新日本プロレス:Best of NJPW 2025 part.10の分析
| 名勝負 | G1公式戦:大岩陵平vs.上村優也(8/7/2025) |
| 好勝負 | G1公式戦:KONOSUKE TAKESHITA vs.ザック・セイバーJr.(7/30/2025) G1公式戦:ザック・セイバーJr.vs.鷹木信悟(8/5/2025) |
@G1公式戦:KONOSUKE TAKESHITA vs.ザック・セイバーJr.(7/30/2025)
不用意にリアクションしないことで緊張感の創出。
竹下が刺々しさも出して外敵ぶります。
セイバーはロープを使ったサブミッションをポイントで使用。
意表を突く形で使うことが多いムーブですが、
王者として竹下を迎えるパワー・バランスの基で使えています。
どう変転するのか見ていて楽しみになる攻防の数々。
均衡を崩しても自分でケツをふけるし、
相手も立てて自分も上がれる。
2人だからこその終盤の踏み込んだ内容でした。
このまま王座戦にしても満足させられますね。
文句なしに好勝負。
@G1公式戦:タイチvs.辻陽太(8/1/2025)
辻が軽くリング・アウトを狙ったりと悠々のファイト。
代役参戦となったタイチの位置づけも踏まえながら
両者個性の出た試合運びになっています。
上村も受けとめることもできるし
タイチのような全日ノスタルジー・スタイルも受け止めることができる。
辻の今の懐の深さを感じますね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
BG1公式戦:ザック・セイバーJr. vs.グレートOカーン(8/2/2025)
ショー・アップされたレスリングとはまた違う
空白と動きに工程のある格闘レスリング。
Oカーンはネタ・キャラを何だかんだ抜けられませんが、
それでも特別なカードとして認識されるこのカードでは
真価を発揮することができています。
打撃や投げも交えて後半展開。
これまでの数え歌と比べるとギアがかかりきらないか。
最後の即タップ含めて世界観は完結していたんですけどね。
その世界の枠をもう少し広げて巻き込みたかった印象です。
好勝負に少し届かず。
CG1公式戦:ザック・セイバーJr.vs.鷹木信悟(8/5/2025)
鷹木のパワーをデフォルメして
セイバーは引きつつレスリングで自分を立てます。
最高出力ではありませんが
方法論の理解力は高いのでクオリティは約束されています。
後半の攻防はハード。
巧みな緩急で、中でもセイバーのショートレンジ・ラリアットの使い方が上手く、
鉄板の予定調和を少し崩して魅せていましたね。
ぎりぎり好勝負。
DG1公式戦:大岩陵平vs.上村優也(8/7/2025)
次のスター候補ながら完成されていない2人。
どちらが考えを押し付けるでもなく、
相手に無為に従うわけでもなく対等な関係性の中で
オーソドックスなレスリングを丁寧に行っていきます。
細かな工夫が光り、オーソドックスでありながらそれは2人だけの形。
自分の目指すスタイルを余計な外圧気にせず
全部お披露目していきます。
大岩の執拗なヘッド・ロックは良いパズル・ワークで
対する上村もそれを脱する流れ綺麗でフィットしています。
それぞれの試合を高める為の提案が有機的に結びついています。
終盤はまだ定番の認知不足があり、
王座戦的満足感という点ではまだ伸びしろとしてあるものの
両者のキャリア・ベストであり、
これで今後のキャリアが変わった、と確信させるほど意味のある内容でした。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:8/?/25)





