TOP日本のプロレスNoah 2000年代の大会 →The First Navigation 1/22/06

Noah:The First Navigation 1/22/06の分析


名勝負 GHCジュニア・ヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.丸藤正道
好勝負 なし

@三沢光晴、杉浦貴、ムシキング・テリーvs.佐々木健介、中嶋勝彦、ムシキング・ジョーカー
 Noahでは良くあるシングルX3によるトリオス。
 (なんで杉浦なんだという気もするが・・・)
 こういう安直な組み合わせだと
 他の相手となると何らかの制約を受けますね。
 (ヘビーとムシキングは戦いさえしない)
 そんな中、中嶋は得意の蹴りでテリーと、そして三沢とも見せ場を作り良い働きをし
 テリーとジョーカーも絡みで中々良い攻防を見せました。
 しかし建前の目玉、三沢と健介が
 予想通りいまいちで、どうしようもない。
 平均より少し上。

A小橋建太、泉田純至vs.力皇猛、曙
 小橋と曙の絡みだけが見所だし
 どうでも良い残り2人が本当にどうでも良い攻防しか見せない。
 ついでに曙の致命的なスタミナ不足を他がカバーし切れてないし
 平均レベルのファン・マッチ。
 曙は総合格闘技になんか手を出さず
 プロレス1本に絞ってたら良かったのになぁ。

BGHCジュニア・ヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.丸藤正道
 約30分間完全にコントロールし尽くされた緩急を見せ
 ロープを飛び越えて場外へドロップ・キックなど
 所謂Xディビジョンムーブと呼ばれる魅力を逆輸入し織り交ぜてきます。
 KENTAと丸藤にしかできない完成された一品、
 日本最高峰と呼ぶに値する絡みでしたね。
 まあ改善点を挙げるなら
 もう少し手綱を離すべきでした。
 試合が勝手に動き出し、2人がそれにのせられる、というのも生まれる でしょうし
 KENTAは蹴ってばっかり、丸藤はスーパー・キックが多すぎという 印象を抱かせることにもならない。
 もう1点は、Xディビジョン・ムーブを取り入れていても
 根幹には日本的ジュニアの血が色濃く流れている事でしょうか。
 アスリート的で物語、仕掛け、サムシングに欠けますね。
 アスリート的である事にサムシングを
 感じる人もいるでしょうしこれは好みの問題でしょうけれども・・・。
 総合的な評価としては
 個人的な好みの方向性とは違った事も考慮しぎりぎり名勝負でしょうね。
 何だかんだ言って好勝負という言葉は似つかわしくないですし。
 
CGHC王座戦:田上明(ch)vs.秋山準
  セミであんなものを見せられたら
 やりにくかった事と思いますが
 田上が馬場を彷彿とさせる
 佇まい、技でヘビー級ならではの、まったり重みのある試合に仕上げ
 クオリティこそ大きく劣るものの
 メインとしての役割を果たしました。
 秋山も要所で苛烈なニーを見せ盛り上げましたね。
 平均的な良試合です。

総評
 KENTAvs.丸藤という目玉カードがあり
 他も悪くない。
 Noahの中ではそれなりに良いDVDですよ。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

