TOP日本のプロレス新日本プロレス 2023年の大会 → 新日本プロレス:Best of NJPW March 2023

新日本プロレス:Best of NJPW March 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI(ch)vs.棚橋弘至、オカダ・カズチカ(3/6/23)

@NJC1回戦:SANADA vs.タイチ(3/5/22)
 タイチがすかしにラフ・ファイトにハード・ヒット。
 複合的に試合の主導権を掴みに行きます。

 これに対してSANADAは簡単にダウン・モードに甘んじます。

 「こいよ、オラ」というタイチの言葉が真に迫り、
 今のSANADAの中途半端な状況を活かしているとも言えますが、
 その状況を利用していては中途半端な状況から抜け出せないのでは?という…。

 ただ動き出した時に一気に持って行くSANADAならではの魅力も出ていて
 前半からのメリハリは良かったですね。

 タイチが引いたラインからSANADAが印象的なムーブで
 フィニッシュに向けて一つ一つステップを作り上げていきました。

 初日メインを飾るに足る熱い一戦であり、
 またSANADAの本トーナメントにおける一歩目としても良いものでした。

 好勝負に少し届かず。

ANJC1回戦:デイヴィッド・フィンレーvs.石井智宏(3/6/23)
 フィンレーが変則的に仕掛けたりラフを見せたりと
 朴訥なキャラから変化していて攻撃的に。
 
 キャラのアピール、という自分だけの話と、
 如何に調和するか、という相手との話、
 その両立がまだこの試合は荒削りですね。

 細かな一進一退もあり良い試合ではあるのですが、
 ポテンシャル的にはもっといけますね。

 フィンレーのアピール成分強めで石井が支え役に回らざるを得なかった所がある。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bタッグ王座戦:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI(ch)vs.棚橋弘至、オカダ・カズチカ(3/6/23)
 軽快な連携。
 細かな相互のやり取り。

 棚橋もバランス良いパワー・バランスに自分を落ち着かせつつ
 シングル王者のオカダに対しても脚攻めを使ったりして
 上手くタッグの対等なバランス感の中に落とし込んでいます。

 それにより見栄えの良い連携技交えて素晴らしいニア・フォール合戦。
 シングルにはない面白さをしっかり追求することに繋がっています。

 新日にも出来るけど余り実現しない、数少ないタッグの激闘です。

 文句なしに好勝負。

CNJC1回戦:アーロン・ヘナーレvs.鷹木信悟(3/10/23)
 ヘナーレはストライカー・スタイル。
 気持ちが動きの一つ一つに入っていますね。

 動きの考えが素直過ぎて
 強さの表現がまだ物足りないですが
 そこは鷹木がヘナーレのスタイルを印象付けつつ
 クオリティもしっかり担保した攻防合わせを見せます。

 シンプルな迫力を変に加工せずに押し出しましたね。

 頭突き合戦からのフィニッシュも良かった。
 
 鷹木のまさかの1回戦敗退というのも
 ヘナーレをプッシュするに良い見せ方だったと思います。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

(執筆日:3/?/23)