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新日本プロレス:第4回IWGP壮絶3大決戦の分析


名勝負 IWGPヘビー級王座決定リーグ戦:藤波辰爾vs.前田日明(6/12/86)
好勝負 なし

@IWGPヘビー級王座決定リーグ戦:藤波辰爾vs.前田日明(6/12/86)
 不完全燃焼であった前田に対し藤波がとことんつきあって受けた。
 そんな試合。
 21世紀にこういうのをやった場合、蹴りをひたすら打つのだろうけど
 前田はアキレス腱固めを重く見ていて
 情熱を格闘マシーンのような冷静さに包んだファイトを見せるのが違いますね。
 このために感情に惑わされる事無く等身大の闘いがずっしり響いてくる。
 その上で藤波の脚の痛みを耐え忍び、
 頭部に蹴りを食らっても起き上がる姿が心を打ちのせられます。
 ベースとなるグラウンドの攻防もこれまで通り藤波は素晴らしい仕事をします。
 欠点はフィニッシュ含め前田がそんなにダメージを受けてないはずなのにダウンするシーンが目立つ事ですね。
 これは勝負としてのリアリティに欠けます。
 しかし上述の通り別の形でのリアリティは充実しており
 どちらが勝つかはさほど重要でない境地にまで到達している。
 フィニッシュもシンボル性、絵になるという点ではこの上ない選択ですからね。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:9/20/09)

AIWGP王座決定リーグ戦:アントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(6/17/86)
 アンドレがアメリカン・プロレスの影響か
 実体をまるで感じさせない張りぼてになっています。
 序盤から長ったらしいサブミッションを多用し、ひどい試合。
 アンドレがギブ・アップしたという事実だけです。
 (執筆日:4/1/11)

3試合目は良い試合です。
23分の試合ですが水増しされて30分とコールされてます。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

@藤波辰巳vs.前田日明(6/12/86)
  握手して試合開始。
  前田がハイ・キックで牽制。
  タックルしようとする。
  藤波が防いでフロント・ヘッド・ロック。
  前田が腕を取る。
  回転して起き上がった藤波のわきの下に頭を入れスープレックス。
  腕を取って覆いかぶさる。
  藤波が持ち上げて投げアーム・バーを狙う。
  前田はロックすると立ち上がる。
  外してレッグ・ロック。
  藤波がロープを掴む。
  藤波がロー・キック。
  前田がロー・キック。
  前田がファイヤーマンズ・キャリーからヘッド・ロック。
  藤波がグラウンド・ヘッド・シザースに返す。
  腕を取る。
  前田は起き上がると腕を巻き込んで倒しアーム・バーを狙う。
  藤波がロックする。
  前田が引き剥がす。
  藤波は前田の脚を両脚で挟む。
  逃れるとレッグ・ロック。
  前田がレッグ・ロックを決めて倒す。
  藤波がロープを掴む。
  ナックル・ロック。
  前田が不意を突いてドロップ・キック。
  藤波が蹴りつけヘッド・ロック。
  すぐロープに振られるもショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  前田のニール・キックを避けるとラリアット。
  ハーフ・ボストン・クラブを決める。
  レッグ・ロックに移行。
  前田がレッグ・ロックに返す。
  中央に戻しレッグ・ロック。
  ロープを掴んだ藤波を中央に引き戻し決めなおすもレフェリーがカウントして放させる。
  起き上がった藤波にロー・キックを叩き込んで行きダウンさせる。
  レッグ・ロック。
  藤波が反転させようとするも防がれる。
  藤波がロープを掴む。
  前田が蹴り。
  ハイ・キックを3発決めダウンさせる。
  起き上がった藤波にハイ・キックを放っていく。
  藤波はガードし避けると胸にきたところを受け止め倒す。
  シャープ・シューターを狙うも前田がロープを掴む。
  もつれたまま両者落下。
  前田がリングに戻る。
  藤波も遅れてリングに戻る。
  前田が手を顔に押し当ててから顔にハイ・キック。
  もう1発。
  ガード越しに3,4発。
  前に蹴り飛ばしハイ・キック。
  藤波がダウン。
  スナップ・メアを決めると腕を取り首4の字。
  藤波は体を捻り逃れると弓矢固め。
  前田を蹴りつける。
  パイル・ドライバーを決める。
  カバーするもカウント2。
  起こそうとする。
  前田がバックを取りドラゴン・スープレックスを狙う。
  藤波は脚をかけて防ぐと前に倒れる。
  前田は藤波を仰向けにする。
  ロープをつかまれると張ってから離れる。
  前田が脚を蹴りつけていく。
  胸を蹴り上げる。
  藤波がダウン。
  カウント9で藤波が起き上がる。
  前田がスナップ・メアからチン・ロック。
  15分経過。
  前田は起き上がった藤波をロープに押し込むとクリーンに離れる。
  ナックル・ロックから前だが蹴り飛ばす。
  頭部にハイ・キック2発。
  カウント6で起き上がった藤波にスナップ・メアからアーム・バー。
  藤波がロープに足をかける。
  前田がハイ・キックを放っていく。
  藤波は脚を払って倒す。
  ヘッド・ロック。
  前田はロープに振るとスーパー・キック。
  起こしてドラゴン・スリーパーを狙う。
  バックを取り返してきた藤波に脇固め。
  藤波がロープに脚をかける。
  前田が胸に蹴りを叩き込んでいく。
  藤波がジャーマン。カウントは2。
  胸に蹴りを2発入れ倒す。
  カウント8で前田が起き上がる。
  藤波が飛びつこうとする。
  前田は受け止めると体勢を直し投げ飛ばす。
  カバーするもカウント2。
  藤波の脚を蹴りつけ崩れさせるとレッグ・ロック。
  藤波がロープを掴む。
  前田が引き離して決めなおすもレフェリーがカウントして外させる。
  前田が場外へのヒップ・トスを狙う。
  藤波がもつれさせ両者転落。
  20分経過。
  両者同時にリングに戻る。
  前田が胸に蹴りを放つ。
  藤波は受け止めると倒してシャープ・シューター。
  前田がロープを掴む。
  前田が脚を蹴りつけウィール・キック。
  藤波の目じりが切れ流血する。
  前田がドラゴン・スープレックス。カウントは2。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウントは2。
  ロープに走りニール・キックへ。
  藤波が同時にフライング・キックを狙い相打ち。
  両者起き上がれず両者カウントアウト!
  引き分けとなる!
  藤波と前田が握手しハグ。

試合結果

@IWGPヘビー級王座決定リーグ戦:藤波辰爾vs.前田日明(ダブルKO)(6/12/86)
Aアントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント (6/17/86)
Bアントニオ猪木vs.ディック・マードック(6/19/86)