新日本プロレス:Best of NJPW 2024 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ケージ・マッチ:バレット・クラブ・ウォー・ドッグス(アレックス・コグリン、クラーク・コナーズ、デイヴィッド・フィンレー、ドリラ・モロニ―、ゲイブ・キッド)vs.ユナイテッド・エンパイア(フランシスコ・アキラ、HENARE、ジェフ・コブ、TJP、ウィル・オスプレイ)(2/11/2024) NJC決勝:辻陽太vs.後藤洋央紀(3/20/2024) |
@ケージ・マッチ:バレット・クラブ・ウォー・ドッグス(アレックス・コグリン、クラーク・コナーズ、デイヴィッド・フィンレー、ドリラ・モロニ―、ゲイブ・キッド)vs.ユナイテッド・エンパイア(フランシスコ・アキラ、HENARE、ジェフ・コブ、TJP、ウィル・オスプレイ)(2/11/2024)
時間差入場、ノーDQで所謂ウォー・ゲームス形式ですが、
ケージはエプロンではなくリング外に設置されています。
オスプレイのアピールで最初の入場までは2分ではなく5分に急遽変更。
オスプレイとフィンレーでリング内外を使って
5分のシングル対決に見応えある攻防を詰め込みます。
そこからレスラーの追加と共に椅子や有刺鉄線やケージ上ダイブ。
AEWのような出し惜しみせず飛ばしていきます。
オスプレイはダウンに入っていますが、
彼が動かなくても他のレスラーがちゃんと
場の中心になって見所作れています。
オスプレイ最後の試合という点でも安心感を持つパフォーマンスでしたね。
全員が加わって施錠し、30分経過。
そこから更に30分以上あるのですが、
スポット盛りだくさん、アクションも豊かで冗長には感じなかったですね。
ただニューマンを手錠で繋いだり、
TJPのアスワン変化や外道、オーカーンのアシストなど
試合構成上の練り込みは甘く、
ここでもっと点を線に繋げただろうというのはありますね。
そういう意味では試合時間は少し長すぎたのでしょうけれども。
しかしハードコア不毛の日本では歴史的に見ても
トップ・ランクに位置するレベルです。
最後は手錠で5対1になりオスプレイをKOするバッド・エンディングで送別。
オスプレイのラスト・マッチとして60分を超える内容で満足度は高い。
文句なしに好勝負。
AソベラーノJr. vs.テンプラリオ(2/18/2024)
ソベラーノの躍動感ある振る舞い。
ルチャならではのムーブの魅力も伝えます。
テンプラリオは気持ちの伝わるファイトを見せようとして少し直情的なファイト。
ソベラーノに比べると物足りなさもありますが、
トップ・エストレージャ同士の対決として
日本でこれだけのものを見せてくれれば御の字。
好勝負に少し届かず。
BNJC1回戦:辻陽太vs.ジェフ・コブ(3/10/2024)
体格のある辻が跳躍し、
観客をのせてフェイスっぷりを見せます。
ヒール時と比べると個性が弱く感じるものの
日本人離れした体格は魅力的です。
終盤は両者の重厚さが活きたニア・フォール合戦でした。
中々良い試合。
CNJC決勝:辻陽太vs.後藤洋央紀(3/20/2024)
後藤変わったことをする訳ではなく
オーソドックスなものに気持ちを込めて。
読ませず硬軟織り交ぜる辻のファイト。
キャラが試合運びに再びフィットしてきていますね。
クロス・ロープ・ワークでギアをかけ後半へ。
四度目の優勝を狙う後藤と初優勝を狙う辻というのは
マッチ・アップとして魅力的でしたね。
後藤は悪くないパフォーマンスですが、
基本的には辻がリードして盛り上げ。
ぎりぎり好勝負。
DJr.ヘビー級タッグ王座戦、トルネード・マッチ:バレット・クラブ・ウォー・ドッグス(クラーク・コーナーズ、ドリラ・モロニー)(ch)vs.キャッチ22(フランシスコ・アキラ、TJP)vs.インターギャラクティック・ジェット・セッターズ(ケヴィン・ナイト、KUSHIDA)(4/6/04)
トルネード・ルールなので6人全員がリングに上がれる訳ですが、
そこまでは関与せずドラゲーと比べると物足りなさがあります。
ただ3チームそれぞれ特色を出して攻防は出来ていますね。
ドリラがスプリングボードで観客席ダイブするように
魅力的なスポットもそろっています。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:12/?/24)