新日本プロレス:Best of NJPW 2024 part.10の分析
名勝負 | STRONG女性王座戦:メルセデス・モネ(ch)vs.葉月(STRONG 12/15/2024) |
好勝負 | IWGP世界ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.鷹木信悟(11/4/2024) IWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.渡辺桃(11/17/2024) WTL公式戦:LIdJ(鷹木信悟、辻陽太)vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)(12/2/2024) 海野翔太、石井智宏vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)(12/23/2024) |
@IWGP世界ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.鷹木信悟(11/4/2024)
細かく打撃入れてリズムを作ったり、
サブミッションに切り替えて落とし込んだり。
小さい攻防でも変化つけられる上手さですね。
鷹木のアピールに合わせザックが腕攻め開始。
セイバーのレスリング・スキルが存分に発揮され、
G1よりも更に高いレベルで魅了しました。
文句なしに好勝負。
AIWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.渡辺桃(11/17/2024)
桃が介入アシストを受けながら柵に、観客席にぶつけます。
ブラック・ボックス攻撃を誤爆させて岩谷がトペ。
受け手側の試合運びが弱めで
もう少し引き込めたかなという所はありますね。
とはいえ1ベクトル追求したタフ・マッチで
女性同士でもここまでの試合ができるのか、と見せた所は素晴らしい。
ぎりぎり好勝負。
BWTL公式戦:毘沙門(後藤洋央紀、YOSHI-HASHI)vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)(11/27/2024)
分かりやすいファイト・スタイルの毘沙門。
大岩は真っ向から鬩ぎ合いを挑み、
ザックはサブミッションを効果的に使っています。
しっかり噛み合っているので試合時間が20分越でも
崩れずに安定感もって魅せましたね。
好勝負に少し届かず。
CWTL公式戦:LIdJ(鷹木信悟、辻陽太)vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)(12/2/2024)
鷹木が優れたパフォーマンスを見せましたね。
大岩を試して引き出し、
セイバーとは先日王座戦をしたばかりということもあり高品質な攻防。
タッグとしてフィットさせるためにザックにバランスを寄せる微調整も出来ています。
セイバーはテクニックを存分に出しつつ
大岩も上手く表に出していました。
辻は少し存在感で劣っていましたが、働きとしては悪くない。
ぎりぎり好勝負。
DSTRONG女性王座戦:メルセデス・モネ(ch)vs.葉月(STRONG 12/15/2024)
葉月綺麗な合わせで
オーソドックスなアクションですが、
やり返してリベンジに仕立ててパッケージが上手い。
観客の反応を取り込んでの試合運びです。
モネもAEWよりアピール要素控えめにしつつも
葉月と張り合う仕草や受けの表現は魅力的。
基本的なプロレスの技巧が試合を最大限に輝かせています。
受けの時の足の使い方、技の構成、観客との関係性…
プロレスという仮想世界での戦いのロジックの補強、とお見事でした。
ぎりぎり名勝負。
E海野翔太、石井智宏vs.TMDK(ザック・セイバーJr.、大岩陵平)(12/23/2024)
王座戦が決まっているザックvs.海野が
求められている通り見応えのある攻防で期待値を高めます。
石井は大岩の良さを引き出して
こちらもベースラインを高く維持。
タッグ・スポットもユニークで
海野は本間ではなく石井とWTLと参加して欲しかったな、と思わせる内容でしたね。
新日のヘビー級タッグとしては今年一の試合でした。
文句なしに好勝負。
(執筆日:12/?/24)