TOP日本のプロレス新日本プロレス 2023年の大会 → 新日本プロレス:Best of NJPW G1 Climax 2023 part.1

新日本プロレス:Best of NJPW G1 Climax 2023 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 G1公式戦:ヘナーレvs.鷹木信悟(7/19/23)

G1公式戦:清宮海斗vs.海野翔太(7/21/23)

G1公式戦:オカダ・カズチカvs.タイチ(7/21/23)

@G1公式戦:タイチvs.ウィル・オスプレイ(7/15/23)
 ハードに観客席にぶつけたりとオスプレイもラフ・モード。
 表への感情の出し方が良いですね。

 リングに戻ったタイチに追撃しKOする等
 変則的展開の中でもどう引き込むかのフックの精度はぶれていません。

 簡単にタイチに反撃許さず集中させる攻防。

 ただオスプが脳震盪を起こしたかのような展開を混ぜ込んだ所から
 歪さが生まれ完成度は落ちてしまいましたね。
 とはいえ大事に至らずG1開幕メインを務め上げたのは見事でした。

 好勝負に少し届かず。

AG1公式戦:ヘナーレvs.鷹木信悟(7/19/23)
 ハード・ヒットを見せつつも
 鷹木はヘナーレをグラウンドに引き摺り込もうとしたり、
 ヘナーレもカウンターで変調させています。

 それにより打撃の耐え合いは単なる売れ線だからしているのではなく、
 戦いとしての探り合いとしても位置付けられています。

 手が合う数え歌なのでヘナーレのパワフルなムーブに
 切り返し合いも加わってダイナミックな攻防。

 特殊ルールほど極限突破しないまでも素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

BG1公式戦:清宮海斗vs.海野翔太(7/21/23)
 清宮は海野より早く実績を得たとはいえ
 それぞれ自分の団体の次の時代を作ること間違いないエース対決ですね。

 清宮の真っすぐと情熱を表すファイトに対し、
 海野が歌舞いて応対。
 
 自分の芯に近づいた試合運びで
 小さくまとめずそれぞれの芯を貫いています。

 あとはこの良質な関係性からどう広げるかですが、
 まだまだ可能性がある段階であっと言う間に30分時間切れ。

 これは2-3年後くらいにこの2人の60分フルタイムが見たくなるような居心地の良い時間でした。

 ぎりぎり好勝負。

CG1公式戦:オカダ・カズチカvs.タイチ(7/21/23)
 静かな立ち上がりと思わせてギアを上げます。
 静けさとハード・ヒットを上手く織り交ぜ
 バランスの良い一進一退。

 綺麗に構成を整えつつ
 終盤はスリリングに執念を感じさせるニア・フォール合戦でした。

 最後があえてオカダの丸め込みだったのもにくい。

 ぎりぎり好勝負。

DG1公式戦:SANADA vs.辻陽太(7/21/23)
 堂と構えてセットアップ。
 入場ステージで攻防をするという演出もあり。

 辻の恵まれた体躯の前に
 SANADAの引き出しの多さも映えて、
 それぞれの良さをぶつけ合っています。

 好勝負は確定かと思いましたが、
 後半の攻防は切り返し合いを優先し過ぎて、
 間が不十分だったり、個の価値を高めきれなかったりしていますね。

 それにより本来満たせたはずの重厚感が薄れてしまいました。
 勿体ない。
 
 好勝負に少し届かず。


 (執筆日:7/?/23)