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新日本プロレス:Best of NJPW G1 Climax 2023 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 G1公式戦:オカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI(7/25/23)

G1公式戦:清宮海斗vs.SANADA(7/25/23)

G1公式戦:エディ・キングストンvs.石井智宏(7/26/23)

G1公式戦:ジェフ・コブvs.ザック・セイバーJr.(7/26/23)

G1公式戦:ゲイブ・キッドvs.清宮海斗(7/27/23)

@G1公式戦:オカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI(7/25/23)
 オカダが胸を貸しつつ
 真っ直ぐなぶつかり合い。

 ヨシハシはストレートに魅力を訴えつつ
 巧みな脚攻めでオカダを追い込みます。

 オカダは良質な受けで
 アクションに感情をフィットさせ攻守比率も〇。

 ヨシハシはアンダードッグ性が魅力的ですが
 それだけではないことを証明してみせました。

 文句なしに好勝負。

AG1公式戦:清宮海斗vs.SANADA(7/25/23)
 齟齬なく綺麗に攻防。
 ただ技を前面に出し過ぎて個が後回しになることもなく、
 絶妙に焦らしやラフでの感情的なやり取りも混ぜます。

 清宮がドラゴン・スリーパーから逃れて
 低空ドロップ・キックを決めたシーンは見事。

 得意技をうまく混ぜながら
 G1らしい王座戦レベルの終盤を作り上げています。
 最後は一発であっさり目ですが大満足。
 これは本当にこのカードで王座戦も見たくなりました。

 文句なしに好勝負。

BG1公式戦:エディ・キングストンvs.石井智宏(7/26/23)
 観客がまだフォロワーになりきれていない外国人を引き上げるに当たって
 石井はいつも良い仕事をしますね。

 エディは満身創痍な披露表現で
 そこは初見からすると弱く見えますが、
 それがチョップ合戦を重ねる中で気持ちがどんどん強く育って行くのは熱い。

 細かな攻防の調整も利いて、最後まで右肩上がりを続けました。

 ぎりぎり好勝負。

CG1公式戦:ジェフ・コブvs.ザック・セイバーJr.(7/26/23)
 頑丈なコブを前にショルダー・タックルを決めたはずのセイバーが崩れ落ちます。

 デフォルメした設定は
 セイバーのサブミッション・テクで面白くなりますね。

 それを出す前に打撃で頑張って焦らし、
 それがそれだけでも魅力的な攻防として成立しているのが見事。

 サブミッション解禁すると期待通りの成功を導き、
 同門対決ながら見応えのあるぶつかり合いとなりました。

 ぎりぎり好勝負。

DG1公式戦:ゲイブ・キッドvs.清宮海斗(7/27/23)
 ゲイブが入場中の清宮を奇襲。
 同質化しがちなトーナメントにおいて変化を加えるヒールの本懐ですね。

 観客席へのキャノン・ボール自爆で体を張りつつ、
 基本はゲイブが主導権を握って攻め手に。

 椅子攻撃を叩き込んだりと煽りは良好。
 攻めのメリハリ良く、観客意識も〇。

 そして清宮も受け手側でも試合の主体者であることを自覚し
 没入感を高められるよう貢献。

 その上でキレ・モードに確変。
 場外戦になるとそのまま両者リング・アウトという予期せぬ結末です。

 新日においてはvs.オカダといい清宮はキレやすいキャラ付けで
 試合におけるストーリーラインにものってるという点で納得感は〇。

 ただ清宮が反撃して比較的すぐ幕閉じしたことで
 満足感は視聴者の好みに左右されそうな印象ではありますね。

 ぎりぎり好勝負。


 (執筆日:7/?/23)