Noah:Best of Noah 2006 part.2の分析
| 名勝負 | Jrヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(6/4/06) 丸藤正道、KENTAvs.力皇猛、森嶋猛(7/16/06) GHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.KENTA(10/29/06) |
| 好勝負 | KENTA、柴田勝頼vs.田上明、潮崎豪(9/9/06) |
@Jr.ヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(6/4/06)
最初は形から入っていますが
蹴りや柵へのバンプなどは地味にハード。
しかしそれをたいしたスポットと位置づけず
場外戦の挿入、打撃の打ち合いを挟んで王道の構成。
その中でも張り手合戦が凄まじい。
余りに過激なのでKENTAのダウンがリアルに見える。
そのKENTAに更に激しいエルボーを連打。
これには試合に移入せざるをえない。
その後のまったく休まず体を酷使する投げ中心に
試合を成立させながらそれでいて単調にならずに続行。
断崖式アングル・スラム→DDTのリングアウトかという見せ場から終盤へ。
この時間帯になっても場外、過激スポット、打撃戦のバランスが良く
Noahお得意のロング・マッチに持ち込んでいる。
内を向いた状態で雪崩式フィッシャーマンズ・スープレックスに切り返したり、
グー・パンチと頭部への蹴りで潰しあったりととんでもない攻防でした。
そこに杉浦のアンクル・ロックまで入ってくるのだから文句なし。
ぎりぎり名勝負です。
(執筆日:1/?/12)
A丸藤正道、KENTAvs.力皇猛、森嶋猛(7/16/06)
新世代4人に任されたセミ・メインイベント。
ジュニア対ヘビーというお題目を前に彼らは次のように考えている。
丸藤は戦場をヘビー級に移してやっていきたいし、
KENTAはジュニア級だからとなめられたくない。
力皇はジュニア級を認めているが、
森嶋はヘビー級が勝つのは当たり前で敵とは思っていない。
このようにインタビューで述べています。
インタビューで述べようと述べまいとどうでも良いが
重要なのは彼らがその意見を戦いの中で表現したという事です。
それも最初の1ターンだけで立場を示し終わっているというのがとんでもない。
力皇と丸藤はヘッド・ロックやショルダー・タックルといったレスリングで語り、
森嶋とKENTAは何も考えずに打撃を打ち合って語りました。
それぞれのシーンは実に対比的で豊穣です。
この時点でクライマックスに匹敵する盛り上がりでしたが
流石丸KENでそこから大技を嫌味なく使って30分時間切れまで試合を作りました。
細かい点での改善点は結構ありますね。
まずロープに振られ、捕まりがちな森嶋と
ロープへ振られても振り返し、余り捕まらない力皇は役割を入れ替えた方が良い。
KENTAに対し腹にのる、といった
視覚的に痛みの伝わる甚振りで孤立させるのは良いけれど
やはりタッチできるかできないかの見せ場が欲しかった。
序盤中盤終盤のメリハリが薄くならざるを得ない内容だけにね。
その点で言えば定番の脚攻めを使えば良いのに、とも思いました。
これはある種の意地から敢えて使わなかったんでしょうけどね。
また力皇が丸藤に対して反応がついていけてない場面が見られましたし
最後も森嶋対KENTAに頼りすぎかなとも思います。
ついでにいつもながら森嶋はバック・ドロップを狙うポイントの中から
微妙な所を選んで決めている感が否めません。
結構改善点を挙げましたが
この狙いでここまで仕上げてきたのは驚異的であり、
その前には微細な問題でしかありません。
Noahの未来は輝かしいと安心させる程素晴らしい試合でした。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:6/27/09)
B秋山準、三沢光晴vs.高山善廣、佐々木健介(7/16/06)
脳梗塞で欠場していた高山が2年ぶりに復帰。
大歓声で迎えられました。
試合は低調なスタート。
やはり高山をどう扱ってよいのか迷いもあったのでしょう。
三沢らしくない立ち回りも見られました。
しかし高山が得意の重い打撃を見せた事で
途中から三沢も秋山も高山に対して躊躇しない攻撃を見せるようになりましたね。
健介が代役を務めた小橋へのメッセージでチョップを打つシーンもあり
エモーショナルな面でメイン・イベントのレベルにまで引っ張り上げました。
中々良い試合。
(執筆日:6/27/09)
CKENTA、柴田勝頼vs.田上明、潮崎豪(9/9/06)
柴田が躍動。
田上を敵視し、セコンドであろうと関係なく、
噛みついて火花を散らしていきます。
この絡みが思いのほか面白かったですね。
潮崎は試合の役回りを理解して、受け役で輝き、
KENTAのサポートも良かった。
まさに田上火山爆発といった試合でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:8/?/25)
DGHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.KENTA(10/29/06)
始めの方から飛 びついてエプロンでのDDTが出て
後半には場外ダウンの丸藤にスプリングボード式ダブル・ストンプ(スパドラでも滅多にやらない。)等
かなり激しい技が繰り出されました。
それでも四天王プロレスもどきみたいに
スーサイド・パフォーマンスに見えず
何より面白かったのは
グラウンド・サブミッションを挟んだりと
緩急をつけ、息の合った攻防含め素晴らしい完成度の高さ故か。
そこまで完成度が高いなら技の過激度を1段階落としても良い気がするけれども
ヘビーの王座でメインという事でする必要が求められたのでしょう。
またラ・ケプラーダで双方共に大ダメージを負う事故もありながら
最後までまったく体力の衰えが見えなかったのは凄まじすぎる。
逆に言えば疲れとかそういうのも合わせて表現しても良い気がします。
アスリート的で色気が足りない。
悪い点なんて挙げるとしたらこのぐらいの物ですね。
各所で見せる丸藤の天才的発想からくるムーブが良いポイントになっていた事も付け加えておきます。
文句なしに名勝負。
(執筆日:?/?/07)





