新日本プロレス:Best of NJPW 2025 part.15の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | WTL準決勝:TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)vs.毘沙門(後藤洋央紀、YOSHI-HASHI)(12/10/2025) WTL決勝:ゲイブ・キッド、辻陽太vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩良平)(12/14/2025) |
@WTL公式戦:辻陽太、ゲイブ・キッドvs.毘沙門(後藤洋央紀、YOSHI-HASHI)(12/5/2025)
辻とゲイブがこのトーナメントを通じて
改善されつつある関係性を示しながら
攻防の質も担保して見せます。
毘沙門は今回の充実したチームの中でも屈指の安定感。
この日もスムーズなタッグ・ワークで魅せました。
最後は誤爆を絡めて分かりやすいクライマックス。
レベルの高さを見せつけつつも
若干量産的試合内容ではあったか。
好勝負に少し届かず。
AWTL公式戦:毘沙門(後藤洋央紀、YOSHI-HASHI)vs.ドリラ・モロニ―、鷹木信悟(12/8/2025)
連携での盛り上げや
場外戦でのラフ・ファイトでの火花。
外さない展開となっていますね。
期待通りの真っ直ぐなぶつかり合いで跳ねています。
一方でギアを入れない状態での細かなやり取りは若干おざなり。
ドリラ、鷹木の初日の爆発ぶりを見ると
もう少しスケール感出せたのではないかと思ってしまいます。
それでもこの日のショーをスチールするMOTN。
好勝負に届かずも中々良い試合。
BWTL公式戦:デイビッド・フィンレー、高橋ヒロムvs.カラム・ニューマン、グレートOカーン(12/9/2025)
Oカーンのアピール力、
フィンレーのバランス調整力が光りますね。
ヒロムはポイントを押さえて盛り上げるし、
カラムもヒロム相手に素晴らしい攻防を作り上げました。
4人が輝いた上で終盤は相手の動きを活かしてトペなど
タッグならではの捻りもありパズルのように上手く組み立てて行きましたね。
好勝負に少し届かず。
CWTL公式戦:OSKAR、Yuto-Ice vs.上村裕也、海野翔太(12/9/2025)
Yutoと上村はタッグの中でも
もう数え歌感出せるレベルになっていますね。
だからこそ序盤のこの2人の演舞からの展開の仕方は勿体なかった。
ダウン・モードの海野によるOSKARAの立て方も良く、
上村のYutoに対する腕攻めと
海野のOSKARに対する脚攻めを比較するのも興味深い。
ただ2組の組み合わせの中で別個に独立して部位攻めを進行させることが
タッグの連携の中で1人に部位攻めをするよりも大きな効果を生み出せるかというと否。
それにはもう一段階スケールの大きなスターにならなければいけませんね。
少し個を疎かにしたり、個に寄り過ぎたりとした所はあるものの
それを考慮しても尚、全体のレベルは高くて素晴らしかった。
また、OSKAR、Yutoはこの数年内にWTL制覇に足るレベルにあって楽しみですね。
好勝負に少し届かず。
DWTL準決勝:TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)vs.毘沙門(後藤洋央紀、YOSHI-HASHI)(12/10/2025)
細かな連携の混ぜ方、
セコンドのカットによるヒート・アップ。
押さえるべき様々な要素を有機的に織り込んでいますね。
直近のIWGP王座戦のカードである
ザックvs.後藤が素晴らしい攻防を見せていますが、
今回大岩が重要なポジションでタッグに貢献していたのが嬉しい驚きでしたね。
YOSHI-HASHIも素晴らしいサポート・ワークで
自らの存在感もちゃんと作りました。
準決勝にふさわしい選りすぐりのタッグ・ワークで、
最後は見事な絵でフィニッシュ。
本トーナメントの中でも屈指の出来で、
文句なしに好勝負です。
EWTL決勝:ゲイブ・キッド、辻陽太vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩良平)(12/14/2025)
ゲイブと辻は本トーナメントを通じて仲が深まったというストーリーに沿って
合体技も普通にこなして絵を作っています。
ただレスラー適正としては個としての存在感が強く、
タッグとしての動きは若干ナチュラルさに欠ける所がありましたね。
対するザックと大岩。
こちらはザックのレスリング・スキルとトップ・レスラーとしての見せ方が有効に活きていて
大岩とのチームとしてのまとまりは素晴らしい一方で、
この決勝では最後シングルでの見せ方を大岩が担当したりと大岩プッシュが中々露骨。
30分という長すぎる試合時間設定含めて
団体の思惑が試合のクオリティを下げています。
ただ、それで中々良い試合以下になったら批判しますが、
それを抱えた上でも見所多く、ぎりぎり好勝負になっているのだから
これは三方良しの内容でした、と評価して問題ないでしょう。
(執筆日:12/?/25)





