新日本プロレス:Best of NJPW 1995の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IWGP Jr.ヘビー級王座、UWA世界ウェルター級王座戦:サブー(IWGP ch)vs.金本浩二(UWA ch)(6/14/95) |
@UWA世界Jr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.エル・サムライ(1/4/95)
サムライらしい無欲の試合運び。
じっくり受けつつ、ヌルヌルと大技を試合に織り込んでいきます。
大谷がならばとサムライにどんどん攻めを受け止めてもらえば良かったのですが、
この日の大谷は王者として受けるプロレスを志向していたようで、
期待通りのギアにまでは上がらなかったですね。
悪くはないですが、特別でもない。
平均的な良試合。
(執筆日:5/?/20)
AJr.ヘビー級&UWAウォルター級王座戦:金本浩二(IWGP ch)vs.大谷晋二郎(UWA ch)(4/16/95)
(5/6/95放送)
(後半残り6分から)
場外を巡って数珠の切り返し合い。
普通ならビッグスポット一発で終えるところを
今回は追撃で更に引き上げていきます。
ただそうやって上手く盛り上げたのに
ドロップ・キック同時空振りというニュートラル状態から
金本がドラゴン・スープレックスでフォールというのは
その一発だけで決まった感あり呆気なさを強調してしまっています。
また、いつものごとく18分の試合時間中
6分という余りにカット量が多すぎる編集に物申して終わり。
中々良い試合。
(執筆日:5/?/20)
BIWGP王座戦:橋本真也(ch)vs.ウィリアム・リーガル(4/16/95)
リーガルは橋本の動きを効果的に止めるサブミッション使い。
橋本は場外で間を置くも相手の攻めに対して何もリアクションが取れない。
リーガルが自身で打撃との織り交ぜにより成立させているが
どうしても一次元的内容でしかないですね。
しかしその主導権の握り方がリアルであるが故に
リアルの戦いをそのままに見世物の戦いとして成立している。
また後半はリーガルがその世界観の中で通常技に対してしっかり受け、
派手さはなくても重厚感で通用する試合となっています。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:?/?/12)
C橋本真也、平田淳嗣vs.蝶野正洋、天山広吉(6/12/95)
試合開始時から火花を散らします。
勢い持続させるに当って平手、天山が粗いものの
どちらも連携技を豊富に見せて来たのには
良い意味で予想を裏切られました。
平田がやられつつ頑張りを見せる一方で橋本は揺らがない存在として自己を確立させる。
しかし蝶野、天山が連携でラッシュしかければ橋本も崩れうる。
この絶妙のバランスが後半にかけて素晴らしいストーリーを描き出しました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:?/?/12)
Dタッグ王座戦:橋本真也、平田淳嗣vs.天山広吉、蝶野正洋(6/12/95)
天山が試合前にマイクを取り橋本を挑発。
橋本もキレて荒々しく攻防。
平田も安易に受けず恵まれた体躯を活かして攻めるので、
遺恨の雰囲気の演出は良い感じでしたね。
ただ今回のキーマンと思われていた平田ですが、
負傷欠場していた原因の膝がまだ悪いようで、
攻守どちらも足が使い切れていないですね。
意図せず試合に出てしまい、
橋本が孤立に追い込まれるという展開にならざるを得ません。
橋本が鼻血を出しながら気骨を見せていて決して悪くはなかったけれど
選択肢がなくなったのは痛いし、
急なアクシデントにより演出も不完全な状態で行わなければならなかった。
平均的な良試合。
(執筆日:5/?/20)
EIWGP Jr.ヘビー級王座、UWA世界ウェルター級王座戦:サブー(IWGP ch)vs.金本浩二(UWA ch)(6/14/95)
サブーが冒頭いきなり場外へのサンセット・フリップ・パワー・ボム。
もう一発狙うもリアルにスカして思いっきり自爆。
本当にサブーらしいですね。
でもこのサブーを金本がしっかり受け止めましたね。
サブーの粗くて過激なファイト・スタイルに対し、
粗さを逃さず反撃に繋げるので
リアルなミスが試合の仮想の理由に繋がってくる。
流血したサブーは勢い止まらず
柵に立てかけたテーブルへのトぺコン自爆など
我が道を最後まで行って新日本の歴史に足跡を残しました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@UWA世界Jr.ヘビー級王座戦:大谷晋二郎(ch)vs.エル・サムライ(1/4/95)AJr.ヘビー級&UWAウォルター級王座戦:金本浩二(IWGP ch)(新チャンピオン!)vs.大谷晋二郎(UWA ch)(4/16/95)
BIWGP王座戦:橋本真也(ch)vs.ウィリアム・リーガル(4/16/95)
D橋本真也、平田淳嗣vs.蝶野正洋、天山広吉(6/12/95)
Dタッグ王座戦:橋本真也、平田淳嗣vs.天山広吉、蝶野正洋(新チャンピオン!)(6/12/95)
EIWGP Jr.ヘビー級王座、UWA世界ウェルター級王座戦:サブー(IWGP ch)vs.金本浩二(UWA ch)(新チャンピオン!)(6/14/95)