TOP日本のプロレス新日本プロレス 90年代の大会 →新日本プロレス:Best of NJPW 1993 part.2

新日本プロレス:Best of NJPW 1993 part.2の分析


名勝負 TOTSJ決勝:ワイルド・ペガサスvs.エル・サムライ(6/15/93)
好勝負 獣神サンダー・ライガーvs.エル・サムライ(6/11/93)

G1公式戦:馳浩vs.蝶野正洋(8/6/93) 

G1公式戦:馳浩vs.天龍源一郎(9/23/93)

@獣神サンダー・ライガーvs.エディ・ゲレロ(6/9/93)
 ハンド・カメラによる撮影。
 エディは今回テクニカル・レスラーと自分を位置づけているようで
 サブミッションを基調としたスタイルをとっています。
 ライガーも理解を示し、エディに攻めさせた上で冷静に自分の形に持っていく。
 ムーブ自体も大一番の過激さには及びませんでしたが完成度はかなり高いものでした。
 両者の魅力がそれぞれ部分部分で光る内容です。
 終盤はエディが抑えていたハイ・フライを柵越えダイブという形で解き放ち盛り上がりました。
 そこから大技の攻防といかずあくまでテクニカルに最後をまとめあげたのも良かった。
 好勝負に少し届かず。 
 (執筆日:2/1/12)

A獣神サンダー・ライガーvs.エル・サムライ(6/11/93)
 序盤のレスリングは基本的なものの
 細部に意識を澄み渡らせて繊細且つ力を入れて行なっています。
 ライガーが勢いのあるムーブを勢いに身を任せずに
 一つ一つ効果を上げていることを確かめながら行なう。
 ライガーが場外に落ちサムライのダイブかと思いきや
 ライガーが即座にリングに戻って攻防につなげたのもユニークですね。
 その後もライガーが攻め、サムライが受けを主体にしながら試合を発展させていく。
 結局最後までサムライがダイブを決めることはありませんでしたが
 このカードで正々堂々やる形を取るならこういう攻防をすべき、というものをまさにやってくれました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:2/1/12)

BTOTSJ決勝:ワイルド・ペガサスvs.エル・サムライ(6/15/93)
 一見すると非常 に高いレベルを保っていながら
 特別な攻防や盛り上がり、仕掛けがありませんが
 この試合はフロー感がとてつもなく高く、そして特殊な形態をとっています。
 一般的に所謂良い試合はエネルギーの集約、無から有への方向性を持っているもの。
 逆に発散されれば方向性を見失った、ぐだぐだな試合になる訳ですからね。
 しかしこの試合は仕切り直しを多用して同じ分野で競い合うなど典型的な展開を取っていながら
 エネルギーを発散し有から無への方向性を持っており尚且つ同じ目的を達成している。
 前者はキリスト教的で後者は仏教的と言えるか。どちらにせよ良く分からない例えですね。
 具体的に言うならば間の集合体の間が優れているのであり
 それが頭で考えて生まれたのではなく体の底から生まれていてフィットしているって事。
 これはまったくもって素晴らしく名勝負といわざるを得ません。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:?/?/12)

CG1公式戦:馳浩vs.蝶野正洋(8/6/93) 
 馳が立体的に組み立てる試合運び。
 一方的な攻めながらこれは面白いですね。
 
 蝶野がようやく反撃。
 こちらも良い試合運びで
 それぞれここぞというポイントでカウンターを入れていますね。

 ちゃんとそれまでの過程を踏まえて良い攻防が生まれています。

 蝶野の場外四の字によるリング・アウト狙いなど
 クライマックスの演出もハマっています。

 各シーンのクオリティは高いし、
 全体を振り返った時の構成もまた素晴らしいレベルです。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:8/?/25)

DG1公式戦:馳浩vs.天龍源一郎(9/23/93)
 天龍が適度なラフ度で攻め。
 受けっぷりの良い馳なので
 高圧的に構築しても成り立ったでしょうけどね。

 馳もバランス感の良い反撃で、
 綺麗にスポットを一つ一つ作り上げていきます。
 攻め手だけでなく受け手も丁寧に仕上げました。

 馳が場外裏投決めるも
 馳が天龍の無尽の体力の前に押し切られようとする終盤の変調もドラマチックでした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/25)