグ決勝戦:KENTA、青木篤志vs.ロデリック・ストロング、エディ・エドワーズ(10/30/10)
地味な立ち上がり。
何かを図っている動きかと思いきや、それで何も生まれていません。
ROH組のチョップも余り武器としてショー・アップされていませんね。
いつのまにか青木が孤立。
KENTAが結構カットしてサポートしていますが、
そこでヒート・アップするほどでもありません。
リングの中のレスラーと控えが攻撃的にぶつからなければ
リングの戦いに水を刺しているだけに映ります。
ホット・タッグ後KENTAがスピードに任せて攻めますが無駄に手数多し。
ROH組がしっかりカウンター交えて補正したかったですね。
決勝ゆえのアクション数で求められているだけの盛り上がりを生んだが
全然相手とはまっていない内容で残念です。
平均的な良試合。
(執筆日:?/?/12)