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新日本プロレス:Best of NJPW November 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 NEVER無差別級6人タッグ王座戦:オカダ・カズチカ、石井智宏、棚橋弘至(ch)vs.TMDK(マイキー・ニコルズ、シェイン・ヘイスト、ザック・セイバーJr.)(11/4/23)

NEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.トレント・バレッタ(STRONG 11/10/23)

@NEVER無差別級6人タッグ王座戦:オカダ・カズチカ、石井智宏、棚橋弘至(ch)vs.TMDK(マイキー・ニコルズ、シェイン・ヘイスト、ザック・セイバーJr.)(11/4/23)
 棚橋は出来る事少なく孤立役。
 オカダがその分大暴れしてメリハリをつけます。
 
 対するTMDKはマイキー、シェインがタッグ・ワークで
 タッグのベース・クオリティを上げつつ、
 勝敗ラインをにじり寄る攻防はセイバーが担当。

 各個人の貢献量は異なるものの
 トリオとしては十分な魅力がありましたね。

 ぎりぎり好勝負。
 
AUSヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.海野翔太(11/4/23)
 オスプレイがプランチャを決め柵にぶつけ圧倒しますが、
 海野が場外ショルダー・スルーを決めたり、
 鼻血を流しながらも受けに行って覚醒。

 名勝負製造機のオスプレイを相手に
 海野がキャリア・ブレイクする瞬間らしいエネルギーは感じますね。

 ただ、その飄々とした表情はキャラでありつつも物足りなさがあって、
 クールとヒートを意図的に使い分けてメリハリにできると化けそうです。

 ここまでかと思う場面が幾つもありつつも
 豊富な切り返し合い合で試合は長期化。
 
 テーブル葬から海野がダウン・モードに入るクライマックスも。
 中盤と同じく、海野にリアリティーの面で改善点はあるものの
 雪崩式や頭突き合戦、掟破りと
 過激さのギアを上げていって今できることの全力対決を見せてくれました。

 とはいっても全力対決だから満点とはいかないですね。

 好勝負に少し届かず。

BTV王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.マイク・ベイリー(STRONG 11/10/23)
 ベイリーが15分の制限時間を意識して速攻。

 対するセイバーは勢いを殺いで自分の土俵に引きずり込んで、と
 まさにTV王座戦であるべき攻防が表現されています。

 スタイル・クラッシュだけでなく、
 中盤のかわし合い、グラウンドでの蹴り合いなど独創性も光りましたね。

 残り試合時間3分。
 急く攻防の中でベイリーの脚の痛みの表現がなくなってしまったのが勿体なかったか。
 その点を除けばカード通り充実の内容です。

 好勝負に少し届かず。
 
CNEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.トレント・バレッタ(STRONG 11/10/23)
 適切に一進一退を生み出していますね。

 テーブルなどハードコア要素を加え、
 トレントが流血する中で予想以上に鷹木に食らいついていく展開に会場も盛り上がりました。

 STRONGだからこそ目指せる内容でもありますが、
 実に上手くトレントのポテンシャルが引き出されていました。

 ぎりぎり好勝負。

DWTL公式戦:海野翔太、成田蓮vs.清宮海斗、大岩陵平(11/28/23)
 G1で引き分けている海野と清宮。
 ここの対決が目玉ながら他の2人も食らいついて
 最初の10分からして緊密で緩みなかったですね。
 
 清宮は現時点の位置づけに応じて
 無駄に格上感を押し付け過ぎず
 適切なバランス感で攻防をリード。

 序破急での攻防の変質という点では物足りなさもありますが、
 タッグを常に意識したバランス感でしたし、
 27分もの長時間を飽きさせずにこの4人でやったのは十分な成果と言えます。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:11/?/23)