TOP日本のプロレス新日本プロレス 90年代の大会 →新日本プロレス:Best of NJPW 1993

新日本プロレス:Best of NJPW 1993の分析


名勝負 なし
好勝負 3本勝負:長州力、藤波辰爾、木戸修、馳浩、飯塚孝之vs.天龍源一郎、阿修羅原、石川孝志、冬木弘道、北原光騎(2/16/93)

長州力vs.天龍源一郎(4/6/93)

@天龍源一郎vs.長州力(1/4/93)
 むき出しの感情はリアリティーがあるし
 一つ一つの技を、相手を切り捨てるようにぶつけ合います。
 しかし技に行くまでの流れの作り方は大味で
 相手がリアクションで火花を散らしてくれることで
 点と点が何とか繋がっていくような状態です。
 かといって点において特別記憶に残るような技があった訳でもないのです。
 煮詰まった状態からの終盤の盛り上がりは素晴らしかったですが、
 わざわざこれを年間最高試合に選ぶ理由には乏しい。
 女子を意図的に外したのは明らかですがそれにしたってね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:3/?/12)

A3本勝負:長州力、藤波辰爾、木戸修、馳浩、飯塚孝之vs.天龍源一郎、阿修羅原、石川孝志、冬木弘道、北原光騎(2/16/93)
 ロープ・ワークを多用して
 対抗戦のヒートを攻防でも表現。

 石川が良い働きを見せ、
 長州や天龍の気持ちの発露も見事でしたね。

 藤波の孤立から1本目は適切に締め。

 2本目は原の軽い流血から武藤の孤立。
 武藤のクライマックスに向けた溜めは素晴らしかったですね。

 クライマックスはカットしあって両者得意技の大盤振る舞い。
 2−0決着ながら満足感は高い内容です。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/25)

B獣神サンダー・ライガー、エル・サムライvs.保永昇男、ウルティモ・ドラゴン(4/6/93)
 ライガーは攻め、サムライは受けで自分の魅力を出す。
 ウルティモはNJPWに負けてられないと高い意識でムーブを繰り出して魅せ、
 保永はラフ・ファイターとして上手く流れを切るキー・パーソンになっている。
 WAR程の沸点には達していないが正統な構成で
 後半はそれぞれ連携を前面に出してきます。
 それも只数こなすのではなく均衡を崩して
 ストーリーと共に見せたので盛り上がりましたね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:2/1/12)

C長州力vs.天龍源一郎(4/6/93)
 長州は激しいチョップから始めると
 コーナーで意地悪いエルボーの打ち方を見せ、
 遺恨のヒートを作り上げました。
 天龍は黙って受け続けます。
 いつもの早期ラリアットからスコーピオン・デス・ロックまで受けて
 全体の中で成立するのかと思いきや、
 ロープ・ブレイクで仕切ってニュートラルに戻しました。
 勿体無いとも思うが長州の短期スパンの気持ちの発散スタイルにおける方法論としては正解。
 自然な減衰の仕方でした。
 天龍もまた同じように発散しえげつない打撃を見せる。
 天龍がパワー・ボムを決めたところから更に盛り上がる。
 長州が流血すると共に場外スポットとなり、不透明決着を匂わせてきます。
 そんな最中にど真ん中のスーパープレックス。
 そこからは真っ向からハイ・インパクトな技の打ち合い。
 効果を成していない技からの起き上がりが逆に観念的な表現に昇華されている。
 素晴らしかったですね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/?/15)

DSGタッグリーグ公式戦:馳浩、武藤敬司vs.橋本真也、蝶野正洋(4/11/93)
 橋本、蝶野は勝てば優勝、引き分けでジュラシック・パワーズとの優勝決定戦。
 武藤、馳は勝てばジュラシック・パワーズとの優勝決定戦にもつれ込むことができる状況。

 オーソドックスな攻防ながら小気味良い鬩ぎ合い。
 見せ場は抑えめですがアクション密度は高く全編平均点が高かったですね。

 軽い脳震盪か馳に途中でアクシデント。
 綺麗なアドリブで控えに引っ込み武藤のローン・バトルとなります。
 橋本、蝶野がセコンドの馳を執拗に殴り落とした上でのタッチ成功で大きな盛り上がり。

 30分時間切れも迫る中で良い攻防を見せましたね。

 ただ大きな仕掛けが不足していた印象。
 シチュエーションを考えれば武藤、馳が短期決戦を狙う等の筋があっても良かったかもしれませんね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:1/?/21)