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新日本プロレス:Best of NJPW 2025 part.1の分析


名勝負 ケニー・オメガvs.ゲイブ・キッド(1/5/2025)
好勝負 NEVER無差別級王座&AEWインターナショナル王座戦:KONOSUKE TAKESHITA(Int ch)vs.鷹木信悟(Never ch)(1/4/2025)

グローバル王座戦:デビッド・フィンレー(ch)vs.辻陽太(1/4/2024)

NEVER無差別級王座&AEWインターナショナル王座戦:KONOSUKE TAKESHITA(ch)vs.石井智宏(1/5/2025)

@NEVER無差別級王座&AEWインターナショナル王座戦:KONOSUKE TAKESHITA(Int ch)vs.鷹木信悟(Never ch)(1/4/2025)
 鷹木が大技早めに持ってきてショートカット構成。

 竹下も合わせをして
 与えられた試合時間の中で
 凄い試合をすることを追い求めることで一致。

 ハードな打ち込みと気合い返しを使って圧倒的な唸りで締め。

 ぎりぎり好勝負。

Aグローバル王座戦:デビッド・フィンレー(ch)vs.辻陽太(1/4/2024)
 辻は技とアピールを一体的に使えていますね。

 フィンレーはテーブル葬などハイインパクトのものを1.4特別仕様で用意しつつ
 一方では煽りや間を空ける体の負担不要なものも巧みに使ってコントロール。

 デビッドの高いパフォーマンスに対し、
 辻の規格外の技、度胸感が光りましたね。

 見応えのある切り返し合いのクライマックスでショーをスティールしました。

 文句なしに好勝負。

BIWGP世界ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.海野翔太(1/4/2025)
 切り返し合いの中で
 どう組み合わせてどうまとめるか
 センスの良さを見せて序盤は上々のスタート。

 セイバーがえげつない指攻めを見せ、
 受け手の海野に注目が集まりますが…。

 海野は柵にぶつけていく荒々しさを見せたかと思いきや、
 セイバーに蹴りを打って見ろ、と背中を見せたり、と
 自分をどう見せたいのか不明瞭。

 コントロバーシャルな存在になりつつある中で、
 観客を無視して我が道を行くにも振り切れず…。

 また、セイバーの厳しい攻めを受ける中で、
 表情が見えないボディ・コントロール、
 アクションの為に体を動かしている欠点も出てしまいました。

 それでも技の配置とか
 様々な要素にも対応できる器用さを見せていて、
 30分以内にまとめていればある程度良い印象で終わっていたでしょう。

 残念ながら試合は40分越え。
 ザックが脚攻めで海野が立てない絵作りや
 海野がレフェリー突き飛ばしてストンピングを繰り返すシーンで
 観客との乖離はどうしようもないレベルになってしまいました。

 ヘイトを受けるエース、って書くと凄そうだし、
 それで生まれてきた魔法もプロレスの歴史にはある訳ですが、
 それって中途半端に狙って扱える題材ではないですね。
 これは1.4でチャレンジするものではなかった。

 平均的な良試合。

CNEVER無差別級王座&AEWインターナショナル王座戦:KONOSUKE TAKESHITA(ch)vs.石井智宏(1/5/2025)
 石井得意の一進一退かと思わせつつ、
 竹下の一撃をより重いものと位置づけて微調整。

 変に足踏みはせずスプリントで攻め合い。

 適切なポイントで相手に華を持たせ、
 それを次のステージで活かして右肩上がりの盛り上がり。

 昨日に続き10分前半ですが素晴らしい内容に仕上がっています。

 ぎりぎり好勝負。

Dケニー・オメガvs.ゲイブ・キッド(1/5/2025)
 ゲイブはオメガを裏切り者と呼び、
 自らを新日の未来と自称してコスチュームにも新日のロゴを。

 対するは引退もありえる病から復帰のオメガ。歓迎の声も当然上がります。

 オメガは小さくヒールっぽい仕草を入れ
 観客相手、ゲイブ相手にスタンスの正解を探ります。

 ゲイブが道連れブレーン・バスターから反撃。
 荒々しく場外の攻撃でオメガの腹攻め。
 テーブルを使う素振りも見せ真っ当フェイスではない所を見せます。

 オメガの欠場原因は腹。
 痛みにどこまでリアルが入っているかは知るよしもありませんが、
 普通とは違うセルで欠場も経験として織り込む相変わらずのプロレス・バカ。

 フェイス/ヒールの概念を当てはめるべきか揺さぶった所が
 オメガが勢いありそういう概念を吹っ飛ばすダイブ・ムーブ。

 エプロンのリバース・スープレックス受けでゲイブのミスも重なり判官贔屓の機運が。

 そこにジャストにオメガがブーイングも一部受けた上で
 意表をついたテーブル葬でゲイブ流血、と中盤の確変要素の詰め込みが凄かったですね。

 その中でオメガがスプリングボードでスワントーンを決め
 病み上がりながら持ち前の過激スポットを抑えはしないという意思表示をして大盛り上がり。

 ゲイブもスイッチを入れて椅子攻撃を始め
 ハードコア・ファイトでオメガをKOし流血させます。


 オメガが全盛期レベルの絶対値高い一撃一撃を見せれば、
 ゲイブは片翼の天使を逃れての卍固め。
 顎まで意識する徹底ぶりで素の新日ファン、新日愛ぶりを出してきます。
 格上格下の冷静、冷徹な反映もありドラマチックでしたね。

 どこまで意図的でコントロールしたのか興味深い内容でした。
 リアルさを巻きこんで、とんでもない試合となりましたね。

 MOTY候補です。

 文句なしに名勝負。
 (執筆日:1/?/25)