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新日本プロレス:Complete Inoki V.10 Disc 1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間5分です。
@NWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.アーニー・ラッド(3/20/74)
 新日の70年代スタイル。
 そのためにラッドの体の大きさは余り活きない。
 猪木自体も相手の見せ場の直後に動くので
 アーニーの強さが全然アピールされていませんね。
 そんな蓄積性を感じない状態で両者ダウンという意味不明な1本目フィニッシュを迎えます。
 そして2本目は猪木がカウント3を取られるという事実に驚くだけ。
 しかもレフェリーがカウントが早かったと認め、
 再開になるなんていう理解不能な展開に続きます。
 悪い試合。

Aアントニオ猪木vs.ブルート・バーナード(2/4/75)
 バーナードはジョージ・スティールのような容姿。
 しかし試合スタイルは隠し凶器を使うアビー・スタイルです。
 そのため勧善懲悪の展開になりますが、流れを生むにはタイミングが一致せず
 たいした事のない内容となっています。
 悪い試合。

Bアントニオ猪木vs.フランク・モンティ(112/15/75)
 モンティの大げさな動きと受けに合った攻めを猪木が提供できず起承転結もない。
 実況の誇大広告が空しい内容。
 ひどい試合です。

Cアントニオ猪木vs.インフェルノ2号(2/5/76)
 インフェルノ2号はサブミッションをかけている時の足のどたどた具合でその実力が知れる。
 猪木が軽く遊ばせた後、頃合を見て動き出しフィニッシュ。
 ひどい試合。

Dアントニオ猪木vs.ヴィクター・リベラ(5/11/76)
 リベラはレスリング中も常に注力しているのでスポーツ的なクオリティは少しある。
 しかしプロレス的技術はいまいちで終盤における猪木の流れにのれない。
 少し悪い試合。

Eアントニオ猪木vs.マジット・アクラ(8/4/76)
 アクラは小さな身振りにまで気を使っていて
 観客を楽しませるショーマンシップがありますね。
 しかしヨーロッパ出身らしいレスリング・ムーブはほとんど無く、
 道化だろ、という観客の見方を変える事は出来ず盛り上がりは今ひとつ。
 少し悪い試合。

Fアントニオ猪木vs.リッキー・ハンター(8/14/76)
 ブラジル興行から。
 プエルトリコに近い観客気質なのかと思いきや思ったより冷静に見ていますね。
 そんな事ぐらいしか気にならない程試合自体には見るべきものがない。
 悪い試合。

Gアントニオ猪木vs.ビリー・グラハム(12/1/77)
 相手がグラハムとはいえ猪木がダウンして何も動かないシーンが目立ちます。
 グラハムも当時の新日スタイルの中には自分の魅力と何一つ合致する要素がなく
 名折れに過ぎない仕事になるのも当然です。
 悪い試合。

HNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.パット・パターソン(12/1/77)
 パターソンがヒール・ムーブで煽りながらも緩急をつける上手さを見せている。
 まあ観客がブーイングを行う気がないので前半分は余り効果ないのですけど。
 猪木は今回もアメプロを意識し相手に任せる試合運びが目立ちます。
 しっかりリベンジの流れは出来ていますが、もう少しベース・テンポを変化させたい内容。
 ちょっとマッタリしすぎでしたね。
 平均レベル。

総評
 いくら猪木が人気だからといって
 こんな凡戦の数々をオムニバスとしてDVD化する気がしれない。
 (執筆日:6/4/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@NWF王座戦、3本勝負:アントニオ猪木(ch)vs.アーニー・ラッド(2-1)(3/20/74)
Aアントニオ猪木vs.ブルート・バーナード(2/4/75)
Bアントニオ猪木vs.フランク・モンティ(112/15/75)
Cアントニオ猪木vs.インフェルノ2号(2/5/76)
Dアントニオ猪木vs.ヴィクター・リベラ(5/11/76)
Eアントニオ猪木vs.マジット・アクラ(8/4/76)
Fアントニオ猪木vs.リッキー・ハンター(8/14/76)
Gアントニオ猪木vs.ビリー・グラハム(12/1/77)
HNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.パット・パターソン(12/1/77)