新日本プロレス:Best of NJPW February 2023の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | Jr.ヘビー級タッグ王座戦:キャッチ22(フランセスコ・アキラ、TJP)(ch)vs.ジャスト4ガイズ(DOUKI、金丸義信)(2/4/23) ウィル・オスプレイvs.タイチ(2/4/23) カイル・フレッチャーvs.ロビー・イーグルス(2/4/23) TV王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.石井智宏(2/5/23) Jr.ヘビー級王座戦:高橋ヒロム(ch)vs.YOH(2/5/23) |
@Jr.ヘビー級タッグ王座戦:キャッチ22(フランセスコ・アキラ、TJP)(ch)vs.ジャスト4ガイズ(DOUKI、金丸義信)(2/4/23)
J4Gが場を積極的にかき乱します。
金丸という存在は思った以上に貴重ですね。
DOUKIも輝き、このカラーのタッグが1チームいるだけでディビジョンに幅が生まれます。
キャッチ22もNJPWだけで組むには惜しいタッグ。
J4Gの介入に対して、対抗してセコンド介入して交錯できるスキルがあります。
お互いが相手を高め素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Aウィル・オスプレイvs.タイチ(2/4/23)
オスプレイの間違いないミックスで
タイチもポイントでギア上げ。
細かな一進一退もあり安定感十分。
前半はやや控えめながらしっかり関係性を築くと後半で加速。
タイチのハード・ヒットに対するオスプレイの受け身が素晴らしく、
お互いの過激性を引き出して、
王座戦でないことが信じられない程の激闘となりました。
ぎりぎり好勝負。
Bカイル・フレッチャーvs.ロビー・イーグルス(2/4/23)
オーストラリア興行。
カイルじっくり雰囲気を作りながら
ロビーの細やかな狙いにも対応。
それぞれ細かくフォローできるから試合の芯が太くなります。
フェンスも衝撃で倒れるような鋭いトペコンをロビーが放って後半戦。
これで決まるかと観客が思う印象的な技でニア・フォール合戦。
自国開催とあって2人とも気持ちがのっていましたね。
本体ではセミはまだもらえないカードですが、
自国ファンの期待にしっかり応えた激闘です。
ぎりぎり好勝負。
CTV王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.石井智宏(2/5/23)
15分という時間制限ある中で
序盤のレスリングが石井が脚十字を決め、
セイバーの領域で切り込んでいったのは良かったですね。
密度の高い試合運びで進みます。
セイバーの緩急は凄まじく自由自在に攻防を動かします。
そこに石井も適切に合わせます。
15分時間制限の中で加速。
時間が迫る中での見せ方も完璧にこなしました。
ぎりぎり好勝負。
DJr.ヘビー級王座戦:高橋ヒロム(ch)vs.YOH(2/5/23)
ヒロムが柵にぶつけ花道投げ。
これに対し、安直にやり返さずダウンするYOH。
ここで受けてじっくり作る正統派の考えが今のJr.の中でYOHを貴重な存在にしています。
ドラスクでヒロムの脚を破壊しに行きますが、
反撃の一手目で使わずステップ踏んだ上で切っているのが良いですね。
その上で徹底的な脚攻め。
これだけ長時間にかけて行うとなると
一度視点をずらして戻して続けることも出来るのに
それは敢えて選ばずに真っ向からこの選択をしてチャレンジし実現させた胆力に拍手。
ヒロムも相手の脚攻めを潰して抑え込んだのは良いですね。
ただ最終的には気合で脚の痛みをこらえる、という所に行ってしまいますが…。
普通の脚攻めならともかく、このレベルを受けた時は
脚の痛みを引きずってフル・ダッシュは控えてもらった方が移入感高まるんですけどね。
その点で名勝負の雰囲気感を損ねていますが、かなりの激闘です。
文句なしに好勝負。
(執筆日:2/?/23)