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新日本プロレス:Best of NJPW 2025 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 エチセロvs.バルバロ・カベルナリオ(Fantasticamania 2/28/2025)

Jr.ヘビー級王座戦:エル・デスペラード(ch)vs.フランシスコ・アキラ(3/6/2025)

NJC準々決勝:タイチvs.ザック・セイバーJr.(3/15/2025)

@エチセロvs.バルバロ・カベルナリオ(Fantasticamania 2/28/2025)
 スピードにのせる前にエチセロのグラウンドて魅せます。
 カベルもちゃんとフォローしつつ対抗。
 日本を意識してアレンジできていますね。

 攻防がどう変化するか読ませないミックスの一方で
 分かりやすいアピールと張り合いもあり、
 見慣れてない日本人も乗りやすいですね。

 豊かな攻防が繰り広げられ、
 日本で2人のスキルの高さがここまで発揮されるとは、と驚きます。

 終盤は場外も使って過激技に椅子、テーブル攻撃。
 ここでもそんなにサービスしてくれるの、と嬉しい悲鳴でしたね。
 サービスでやってるが故にその後のフィニッシュ・シーンと余り直結していない印象で、
 正直凶器スポットない方が試合としては完成しましたが、
 Fantasticamaniaで1番の試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

AJr.ヘビー級王座戦:エル・デスペラード(ch)vs.フランシスコ・アキラ(3/6/2025)
 オーソドックスながら安定感あり。落ち着いてみれる出だしですね。

 間とアピールを適切に混ぜ
 相手への意図の伝え方も良いですね。

 デスペの脚攻め絡めて攻防を両サイドから深くしていきます。
 終盤の攻防は読ませつつポイントでは意表を突いています。

 アキラの足の痛みの表現も良好。
 広げようと思えばまだ余地はあるでしょう。
 その上で完成された内容です。

 ぎりぎり好勝負。

BIWGP世界ヘビー級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.棚橋弘至(3/6/2025)
 やり取りの情報量は少なくベーシックなやり取り。
 今の棚橋のコンディションが基になっていますね。
 これは王座戦といっても気持ちでもどうしようもないところ。

 ただそれでも出来ることで勝負しに来てはいます。
 棚橋が長年使って安定している脚攻め。
 それを武器に棚橋の攻め比率をかなり高くすることで
 今の棚橋で出来る王座戦らしさを実現させました。

 後藤もキック・アウトの微調整や
 ヘッド・バットの使い方など細やかなフォローが光りました。

 棚橋を神格化しない最後のフィニッシュのさせ方も適切。
 
 クオリティの上限は見えつつもかなり満足感の高い一戦です。

 好勝負に少し届かず。

CNJC準々決勝:タイチvs.ザック・セイバーJr.(3/15/2025)
 タイチは静かな闘志を表現。
 その上で感情の揮発強弱をつけています。

 セイバーのサブミッション地獄が映える攻防でした。
 セイバーは王座陥落してもパフォーマンスは引き続き高いレベルで、
 今年もNJPWをしっかり引っ張っていってくれそうですね。

 ぎりぎり好勝負。

DNJC準決勝:ザック・セイバーJr. vs.デイビッド・フィンレー(3/16/2025)
 個のタイミングで変化を加えても対応してくれるだろうという安心感があり、
 お互いのスキルがしっかりと試合に反映されていきます。

 観客との齟齬もなく良い形で質感が伴っていましたね。

 とはいえ若干のあっさり具合もあり、
 この2人ならまだまだ出来た感はあり。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/25)