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新日本プロレス:Best of NJPW 1990 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 橋本真也vs.栗栖正伸(8/3/90)

タッグ王座戦:武藤敬司、蝶野正洋(ch)vs.馳浩、佐々木健介(11/1/90)

@ビッグバン・ベイダーvs.橋本真也(7/19/91)
 まずは打撃中心でラフ・ファイト。
 場外を使ってだらけないように間を空けていきます。
 スポットで試合を作らないのならばで
 もう少し見せ方を工夫したいところ。
 クオリティは間違いないが、伸びきらず。
 中々良い試合。

A橋本真也vs.栗栖正伸(8/3/90)
 TV未放送試合ながら公式映像で雑誌の付録にもなりました。

 客席から撮られている為、
 初っ端栗栖が橋本に椅子攻撃を仕掛け、
 ふり払われるも橋本の手の甲を骨折させたシーンは良く見えません。

 また、これはカメラの問題ではありませんが、
 橋本のヘッド・バットで栗栖がふくらはぎ断裂するのも
 直接的に受けた部位ではないので
 その事実はストレートには観ている者に影響を与えません。

 それでもこの2つの負傷に関する解説及び試合後のエピソード
 (栗栖の娘さんから橋本がビンタされる)により
 この試合に対する情感が大きく膨んでしまう程には
 この試合のベースの部分の心意気は特別なものがある。
 
 この試合の位置づけなんて気にせず
 年齢差による前評判に屈することなく
 攻撃的な打撃をお互い叩き込みます。

 栗栖はストンピングの精度が素晴らしく、
 この最高の武器で最大の勝負ができました。
 
 それぞれ負傷しつつも気持ちを全く折らずに
 潰し合いを最後まで完遂し、万雷の拍手に値する内容としました。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

BIWGP王座戦:ビッグバン・ベイダー(ch)vs.長州力(8/19/90)
 気持ちのこもった打撃。
 これが長州の最大の武器です。
 ベイダーは長州を上手く動かしつつ
 素晴らしいスラッグフェストに昇華させています。
 長州が数少ない技で
 外人をなぎ倒すカタルシスが素晴らしいですね。
 大雑把な部分はありますが、
 荒々しさ重視で勝負したのは正解。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:1/?/18)

Cタッグ王座戦:武藤敬司、蝶野正洋(ch)vs.馳浩、佐々木健介(11/1/90)
 健介の一発のでかさをロープ・ワーク+スポットで活かし、
 馳は流暢な攻防でじっくりと見せてくれます。
 また健介の役回りを上手く配分していましたね。
 武藤は勢いのつけ方が素晴らしく頑強な健介を倒す説得力があるし、
 蝶野は逆に受けで良いものを見せている。
 それぞれがそれぞれにしか出来ない武器で貢献しました。
 終盤もカット、及びカットされないための戦略があり、
 今から見ても見応えのある攻防でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/?/15)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@ビッグバン・ベイダーvs.橋本真也(7/19/91)
A橋本真也vs.栗栖正伸(8/3/90)
BIWGP王座戦:ビッグバン・ベイダー(ch)vs.長州力(8/19/90)
Cタッグ王座戦:武藤敬司、蝶野正洋(ch)vs.馳浩、佐々木健介(新チャンピオン!)(11/1/90)