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新日本プロレス:Best of BotSJ 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 BotSJ公式戦:マイク・ベイリーvs.高橋ヒロム(5/12/23)

BotSJ公式戦:リオ・ラッシュvs.高橋ヒロム(5/14/23)

BotSJ公式戦:マイク・ベイリーvs.ティタン(5/17/23)

BotSJ公式戦:エル・デスペラードvs.YOH(5/17/23)

@BotSJ公式戦:マイク・ベイリーvs.高橋ヒロム(5/12/23)
 6年ぶりの再会と解説し、最初に握手。
 そこから不意を突こうとする流れから一気に魅せます。

 通路で投げたりと過激さを追求しつつも
 そこにはハードコアな面白みがあって、
 後楽園とも相性良く大盛り上がりでしたね。

 ヒロムのスタイル・チェンジの中で
 ベイリーとも相互に全力を出せる形となっており、
 ベイリーが単なる好勝負で終わらないレベルまで
 真価を発揮して初見のNJPWファンの心をきっちり掴みました。

 文句なしに好勝負。

ABotSJ公式戦:TJP vs.マイク・ベイリー(5/14/23)
 技術とストーリー・テリング。
 両者の最初のスタンスは違う所から入りますが、
 お互い踏み込んでいって、
 相手のノリをちゃんと次に繋げます。
  
 TJPがNJPWの先駆者として
 ライジング・スターのベイリーに矜持を見せつつ、
 ベイリーもTJPの予想を上回っていく、という
 NJPW内の見方ではありますが、
 シチュエーションにのった攻防バランスでもあってそこが熱量に繋がりましたね。

 後半にかけての攻防のまとめ方に
 少しブレーキがかかっていたのが惜しまれますが素晴らしい試合。

 好勝負に少し届かず。

BBotSJ公式戦:リオ・ラッシュvs.高橋ヒロム(5/14/23)
 ラッシュは縦横に支配されない変則的な動き。
 観る者の予想からずらしつつ期待にも応えていて、まさに現代の初代タイガー・マスク。
 巧みに切り分けつつ、観客を見ないことで
 独自ワールドを展開していますね。

 ヒロムも試合の組み立てで良いものを見せつつ、
 場外の立てた椅子へのカウンターBtoBなど
 ハードなスポットを盛り込んでいきます。
 そこまでする必要があるかと一部では思うぐらいに
 スマートにまとまっていましたね。

 ぎりぎり好勝負。

CBotSJ公式戦:マイク・ベイリーvs.ティタン(5/17/23)
 軽快な演舞からもう本トーナメントの中心人物になった
 ベイリーが安定感ある回しを見せます。
 観客の反応巻き込んで引き込んでいる姿は常連かと錯覚しますね。

 ベイリー/ティタン/観客の三者一体となって調和。

 ダイブをめぐるシーンはお互いの反撃が1ムーブで挟まれる
 テンポ感で一気に盛り上げました。

 10分ないコンパクトな試合時間ながら
 隙のない内容にまとまっていました。

 ぎりぎり好勝負。

DBotSJ公式戦:エル・デスペラードvs.YOH(5/17/23)
 YOHは純正フェイスからいつのまにか生意気キャラになったんですね。

 マスクで黙しつつ感情を見せれるデスペラードと良い化学反応。

 場外使ったハードなやり取りからYOHの脚攻めへ。
 YOHの煽り、デスペラードの痛みの表現が利いていて、
 中盤展開として落ち着きすぎることなく、
 関心を強く引き続ける流れがありましたね。

 後半の攻防も良好。
 YOHはクセが強いキャラにしたのにバランス良く各要素がつながっています。
 デスペラードも脚攻めを繰り出しお互い削り合います。

 テーマでまとめた所に面白さがあった一方で、
 スケール感をもう少し広げられる伸びしろを放棄した面もあったか。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/23)