新日本プロレス:Best of NJPW 1980の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80) NWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.スタン・ハンセン (2/8/80) アントニオ猪木vs.藤波辰巳(5/30/80) |
@WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80)
硬い攻防ながら相手の主導権を渡さないための攻め合いで、
同時にスター対決を醸す型も織り交ぜています。
藤波の流血からじわじわとエネルギーが高まっていく。
相変わらず70年代レスリングに縛られ試合は余り動かないものの
リアリティーで惹きつけられる所がありますね。
先ほどのお返しや、2度目の技を切り返すなど攻防も分かりやすく意味を付与している。
デス・マッチと評しても良いタフ・マッチで
新日Jr最初の素晴らしい試合に挙げられるのでしょう。
ぎりぎり好勝負。
ANWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.スタン・ハンセン (2/8/80)
それぞれ立って 向かい合う状態を
ベースに試合を積み上げていきます。
ハンセン相手に如何にロング・マッチを作り上げるかがよく分かっていますね。
その中での魅せ方も多様です。
問題は小さいので最後をどう派手に打ち上げるかでしたが
それぞれ必殺技を決めた後
場外、エプロンを使った面白い攻防を見せてくれたので文句なし。
台所事情の厳しい新日にとって
これでハンセン対猪木というビッグ・カードを誕生させたのは大きかったでしょうね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:?/?/09)
B異種格闘技戦:アントニオ猪木vs.ウィリー・ウィリアムス(2/27/80)
牽制やステップで雰囲気高めていきます。
こういう試合はコンタクト前に如何に魅せるかですが、
猪木の身振りは豊かで
ウィリーの打撃に対する反応、かわし方の精度も良く盛り上がります。
猪木がウィリーをグラウンドに引き摺り込むと
そのまま場外にもつれて落ち両リン。
このままでは終われない、と立会人の拙いマイクの後試合再開。
両リン時に流れた猪木の血と共にピンチ演出。
綺麗さをなくし荒々しくエスカレートさせてフィニッシュ。
最後は今一度の両リンながらこれは満足度高いですね。
異種格闘技戦の中では一番の出来か。
中々良い試合。
(執筆日:3/?/25)
Cアントニオ猪木vs.藤波辰巳(5/30/80)
一瞬一瞬を気を抜かずに体と体をぶつけ、
見かけ上膠着してもお互いを探りあって、”戦い”を続けていきます。
濃密度、レスリング技術、緊張感。
柔軟性に、それに付随して見せ方による美しさの演出。
リアルな感情と観る者の感覚のつぼをついた仕掛けのタイミング。
キング・オブ・スポーツを名乗れるだけの物がここにあり、
これぞ猪木の真骨頂というべき魅力が詰まっています。
残念なのは10分程という試合時間だけ。
88年まで待たず、80年代初頭にフルタイム戦が行われていたら、と思ってしまうなぁ。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/26/10)





