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新日本プロレス:Best of NJPW 1998の分析


名勝負 Jr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(2/7/98)

BotSJリーグ戦:大谷晋二郎vs.獣神サンダー・ライガー(5/28/98)
好勝負 Jr.ヘビー級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.金本浩二(2/8/98)

@IWGPヘビー級王座戦:佐々木健介(ch)vs.武藤敬司(1/4/98)
 グラウンドで鬩ぎ合い。
 均衡感を出せていて悪くないものの
 健介の形としてどうかという所はありますね。

 健介のパワフルな一本背負い、雪崩式パワー・ボムをポイントに置きつつ、
 骨子は武藤が完成された脚攻めで構築。

 それぞれ単独で完結している武器なので
 硬い化学反応でしたが、メインとして合格ラインは達成です。

 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/20)

AJr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン(1/4/98)
 大谷がフェイス・ウォッシュを叩き込むと
 ウルティモも大谷を蹴り落とし、619フェイク・ダイブのシーンは良かったですね。

 花のあるアクセントを要所で付け加えていますが、
 このシーンのようにリスペンスが
 もう一つ付け加えて火花をもっと散らしてほしいとも思う前半でしたね。

 後半はハイ・フライ多めに。
 オーソドックスな攻防でしたが、
 ロープに振られたウルティモがダウンするシーンから変調。
 意表を突く、印象に残すムーブを幾つも作り出していますね。

 大谷も最後まで強度を保ち完遂。

 1996年の伝説の試合には敵わないものの見応えがありました。

 好勝負に少し届かず。 

BJr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(2/7/98)
 大谷は初めて守る王者の立場でライガーと相見えます。
 
 大谷はヘッド・ロックをバック・ドロップに切り返されると
 転がって離れて仕切り直しに持ち込みます。
 一つ間違えればバック・ドロップの威力軽視になる所を
 絶妙な形で処理できていますね。

 レスリングは大谷がアーム・バーで先取。
 えげつなさを感じさせる極め方で展開に説得力があります。
 ライガーも何気ない所で腕の痛みを訴えディテールが素晴らしい。

 緩急をつけた見事な試合運び。
 ライガーはプランチャから場外ブレーン・バスターなど派手に、
 大谷はアーム・バーを一撃必殺要素として残しつつ、
 ダメージ表現と気骨、感情表現で魅せます。

 大谷が技の面でもう少し応戦したら更に伸びたでしょうね。

 ぎりぎり名勝負。

CJr.ヘビー級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.金本浩二(2/8/98)
 金本が蹴って蹴ってアンクル・ロック。
 ライガーがドラスクにバックブリーカーで
 金本の動きを制しようとするも止まりません。

 金本が喧嘩屋として自分らしさを最大限表現していますね。

 一方でセルを少し軽視しているのは否めない。

 ライガーがポイントをしっかり把握していますが、
 このバランスだと最後掌底を重要技に位置付け、
 三連発でひっくり返してやや小さく完結してしまうのも仕方ない。

 尖った結果、ベストではないものの素晴らしい試合ではあります。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)

DBotSJリーグ戦:大谷晋二郎vs.獣神サンダー・ライガー(5/28/98)
 序盤はグラウンド。
 ハイ・フライを際立たせる前座にはしない。
 ライガーがロープ・ブレイクに逃げた大谷の脚にニーを連打したり、
 大谷もアーム・バーへの切り返しで逆転してから
 フェイス・ウォッシュ連打、と攻撃性のぶつけ合い。
 締め/打撃/投げどれも効果的に見せていますね。
 文句のつけようのない完成度なのですが、
 映像としては20分試合が12分にカットされているのが難。
 そこが評価の難しいところですが、
 映像で確認する限りでは他の試合時間が加わって
 クオリティが落ちることはまず考えられない。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:12/?/18)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン(1/4/98)
AJr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(新チャンピオン!)(2/7/98)
BJr.ヘビー級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.金本浩二(2/8/98)
CBotSJリーグ戦:大谷晋二郎vs.獣神サンダー・ライガー(5/28/98)