BGHCジュニア級王座戦:丸藤正道(ch)vs.KENTA
  KENTAがヘッド・ロックをかけるといきなりブースト。
  丸藤はロープに振るとアーム・ドラッグ。
  もう1発決め腕を取る。
  グラウンド・ヘッド・シザースに返されるもはねのけ立ち上がる。
  KENTAがスーパー・キックを放つ。
  丸藤は避けるとスーパー・キックを放つも避けられる。
  仕切り直し。
  KENTAが張り手で挑発。
  丸藤も応じる。
  蹴り合いに。
  フォア・アームズの打ち合い。
  KENTAがロープに走る。
  丸藤がカウンターでドロップ・キックを決めカバー。カウント2。
  グラウンド・サブミッションを決める。
  KENTAは起き上がるとコーナーに押し込み蹴りを連打。
  張り手も叩き込む。
  ダブル・アーム・スープレックスからカバー。カウント2。
  背中に蹴りを叩き込み、フェイントから頭部を蹴りつける。
  頭部を足でこづいて挑発する。
  丸藤が起き上がり張り手。
  フォア・アームズの打ち合い。
  KENTAがソバットに地獄突き。
  丸藤を落とすとフェンスにぶつけ蹴り。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  打撃とサブミッションで攻める。
  トルネードDDTを狙う。
  丸藤はKENTAをエプロンに置くとベースボール・スライドで払う。
  鉄柱へのニー・クラッシャー。
  柵も使って脚を攻める。
  エプロンに上がればロープを使ってのドラゴン・スクリュー。
  カバーするもカウント2。
  脚を攻め雪崩式の技を狙う。
  落とされるも脚にドロップ・キックを決め雪崩式ドラゴン・スクリュー。
  続いて4の字を決める。
  KENTAがロープを掴む。
  頭部をこづいて挑発。
  KENTAが立ち上がりフォア・アームズの打ち合い。
  丸藤がタックルを決め殴ろうという構え。
  レフェリーが止める。
  KENTAが蹴りを食らいながらもパワー・スラムを決める。
  KENTAはロープに振るとビッグ・ブーツを決めカバー。カウント2。
  ソバットにスプリングボード式ドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  コーナーの丸藤にビッグ・ブーツ。
  15分経過。
  胸に蹴りを連打しフィッシャーマンズ・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  バックを取る。
  取り返されるもバック・エルボーを入れ突進。
  丸藤はロープを下げて落とすと
  リングからロープを飛び越えたドロップ・キック。
  リングに戻すとコーナーに振りバック・エルボー。
  うずくまった所をもう1発。
  蹴りを連打する。
  バック・ドロップからカバー。カウント2。
  頭部へのミサイル・キックでカバー。カウント2。
  スーパー・キックを放つ。
  KENTAは避けるとブレーン・バスターを狙う。
  丸藤が後ろに着地し不知火へ。
  押し飛ばされるも蹴りを入れコーナー上へ。
  KNETAがビッグ・ブーツで落としデス・バレー・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  丸藤がフォア・アームズ。
  打ち返してきた蹴りを受け止めキャプチュード。
  頭部へのスライディング・キックへ。
  KENTAが避け側頭部蹴りへ。
  避けられるも蹴りを入れロープに走る。
  丸藤がブサイクへの膝蹴りを決め落とす。
  エプロンに移動。
  KENTAは丸藤の脚に蹴りを叩き込むと場外でのデス・バレー・ドライバー。
  リングに戻しスプリングボード式ドロップ・キック。
  続けてジャーマン。カウント2。
  タイガー・スープレックスへ。
  丸藤が着地しクロス・アーム・ジャーマン。カウント2。
  コーナー上へ。
  KENTAが跳躍し雪崩式ファルコン・アロー。
  張り手に蹴りを入れロープに走る。
  丸藤がスーパー・キックを放つ。
  KENTAが受け止めジャーマンへ。
  丸藤が着地しスーパー・キック。
  もう1発。
  不知火の体勢に。
  KENTAがタイガー・スープレックス。カウント2。
  蹴りを入れロープに走る。
  丸藤がロール・アップからオースレイ・スープレックス。カウント2。
  ロープに走る。
  KENTAがカウンターでビッグ・ブーツを決めカバー。カウント2。
  コーナーへのパワー・ボムからフェイス・バスター。
  再びコーナーへのパワー・ボムへ。
  丸藤が不完全ながらハリケーン・ラナに切り返し両者落下する。
  エプロンに上がろうとしたKENTAの頭部にドロップ・キック。
  エプロンから不知火を狙う。
  KENTAが防いでジャーマンの体勢。
  丸藤が防ぎスーパー・キック。
  エプロンからの不知火につなげる。
  カウント18で戻ったKENTAにスプリングボード式ドロップ・キック。
  変形のDDTを決めカバーするもカウント2。
  雪崩式不知火を狙う。
  KENTAが雪崩式バック・ドロップに切り返そうとする。
  丸藤は着地するとスーパー・キック。
  もう1発決め不知火。
  カバーするもカウント2。
  不知火・改を狙う。
  KENTAが体勢を変え雪崩式ネック・ブリーカー・ドロップ。
  カバーにいくがカウント2。
  殴り合い。
  丸藤がスーパー・キック。
  KENTAが耐えハイ・キックを放つ。
  避けられるも2度目で決める。
  丸藤がスーパー・キック。
  KENTAが耐えソバット。
  スーパー・キック2発からブサイクへの膝蹴り。
  カバーするもカウント2。
  G2Sを決める。
  カバーするもカウントは2。
  背中にブサイクへの膝蹴り。
  ロープにもたれかかった丸藤にニー・ストライクを決めると
  ロープを往復してブサイクへの膝蹴り。
  カバーし1,2,3!
  KENTAの防衛!

試合結果

@三沢光晴、杉浦貴、ムシキング・テリーvs.佐々木健介、中嶋勝彦、ムシキング・ジョーカー
A小橋建太、泉田純至vs.力皇猛、曙
BGHCジュニア・ヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.丸藤正道
CGHC王座戦:田上明(ch)vs.秋山準(新チャンピオン!)