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新日本プロレス:Best of NJPW October 2023の分析


名勝負 USヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ザック・セイバーJr.(10/14/23)
好勝負 鷹木信悟vs.石井智宏(10/14/23)

@NEVER無差別級6人タッグ王座戦:オカダ・カズチカ、石井智宏、棚橋弘至(ch)vs.モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー、クリス・セイビン)、ジョシュ・アレキサンダー(10/9/23)
 MCMGが完成度の高いタッグ・ワークを見せます。

 ジョシュは石井とタフマン・ファイト。
 オカダとの貴重なマッチアップは一部に留まりましたが、見応えありましたね。

 トリオの様々な可能性を試すには
 コンパクトにまとめられていますが、クオリティは確か。

 終盤のトリオ・ワークでの加速する攻防も素晴らしかった。

 好勝負に少し届かず。

A鷹木信悟vs.石井智宏(10/14/23)
 UK興行。

 激しいエルボーの打ち合いを冒頭に。

 細かな一進一退から
 カウンターでシーンを適切に締めくくります。

 それの積み重ねなので構築論は単純ながらも
 その中での抑揚を上手くつけ、
 また焦点を一本化しても集中力が途切れることがないだけの訴求力があります。

 それぞれ少し絶頂期は過ぎた感があるものの
 この試合ではそれを感じさせずぶつけにぶつけ合う攻防で、
 クライマックスも大ボリュームでした。

 文句なしに好勝負。

BUSヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ザック・セイバーJr.(10/14/23)
 UK興行のメインは伝説のカード。

 細かな動き入れても全体観のリズム崩れず
 巧みに攻防をコントロール。
 示し合わせて動きがスムーズなだけとは違う次元の話です。

 プロレスの四元論を思考実験するかのような中盤。
 没我の最速の動きと考えて変化させる動き、
 ユーモアと真剣味、相反しそうなものが普通に併存しているのが信じられませんね。
 
 あらゆる要素が巧みに組み合わさって作られている余りに表現に困るレベルの内容。
 腕攻めを織り込んでいくタイミング・配分、
 気絶しそうな頭突きなどの絶対的ハード・ヒット、
 両者の意思・アクションの調和・一体感、
 見たことない切り返しの豊富さetc...

 プロレスの全て。

 AEWのオメガvs.オスプレイがMOTYかと思っていましたが、まさかの上回りました。

 歴史的な名勝負。
 序盤で確信させ、最後まで裏切らず、予想を超えていきました。

 (執筆日:10/?/23)