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新日本プロレス:Best of NJPW 1983の分析


名勝負 NWA Jr.ヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(6/2/83)
好勝負 NWA Jr.ヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(1/6/83)

WWF Jr.ヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッドvs.タイガー・マスク(4/21/83)

WWFインターナショナル・ヘビー級王座戦:長州力(ch)vs.藤波辰巳(8/4/83)

@NWA Jr.ヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(1/6/83)
 まずは小林が技術を見せてグラウンドで優位に立ちます。
 その後タイガーが多彩な方法で頻繁に反撃するにも関わらず、
 3戦目を感じさせるスピードのある攻防の結果、
 小林が憎らしい程に強引に支配し続けます。
 十分な溜めが出来た所で
 挑発し、強烈な打撃を顔に叩き込んで終盤へ突入。
 息が詰まるような手に汗握る攻防になっています。
 タイガーが苦戦してもランクを落とさない程小林に説得力のあった熱戦でした。
 しかしパンタロンとマスク剥ぎを捨てたせいで試合の面白みは落ちてますね。
 20分Overという試合時間といい、ありきたりな優等生な好勝負という印象はぬぐえない。
 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:4/25/10)

Aインターナショナル・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.長州力(4/3/83)
 初手ラリアットに行きますが、これに対し藤波もラリアットを放ち相打ち。
 手に負えないのにハイ・スパートにいくということは阻止されます。
 まずはレスリングですが組んだ状態から鋭く切り返していて見応えがあります。
 抗争の意味合い、気持ちがリアルに限りなく近づき、そして高まっているが故に
 普段出来ない程の高いレベルでの攻防となっています。
 スポット、仕掛けは唐突で長州の欠点は改善されていないが
 刹那で決まるか決まらないかを見せていく手法が通用する程、土台、雰囲気が出来上がっています。
 場外ラリアットからのフィニッシュへの流れもドラマチックでした。
 年間最高試合に値するクオリティではないが
 藤波vs.長州の数え歌のトップには値することは間違いないでしょう。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/6/12)

BWWF Jr.ヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッドvs.タイガー・マスク(4/21/83)
 前回の試合でタイガーが首を痛めたために遺恨試合という様相。
 飄々と華麗な技を出す印象のあるタイガーが
 早い段階でトペを出したりと渾身の技でキッドに牙を向いていき、
 特別な雰囲気を漂わせています。
 これに対しキッドがタイガーの痛めている首を攻め、マスク剥ぎを狙うので
 その雰囲気はベビーフェイスvs.ヒールの最終決戦的ヒートにまで変化します。
 それで場が荒れた事により意思疎通が軽く乱れてますが
 戸惑いや動きが止まればすぐに相手が攻撃してフォローも出来ていますね。
 今からするとタイガーがキッドに近づいていく、
 そういう部分の見せ方を期待してしまいますが
 80年代の試合にそれを求めるのは無茶でしょうか。
 それはさておきこの試合の問題はフェンス・アウト後の試合進行。
 延長開始までに時間かけ過ぎて
 キッドの不意打ちツームストンのダメージから回復した状態になっているし、
 (公平なスポーツ観を気取ったのかもしれないけど)
 激しい場外戦の後のビール瓶は不要で、これまた流れを切っている。
 そしてその後のヒール・アピールは今更だし、
 場外でツームストンを食らった後ツームストンを打ち返せるような試合性質ではないと思いますよ。
 どうも私には終盤が受け入れられないので名勝負に入れられませんね。
 それ以外は最終決戦というべき素晴らしさなのだけど。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:4/25/10)

CNWA Jr.ヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(6/2/83)
 タイガーが休養で離れたのが良かったのでしょうか。
 マスク剥ぎの毒が抜け落ちており、
 日本人の枠に収まったベビーフェイス/ヒールと
 純度の高いライバリティーが残りました。
 そして小林はパンタロンに戻っている。
 試合は鋭い緊張感の中、
 単純な対立構造を最大限に活かして
 ハイ・スピードで完成度の高い攻防を繰り広げます。
 打投極飛が絶妙なバランスでブレンドされており、
 終盤はまったりして多重スポットが無かったにも関わらず、
 最後まで心を捕らえて離さない試合でした。
 マスク剥ぎをしない、だけの名勝負でした。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:4/25/10)

DWWFインターナショナル・ヘビー級王座戦:長州力(ch)vs.藤波辰巳(8/4/83)
 牽制しながら緊張感を作り上げます。

 サブミッションはじっくりと見守らせ、
 ロープ・ワークの躍動で盛り上げます。

 藤波がじっくり受ける展開は上手く機能しており、
 前回の試合も踏まえた攻防作りも良い。
 そこに藤波流血という要素が加われば敵なし。

 エネルギッシュに大技を返し合い、
 最後こそフォール決着ではないが納得の内容となっています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/25)