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Noah:Best of Noah 2008の分析


名勝負 GHCJr. ヘビー級&世界Jr.ヘビー級王座戦:丸藤正道(Wo ch)vs.KENTA(GHC ch)(10/25/08)

Jrヘビー級王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.KENTA(10/13/08)
好勝負 Jr.ヘビー級タッグ・リーグ公式戦:ブリスコ・ブラザーズvs.中嶋勝彦、飯伏幸太(9/6/08)

@Jr.ヘビー級タッグ・リーグ公式戦:ブリスコ・ブラザーズvs.中嶋勝彦、飯伏幸太(9/6/08)
 軽快なテンポで切れ味鋭いムーブ。

 これぞブリスコズという大小様々な連携を見せます。
 ブリスコズの形作りに対して適切な理解力を示して
 中嶋も引き離されず精力的なアクション。
 飯伏は更に+1で彼ならではのスポットで発展させていきます。

 畳みかけるようにアクションが繰り広げられ、
 ただただ圧倒されるばかりでしたね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

A3本勝負:KENTA、石森太二vs.丸藤正道、リッキー・マルヴィン(9/27/08)
 KENTA x 丸藤、石森 x マルヴィン。
 素晴らしいキレキレのかわしあいを見せます。
 1本目ということでスピード・バトルがメインですね。

 セコンドを上手く排除して連続攻撃で〆。
 10分の試合時間設定の中で綺麗に収めました。

 2本目。
 丸藤、マルヴィン組が今度は石森を捕まえストレート勝ちを狙います。
 適切に孤立シーンをこなした後、
 KENTAがサブミッションで追いつきます。

 普段のNoahからするとあっさり目ですが、
 1本目と同じ世界観ではありますね。

 3本目。
 タッグとしての見せ場、枠組みを作りつつ
 終盤はNoahらしさ全開で加速度的に攻防を積み重ねます。

 いくつかミスが生まれたのは残念でしたが、
 最後のフィニッシュ・ムーブは美しくお見事でした。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/21)

BGHCJr.ヘビー級&世界Jr.ヘビー級王座戦:丸藤正道(Wo ch)vs.KENTA(GHC ch)(10/25/08)
 この日のメイ ン・イベントは言わずと知れた黄金カード。
 丸藤vs.KENTA。
 結果は知ってのとおり60分時間切れになった訳ですね。
 ではどんな試合だったかというに
 日本のJrにしては珍しく異形のビジョンを描いていました。

 キー・ワードは攻防の進化とアジテーションの排除。
 都合上後者から説明しますが所々で過激化の匂いこそさせるものの
 21世紀のプロレス観から言えば極端な程観客を扇動する事を恐れていて
 実際に40分まで、まったくと言って良い程たたみかけが見られません。
 最後のカバーが敢えて10秒前だったのも象徴的です。
 前回と同じ物では過激化の道しかないから、という単純な理由か
 現代のプロレス・スタイルに問題を感じてか
 どちらかは分かりませんがとにかく考える所があったのでしょう。

 さてそうなると60分という(一般的に)最長となる試合時間にどう対処するかが問題になってきます。
 これに対して最初に述べたように攻防の進化という答えを出した。
 カウンター率、いやすかしも多いので
 リアクション率というべきかな、それが高くて
 60分間全編通して工夫をこらした魅せ方を輩出している。
 これは凄いの一言ですね。
 KENTAと丸藤ならではです。
 また試合内容の種類、これもは
 消耗戦でもノン・ストップ・アクションでもない中途半端な狭間にあるのだけれど
 KENTAと丸藤が独自の世界観で作ったからなのだと納得させる説得力がある。
 狙ってかは分かりませんが和田レフェリーが裁く事による
 場外カウントの10カウント化がこの変な世界を助長させていますね。
 
 欠点を考えると細かい点では攻防に拘っている割りに
 不知火、ブサイクへの膝蹴りの一発目が早い段階で決まっている事でしょうか。
 ここら辺は過激化を匂わせるスポットと共に
 どこか妥協のように感じてしまいます。
 また大きな点で言うと2人の根本的な姿勢にあります。
 前回、前々回が両者同じ絵を描いて極限まで高めあったのに比べ
 今回は丸藤の提示した実験にKENTAがつきあった形で
 KENTAの持ち味(気迫のある打撃の打ち合いなど)が完全には出ていないんですね。
 試合後のコメントなんか見ても
 丸藤はまあ色気たっぷりのコメントを残しているんですが
 一方のKENTAは似たような事を言っていても含みの部分で丸藤との隔たりを感じます。
 
 どこまでも丸藤vs.KENTAであった今回の一戦。
 人間的には面白かったけれども
 試合として完成品の印象を受けませんので
 ぎりぎり名勝負というのが適正な評価でしょう。
 (執筆日:?/?/08)

CJr.ヘビー級王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.KENTA(10/13/08)
 2006年の試合とは違い観客に配慮せず、
 自分たちの戦いをしていれば自ずと観客もついてくるだろうというスタンス。
 それによりROHの一戦と負けじと劣らじの内容となっています。
 KENTAの蹴りに対し、ブライアンが素晴らしいダメージ表現で痛みを伝えてくる。
 このKENTAが押す展開も日本というシチュエーションを考えると
 盛り上げという観点からは余り適切ではないですけどね。
 早い段階でブライアンが柵越えダイブ。
 必要ならばスポットを早い段階で織り込んできます。
 KENTAも場外ダウンのブライアンにダイビング・ダブル・ストンプを叩き込み
 王座戦ならではの激しい後半戦へ。
 ブライアンのキャトル・ミューティレーションも必殺技として扱われ、
 部位狙いを絡めて深みのある一進一退を繰り広げました。
 Noahの悪癖で最後がややくどい部分もあるものの、ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:1/?/12)