新日本プロレス:Best of NJPW 2025 part.7の分析
| 名勝負 | Jr.ヘビー級王座戦、蛍光灯ガラスボード・バーブド・ワイヤー・デス・マッチ:エル・デスペラード(ch)vs.葛西純(Death Pain Invitational 6/24/2025) |
| 好勝負 | BotSJ決勝:YOH vs.藤田晃生(6/1/2025) IWGP世界ヘビー級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.鷹木信悟(6/15/2025) |
@BotSJ決勝:YOH vs.藤田晃生(6/1/2025)
YOHはヘタレつつナルシストに。
相手も見て動けていてバランス感素晴らしいですね。
藤田のスタイルが見栄えする
一番相性の良いスタイルです。
YOHが藤田の腕を攻める中盤。
腕折りの連発で拍手を煽ったりと
YOHのリズムに会場が支配されていきます。
藤田が反撃開始と密着サブミッションで色を出していく中で、
YOHも抜群の鬩ぎ合いと痛みの表現で
後半戦へと雰囲気が上手く切り替わっていきました。
試合の構造自体はそんなに複雑ではないのですが
細かな変化が豊かなので単調に感じなかったですね。
両者噛み合ってポテンシャルを最大限発揮しながら
決勝の舞台にふさわしい大ボリュームの鬩ぎ合い。
今年の公式戦は余り気になる試合がなかったですが、
決勝でこれをやってくれれば大満足ですね。
文句なしに好勝負。
AIWGP世界ヘビー級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.鷹木信悟(6/15/2025)
ベーシックなやり取りで
時間を積み重ねられる方法で序盤はセットアップ。
単純にならないよう
鷹木が細かなアクセントをつけているのが良いですね。
鷹木が先手を取り花道で投げ。
そこからスポット・レベルを上げていくのかと思いきや
強度を調整して丁寧な構成だったのは好感が持てます。
テンポ切り替え終盤へ。
後藤も安定した試合運びで攻防のシークエンスはまとまりを持っています。
これまでの防衛戦の中では30分弱、と少し長めの尺でしたが問題なく完結。
ぎりぎり好勝負です。
BG1予選:ドリラ・モロニ―vs.石井智宏(6/23/2025)
挑発合戦からぶつかり合います。
vs.石井は誰しもクオリティの高い試合が約束されていますが、
裏面には石井の試合の一つになってしまうリスクもあります。
その中でドリラが焦らずにアクションをこなしていて、
ドリラも新日でポジションを築いたなと
ドリラ自身も観客側も納得感を持って試合に臨めていたのは良かったですね。
ドリラの肉体美、存在感を見せつけました。
最後の攻防は気持ちの表現として適切で、
単なる良い試合以上の、ドリラにとって意味ある試合だったと印象を残すことに成功しています。
キャリアにおけるシングル・ベストですね。
好勝負に少し届かず。
Cハードコア・マッチ:竹田誠志、吹本賢児vs.山下りな、鈴季すず(Death Pain Invitational 6/24/2025)
男女対決ですが、山下とすずなので性差を気にせず攻防。
様々なハードコア・アイテムで楽しませてくれます。
吹本はシャツを着たままだし
デス・マッチの過激度は案外抑え目ですが、
メインとの兼ね合いを考えるとデス・マッチではなく
お題目通りハードコア・マッチとして魅せてくれたのは正解。
攻防の配分も良く、最後のニア・フォール合戦も竹田が引っ張り見応え十分。
予想よりも充実した内容でしたね。
好勝負に少し届かず。
DJr.ヘビー級王座戦、蛍光灯ガラスボード・バーブド・ワイヤー・デス・マッチ:エル・デスペラード(ch)vs.葛西純(Death Pain Invitational 6/24/2025)
オーソドックスなやり取りから始まるも
葛西からラスト・シングルがこんなので良いのかとの言葉ありデス・マッチ様式へ突入。
コーナーからカナディアン・デストロイヤーでガラス葬など
デスペがこれでもかと体を張っていきます。
2022年に既にデスペが葛西から勝利を得ているので、
デス・マッチ・レジェンドにどこまで食い込めるのかという
見え方自体には強烈な特別感を覚えないものの
目の前に展開される攻防自体は圧倒的です。
強烈なビッグ・スポットが適切な構成にあり、
デス・マッチに時々欠けがちな
試合のスケール感がちゃんとあります。
ヘッド・バッド合戦での個人的感情の表現や
ドライバーを食らった時のデスペのフォールの返し方、
敢えて腕を上げるだけのシーンなど絵になっていましたね。
クレイジーなフル・スロットルの攻防の数々に
前回ちょっと物足りなかったスポットの絶対値までもが最後まで満たされています。
2020年代のデス・マッチのトップ3に入ることは間違いないデス・マッチでしたね。
文句なしに名勝負。
(執筆日:6/?/25)





