新日本プロレス:Wrestling World at Tokyo Dome 1/4/96の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木 |
@大谷晋二郎、永田裕志、飯塚 高史vs.金原弘光、桜庭和志、山本健一
AJrヘビー級王座戦:金本浩二(ch)vs.獣神サンダー・ライガー
次世代の金本相手にライガーが今だトップであることを証明しようと王座を狙うストーリーです。
金本が簡単にライガーの形にさせず、今の王者は俺だとアピール。
ライガーもそれを認めた上で、じっくりとにじり寄って行きます。
その後ウィール・キック、雪崩式ラナと配置し試合を高めて行きます。
試合全体のバランスとしては適切で、その感覚は高いレベルにあると思うけれども
技の過激化の中でそれまで試行錯誤の中で生まれた意味あるスポットが捨石にされるのは余り良い気はしないですね。
その後も大技の高度化に重きを置いた内容で最後はライガー・ボム3連発でフィニッシュです。
後半にかけての金本のJrとしてハイ・フライはするが
俺は蹴り主体のファイターなのだという自己主張の織り交ぜはユニークだったものの
決して試合の中核に絡んでいない添え物だし、好勝負とまでは言えない。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:3/2/12)
B冬木弘道vs.安生洋二
C長州力vs.垣原賢人
DIWGP王座戦:武藤敬司(ch)vs.高田延彦
ねちっこいグラウンドということでリアルっぽい抵抗は交えているが
基本的に武藤は何もしておらず、意図のやり取りもありません。
流れもなく唐突に武藤がいきなり荒々しい打撃を解禁。
そこから技を乱打。
そのタイミングでその技である意味づけがまったくない。
また王者/挑戦者の位置づけを作っている訳でもないのに
何故に武藤のスポット割合がやたら高いのか。
前回と同じく武藤の悪意といわざるを得ません。
凡戦。
平均レベル。
E小島聡vs.天山広吉
F越中詩郎vs.蝶野正洋
G橋本真也vs.山崎和夫
H馳浩vs.佐々木健介
Iファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木
ベイダーの重い打撃が50歳の体にぶつかって
名優、猪木から虚実入り混じった凄い良い表情を引き出します。
ジャーマンを食らい両目を閉じ口が半開きになった時には試合続行が不可能じゃないのかと思わされます。
見得も素晴らしく、ダイビング・ニー・ドロップやパンチは構え含めて震え上がります。
構築もベイダーがフット・ワークを活かした上手い場の使い方で
乱戦の中に確かなステージを作っていきます。
猪木の名場面をプレイバックさせるシーンを散らばめているのもにくいですね。
終盤、猪木の手数が少ないのは否めないがそれが逆境を際立たせているし
ムーンサルトまで受けきってもカウント2というのはやりすぎな気もするが、
これまた雰囲気が仕上がっていますから問題なし。
文句なしに好勝負。
(執筆日:9/19/09)
(執筆日:3/13/13)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@大谷晋二郎、永田裕志、飯塚 高史vs.金原弘光、桜庭和志、山本健一AJrヘビー級王座戦:金本浩二(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(新チャンピオン!)
B冬木弘道vs.安生洋二
C長州力vs.垣原賢人
DIWGP王座戦:武藤敬司(ch)vs.高田延彦(新チャンピオン!)
E小島聡vs.天山広吉
F越中詩郎vs.蝶野正洋
G橋本真也vs.山崎和夫
H馳浩vs.佐々木健介
Iファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木