TOP日本のプロレス新日本プロレス 90年代の大会 →新日本プロレス:NJ THE SKY DIVING-J 6/17/96

新日本プロレス:NJ THE SKY DIVING-J 6/17/96の分析


名勝負 ブリティッシュJr王座戦:ディック東郷(ch)vs.獣神サンダー・ライガー
好勝負 CMLLウェルター級王座戦:スペル・デルフィン(ch)vs.TAKAみちのく

@インターナショナルJrヘビー級タッグ王座戦:安良岡裕二、ランス・ストーム(ch)vs.保永昇男、エル・サムライ

ANWA Jrヘビー級王座戦:茂木正淑(ch)vs.獅龍
BWWA Jrヘビー級王座戦:グラン浜田(ch)vs.高岩竜一

CUWAライトヘビー級王座戦:桜庭和志(ch)vs.大谷晋二郎
 桜庭は組み立てが出来ず突発的にスポットを打つけれども
 意固地にはならず、まんべんなく自分の能力を見せ付けている。
 大谷は相手の一撃必殺の技に対する表現が見事。
 その上で同じ土俵に上がって
 自分が技をかける際にはちょっとした動作でその理を作り上げ、
 比類する技術に裏打ちされていることを見せながら試合を盛り上げました。
 中々良い試合。

DCMLLウェルター級王座戦:スペル・デルフィン(ch)vs.TAKAみちのく
 序盤にダイブ・スポットを含みますが
 グラウンド中心に見せていきます。
 TAKAが冷静に相手の狙いを外して見せるので
 観客も肩の力を抜きながらじっくりと見入ることができる。
 TAKAが時々敢えて力を抜き、
 そこにデルフィンのラッシュ、見得が挿入される。
 試合が進むにつれ2人の間の関係性が強固となっていきます。
 10分経過したところでTAKAがまた外すのかと思わせて
 スプリングボードから横のロープに移っての宇宙人プランチャ。
 これを大きな起爆剤として終盤へ。
 Jrらしい技が飛び出しますが、その技を見て凄い、と思わせる以上に
 これから何をするのだろう、と技を見る前にワクワクさせられました。
 完全に観客を魅了した一戦。
 文句なしに好勝負です。
 
EインターナショナルJrヘビー級王座戦:ウルティモ・ドラゴン
(ch)vs.愚乱・浪花
 浪花の奇襲からスタートするも殺気はなくルチャのお約束で収束。
 浪花はまだ王座に挑めるレベルではなく、
 レスリングでは見所に欠けるし、ムーブを崩して観客の集中理力を削いでいます。
 若さ故の勢いはなくウルティモがピンチとは思えない攻防が続きます。
 最後の丸め込みも余りに無抵抗で萎える。
 一応ビッグ・スポットは幾つかありましたけどね。
 平均より少し上。
 (執筆日:8/31/10)

FブリティッシュJr王座戦:ディック東郷(ch)vs.獣神サンダー・ライガー
 佐野が方向性を変えずに新日に留まり
 ライガーと試合を変えていけばこんな物になっただろうな、と思わせる過激な一戦。
 序盤の腹攻めへの導入でダイビング・ダブル・ストンプなんて
 10年先取りの技を使うとその後も場外ダウン相手へのヒーロなど迫力ある大技が出てきます。
 同時に一極攻めも上手く絡めているので過剰にはなっていません。
 欠点としては東郷の手数不足(ライガーに比べ)と
 不十分なヒール表現が目につきますけれども
 ライガーの立ち向かってくるなら全力で叩きのめすという
 立ち位置の表現が素晴らしくそれを補って余りありますね。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:11/1/08)

GIWGP Jrヘビー級王座戦:グレート・サスケ(ch)vs.ブラック・タイガー

総評
 Jrの王座戦オンリーという大会。
 C、D、F、とそれぞれの色合いで素晴らしい試合が生み出され、Jrファンは必見。
 ただメインは致命的な失敗試合だったようで大会として最後にケチがついてしまいました。 
 (執筆日:3/1/12)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし 

試合結果

@インターナショナルJrヘビー級タッグ王座戦:安良岡裕二、ランス・ストーム(ch)vs.保永昇男、エル・サムライ
ANWA Jrヘビー級王座戦:茂木正淑(ch)vs.獅龍
BWWA Jrヘビー級王座戦:グラン浜田(ch)vs.高岩竜一
CUWAライトヘビー級王座戦:桜庭和志(ch)vs.大谷晋二郎(新チャンピオン!)
DCMLLウェルター級王座戦:スペル・デルフィン(ch)vs.TAKAみちのく
EインターナショナルJrヘビー級王座戦:ウルティモ・ドラゴン(ch)vs.愚乱・浪花
FブリティッシュJr王座戦:ディック東郷(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(新チャンピオン!)
GIWGP Jrヘビー級王座戦:グレート・サスケ(ch)vs.ブラック・タイガー