新日本プロレス:Wrestle Kingdom 17 in 東京ドーム 1/4/23の分析
名勝負 | US王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ケニー・オメガ(1/4/23) |
好勝負 | Jr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.高橋ヒロムvs.エル・デスペラードvs.マスター・ワト(1/4/23) |
①Jr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.高橋ヒロムvs.エル・デスペラードvs.マスター・ワト(1/4/23)
目まぐるしく4人がリングに入り乱れます。
細部の統制が少し気になるものの一定以上の完成度。
こういう特殊形式がNJPWにも定着してきた事を実感しますね。
石森は飄々と場から距離を置きつつ掻き乱す良いキャラ見せています。
ワトは少し前だと一段劣って足を引っ張っていた所でしたが、
この試合ではちゃんと同じ視点から参画していました。
複数人絡みの見栄えのするスポットを経て、
レフェリー妨害や椅子攻撃などエンタメ要素も加わり面白い試合でした。
ぎりぎり好勝負。
②US王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ケニー・オメガ(1/4/23)
AEWで前振りした上で遂に1.4で激突。
俊敏に動き、拳を思いっきり振るい。
当たり前のことを尋常ではないレベルで。
サーカス的な切り返し合いで目を引かずとも
攻守一致の表現は思わず視線が吸い寄せられます。
猪木オマージュでコブラ・ツイストを入れたりと
場面1つ1つに見せ方、見せ場にこだわって作っていますね。
前半は思ったより過激さに依存していませんでしたが、
テーブル・スポットを機に後半は死闘モードへ。
スポットを荒っぽくするだけでなく試合運びの質も変えていたのは圧巻。
オスプレイの自在の緩急はとんでもないし、
オメガのコーナー上でDDT決めようという現代的異常性も他にない。
オスプレイ大流血の中で得意の切り返し合いのレベルも落ちることなく、
圧巻の潰し合いをやりきりました。
文句なしに名勝負。
③IWGP世界ヘビー級王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.オカダ・カズチカ(1/4/23)
ジェイの精緻な方法論はぶれず。
良い意味ではクオリティ高値安定。
悪い意味では1.4の猪木追悼の冠被さった中でもいつもの感があります。
ジェイが言葉で煽って、
オカダが結構ダウン・ペースに寄って応対し、
構築的には正解の一つではありますが、
もう少し表現、歌舞きに重きを置いても良かったかなと思いますね。
またセミの死闘も霞ませた原因の一つであることは否めない。
好勝負に少し届かず。
Rating:★★★★☆
(執筆日:1/?/22)