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新日本プロレス:Best of NJPW 1978の分析


名勝負 なし
好勝負 釘板デス・マッチ:アントニオ猪木vs.上田馬之助(2/8/78)

WWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(7/27/78)

WWWF王座戦、3本勝負(レフェリー:レッド・シューズ・デュガン):ボブ・バックランド(ch)vs.アントニオ猪木(7/27/78)

WWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(11/30/78)

@釘板デス・マッチ:アントニオ猪木vs.上田馬之助(2/8/78)
 リングサイドの床に釘板ボードを敷く、という初の取り組み形式です。
 当時の基準では落ちたら一発KOという位置づけですね。

 結論から言うと実際に落ちることはありませんが、
 怖いもの見たさの感覚が観客にある中で、
 猪木がその雰囲気、シチュエーション演出で納得させます。

 上田もヒール・ファイトながら
 決め手に欠ける中で"場外に落とす"というフィニッシャーが追加されたことで
 いつもより輝くことが出来ています。

 その最大の見せ場、エプロン際の攻防、
 今風に分かりやすくいえばロイヤル・ランブル的な攻防、から
 上手くキラー猪木の腕殺しに繋げましたね。
 この流れがこの試合をアイディアだけに終わらせず
 完成度を上げる結果になっています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)

AWWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(7/27/78)
 #1
 ジュニアという事で空中殺法が披露されるのかと思いきや
 提示されたのはその若さに似合わぬ重厚且つ
 ジュニアとしての自己主張を細かく絡めた
 素晴らしいグラウンド・レスリングでありました。

 こういう根幹に基本を多分に要求される試合において藤波は煌きを見せます。 

 そして剛もまた数え歌の中でも一番レスリングの中で積極的に仕掛け、貢献しています。
 体勢、ポジショニング。
 その領域では藤波リードで剛に物足りなさも感じますが、
 ラフの混ぜ方が良いアクセントになっています。

 この後のどの同一カードよりも発展のさせ方がスムーズでしたね。

 一進一退。
 剛がジャーマンを決めるもロープに脚がかかりカウント2など
 緊迫した攻防でこの時代にでき得る王道の激闘でした。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/?/25)

BWWWF王座戦、3本勝負(レフェリー:レッド・シューズ・デュガン):ボブ・バックランド(ch)vs.アントニオ猪木(7/27/78)
 時間をかけたレスリングの中に
 リズム付や相手とのタイミングを測る呼気、ポージング。
 色々なポイントが含まれています。

 猪木の相手との間合いの計り方、雰囲気の作り方は素晴らしく、
 プロレスのレスリングが形骸的なものであろうと
 そこにある観客含めたインストラクションは本物。

 2本目は引き継ぎ見応えのあるグラウンドで、
 見た目以上に体力が搾り取られる攻防。
 同じ軸で攻めつつ終わりに向かってスポットの密度増す調整も良し。

 3本目。
 猪木がアリキックから始めるも
 ここも試合時間かけるので、
 緩急効かせながら疲労感出してじっくり構築。

 試合時間切れも見える中で
 猪木の攻めが悠長に見えるのがちょっと残念ですが、
 それを除けば70年代プロレスの最高峰と言える内容でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/25)

CWWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(11/30/78)
 #2
 じっくりグラウンド。
 藤波が巧みなボディ・コントロールを見せます。
 剛も動きの良さで見劣りしていません。

 藤波の脚攻め、ラフ要素混ぜた後、今度は剛が脚狙い、と
 展開をちゃんとつけながら攻防で魅せていきます。

 最後は藤波がロープをつかんで剛の技を自爆させパイル・ドライバーからジャーマン。
 フィニッシュの仕方は良いもののこれが何故かカウントされず、そこだけちょっとモヤっと。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/25)