新日本プロレス:Complete Inoki V.7 Disc 1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間5分です。
@NWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(6/20/74)
シンは最初から凶器&チョーク系で動きに乏しいですね。
相手がこんなにフラットでは猪木が拳やスリーパーなどで動きをつけるにも限界がある。
ただ手を変え品を変えているだけで展開配置に目を見張るものはありません。
猪木がこじんまりとした中で1本目はフィニッシュ。
それを挽回する機会もないまま2本目は開始直後にシンが火の玉攻撃をしてDQです。
ただでさえ試合全体に浮かぶ絵だけで勝負しているのに
6日後とセットで組まれたために捨て試合となっています。
少し悪い試合。
ANWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(6/26/74)
こちらが本番という事で猪木の仕掛けもシンの凶器攻撃も打ち込みが激しいですね。
シンは椅子やテーブルも使うなど変化させる意識は見えます。
ただやはり最初から凶器攻撃では無理があるもので
ちょっとくどくなり、もっと流れを掴めてしかるべきと思わせながら両リン。
3本もやってられないとはいえこのフィニッシュをするならお膳立てが必要です。
2本目は流血、見えにくい場外戦で雰囲気で誤魔化し気味の内容。
鉄柱での腕折でシンの腕が折れ戦意喪失という、
抗争に入り込んでないと普通に弱いと感じてしまうエンディングになっています。
平均より少し上。
BNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(3/13/75)
レフェリー・チェックでシンの凶器が見つかり今回はレスリングに。
ゆったりでそこまで高い技術でもないですね。
場外を挟み、各シーン作り、主導権の奪い合い、
全ての要素を押さえているが、どれもまずまず、といったレベル。
終盤は猪木の技をちゃんと引き立てられず
フィニッシャーがただのナックル・パートで弱い。
その前にサポーターから出した凶器の使いようで印象は返れたとは思うが・・・。
平均レベル。
CNWF王座戦、3本勝負:タイガー・ジェット・シン(ch)vs.アントニオ猪木(6/26/75)
1本目はレスリング。
Bに比べ出来る事出来ない事を把握し、
それを心地よく楽しめるよう適度に押さえていますね。
また反応の良い観客の変化も面白い。
序盤ではクリーンに振舞うシンに拍手が起き、
1本目は猪木の翻弄ムーブでのフィニッシュ、
2本目は猪木が弱々しい姿を上手く見せ、
シンのクロー+流血+フィニッシュのトリプル・コンボ。
3本目は特筆すべきスポットこそないものの
猪木が苦しみながらも完全に叩きのめしてハッピー・エンドです。
平均的な良試合。
DNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.スタン・ハンセン (2/8/80)
それぞれ立って 向かい合う状態を
ベースに試合を積み上げていきます。
ハンセン相手に如何にロング・マッチを作り上げるかがよく分かっていますね。
その中での魅せ方も多様です。
問題は小さいので最後をどう派手に打ち上げるかでしたが
それぞれ必殺技を決めた後
場外、エプロンを使った面白い攻防を見せてくれたので文句なし。
台所事情の厳しい新日にとって
これでハンセン対猪木というビッグ・カードを誕生させたのは大きかったでしょうね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:?/?/09)
総評
シン戦は思ったより試合の中でストーリーを語れておらずがっかり。
しかし有名な抗争なので1回目を通しても良いでしょう。
(執筆日:8/19/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
DNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)対スタン・ハンセン (2/8/80)猪木が握手を求めるもハンセンは応じない。
ハンセンが組もうとする。
猪木は避けてバックを取り倒す。
ハンセンは背中に担いで起きあがるとコーナーにぶつけバック・エルボー。
猪木が離れる。
ハンセンが腕を取る。
猪木が腕を取り返す。
ロープに振られショルダー・ブロック。
ボディ・スラム。
アーム・ドラッグで腕を取る。
ハンセンは起きあがるとコーナーに押し込みエルボー。
猪木が場外に逃れて間を置く。
リングに戻る。
猪木が顔に張り手。
ハンセンも返す。
猪木がもう1発決めふらつかせる。
ハンセンがフルネルソン。
猪木はヒップ・アタックで間を開けカンガルー・キック。
ハンセンは蹴りを入れると抱えて打撃を入れていく。
猪木が距離を取る。
ハンセンが脚を取ろうとするも猪木が殴りつけて防ぐ。
猪木がドロップ・トー・ホールドで倒しレッグ・ロック。
インディアン・デス・ロック。
ハンセンがロープを掴む。
ハンセンがボディ・スラムを狙う。
ロープに逃げた猪木をロープに振りバック・エルボー。
起こすとボディ・スラムを狙う。
猪木がスモール・パッケージに返す。カウント2。
猪木は脚を取って倒すとレッグ・ロック。
ハンセンが頭を取り両肩をつけさせる。カウント2。
エルボー・ドロップへ。
猪木が避け離れる。
猪木がヘッド・ロック。
クラバートでダウンさせる。
起きあがった所をスナップ・メアで倒しチン・ロック。
ハンセンが腕を取って倒すも猪木はヘッド・ロックを外さない。
ハンセンがネック・ロックを決め無理矢理押し勝つ。
猪木の脚がロープにかかる。
ハンセンが殴りつける。
抵抗する猪木の頭を蹴りつける。
猪木が場外へ。
ハンセンが追って来るやリングに滑り込む。
ハンセンもリングに戻る。
組むとハンセンが巴投げ。
エルボー・ドロップからカバーするもカウント2。
チン・ロック。
離して背中にニー。
起こすと腹を殴りつける。
猪木が殴り返しダブル・アーム・スープレックスの体勢に。
しかしハンセンが近くのロープを掴んでいるため決められない。
一旦離れる。
脚を取ろうとする。
ハンセンは打撃を入れて倒すとニー・ ドロップ。
カバーするもカウント2。
コーナーにぶつけていく。
猪木がコーナーを使ってドロップ・キック。
もう1発。
ブレーン・バスターを狙う。
ハンセンは腰を落として防ぐとマットに叩きつける。
胸にニー・ドロップを落とし押しつける。
パイル・ドライバーを狙う。
猪木がリバース・スープレックスに切り返す。
ドロップ・キック。
ロープに振り卍固めに捕らえる。
ハンセンが体を起こし後ろに投げる。
猪木をロープに振りウェスタン・ラリアート。
カバーするもカウントは2。
ロープに走りボディ・プレスへ。
猪木は避けるとドロップ・キック。
ハンセンが場外に転落する。
ハンセンは猪木の脚を取って引きずり降ろすとカナディアン・バック・ブリーカーの体勢。
猪木は鉄柱を蹴って前に戻るとそのままリバース・スープレックス。
ハンセンがリングに戻る。
猪木が追いエプロンに上がる。
ハンセンが捕まえリング内へのブレーン・バスターを狙う。
猪木は後ろに着地するとバック・ドロップ。
カバーするもカウント2。
ボディ・スラムを決めるとコーナー上へ。
ハンセンが殴りつけて落とす。
そしてエプロンに上がってきた猪木にウェスタン・ラリアート。
猪木はリングに戻れず10カウント!
ハンセンが新NWFチャンピオンに!
試合結果
@NWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(2−0)(DQ)(6/20/74)ANWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(2−1)(6/26/74)
BNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.タイガー・ジェット・シン(新チャンピオン!)(3/13/75)
CNWF王座戦、3本勝負:タイガー・ジェット・シン(ch)vs.アントニオ猪木(新チャンピオン!)(2−1)(6/26/75)
DNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.スタン・ハンセン(新チャンピオン!) (2/8/80)