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新日本プロレス:Best of NJPW 1990 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 武藤敬司vs.オーエン・ハート(7/5/90)

橋本真也vs.栗栖正伸(8/3/90)

Jr.ヘビー級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ペガサス・キッド(8/19/90)

@武藤敬司vs.オーエン・ハート(7/5/90)
 武藤が華のある試合運び。
 空間を広く使っていますね。
 地味なオーエンはやや圧倒されていますが、的確にやり返す技量の高さで対抗。
 しかしオーエンの領域においても武藤が比類するものを見せている。
 カウンター、避けられる場面においてオーエンに攻めさせるセンスは流石です。
 腰狙いから試合の重みは着実に蓄積していき、
 お互いの理解から生まれる終盤の素晴らしい攻防へと帰結される。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/26/11)

A橋本真也vs.栗栖正伸(8/3/90)
 TV未放送試合ながら公式映像で雑誌の付録にもなりました。

 客席から撮られている為、
 初っ端栗栖が橋本に椅子攻撃を仕掛け、
 ふり払われるも橋本の手の甲を骨折させたシーンは良く見えません。

 また、これはカメラの問題ではありませんが、
 橋本のヘッド・バットで栗栖がふくらはぎ断裂するのも
 直接的に受けた部位ではないので
 その事実はストレートには観ている者に影響を与えません。

 それでもこの2つの負傷に関する解説及び試合後のエピソード
 (栗栖の娘さんから橋本がビンタされる)により
 この試合に対する情感が大きく膨んでしまう程には
 この試合のベースの部分の心意気は特別なものがある。
 
 この試合の位置づけなんて気にせず
 年齢差による前評判に屈することなく
 攻撃的な打撃をお互い叩き込みます。

 栗栖はストンピングの精度が素晴らしく、
 この最高の武器で最大の勝負ができました。
 
 それぞれ負傷しつつも気持ちを全く折らずに
 潰し合いを最後まで完遂し、万雷の拍手に値する内容としました。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

BJr.ヘビー級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ペガサス・キッド(8/19/90)
 着地系の攻防で派手に沸かせながら
 一方では場外へのボディ・スラムといった厳しい大技+じっくりサブミッションで
 戦いそのものの真剣味ある攻防を繰り広げます。
 どれも高度が高く迫力がありましたね。
 丸め込みを挟んで大きく攻防を変質させると
 華麗且つ確固としたバランスで一進一退。
 現代的なニア・フォールになれていると
 大きな盛り上がりに欠けているように映るでしょうが
 それでも尚十分に魅力的な一戦でした。
 最後はペガサスがダイビング・レッグ・ドロップでフィニッシュ。
 技のバランス感覚が飛びぬけて優れていましたね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:2/1/12)

CIWGP王座戦:ビッグバン・ベイダー(ch)vs.長州力(8/19/90)
 気持ちのこもった打撃。
 これが長州の最大の武器です。
 ベイダーは長州を上手く動かしつつ
 素晴らしいスラッグフェストに昇華させています。
 長州が数少ない技で
 外人をなぎ倒すカタルシスが素晴らしいですね。
 大雑把な部分はありますが、
 荒々しさ重視で勝負したのは正解。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:1/?/18)

DJr.ヘビー級王座戦:ペガサス・キッド(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(11/1/90)
 いきなりミサイル・キックを打つ等
 導入部分は?な感じがありましたけれども
 試合が進むにつれ密度の濃い攻防を繰り出します。
 終盤は雪崩式の技から丸め込みまで
 全力を出し尽くてぶつかり熱い物に。
 好勝負に届かずも中々良い試合です。
 (執筆日:11/1/08)