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新日本プロレス:Complete Inoki V.8 Disc 1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間15分。
@アントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(10/7/76)
 比較的タイミング良く動いているものの
 やはり一部のサブミッションの時間が長すぎます。
 印象的なスポットも生まれていたので勿体無いですね。
 最後はTKOで不透明決着でしたが
 ドル箱のアンドレが鉄柱により流血、プロモーターが興行への影響を心配する、
 という話は説得力がありましたし、裁定後に猪木を沈め、
 王座戦へのCMにもなったので良い選択に思えますね。
 平均レベル。
  
ANWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(6/1/77)
 最初から長すぎるサブミッション。
 一度仕切って格好をつけたり、脚狙いといった変化こそあるものの
 それを無意味にする程退屈なサブミッションがばら撒かれている。
 ひどい試合です。

BIWGP王座決定リーグ戦:アントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(6/17/86)
 アンドレがアメリカン・プロレスの影響か
 実体をまるで感じさせない張りぼてになっています。
 序盤から長ったらしいサブミッションを多用し、ひどい試合。
 アンドレがギブ・アップしたという事実だけです。

CWWWF王座戦、3本勝負:ボブ・バックランド(ch)vs.アントニオ猪木(7/27/78)
 試合当初は素晴らしかったのです。
 猪木は観客が焦点を合わせるまでの時間を読み取り美しく動く。
 技の見せ方も上手いですね。
 ボブも歓声を操って体を動かしています。
 しかし途中からボブの悪意が試合を支配して行く。
 リアルなアマレス技術で翻弄し、プロレスのリズムを拒否。
 ”一極攻め”という見せ方をするためではなく猪木を黙らせるために猪木が痛めている背中を淡々と攻め続けます。
 そういう点ではロビンソン戦と同じものがあります。
 試合が出来そうにない、と言っても過言ではない猪木のコンディションを加えると、
 猪木がこの過酷な試合にかけたエネルギーはロビンソン戦以上に驚異的で、
 その必死にもがく姿は心を打つものがあります。
 しかしプロレスの部分がロビンソン戦よりも更に壊れていてダイナミックさにも欠けるので、
 コントロールが利いておらず表現物として受け入れがたく、この試合を余り高くは買えないですね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/13/10)

総評
 アンドレ特集なのでクオリティは低い。
 しかしボブとの60分試合は70年代プロレスらしいリアルを含んでいるので好きな人は好きかもしれない。
 (執筆日:8/19/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(10/7/76)
ANWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(6/1/77)
BIWGP王座決定リーグ戦:アントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(6/17/86)
CWWWF王座戦、3本勝負:ボブ・バックランド(ch)vs.アントニオ猪木(1-1)(60分時間切れ)(7/27/78)