新日本プロレス:Best of NJPW July 2022 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタズモ(7/16/22) G1公式戦:オカダ・カズチカvs.ジェフ・コブ(7/16/22) G1公式戦:石井智宏vs.タイチ(7/17/22) G1公式戦:ザック・セイバーJr. vs.KENTA(7/17/22) G1公式戦:鷹木信悟vs.YOSHI-HASHI(7/23/22) G1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.石井智宏(7/23/22) |
@G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタズモ(7/16/22)
オスプレイから速攻のハイ・フライング。
盟主であるオスプレイから仕掛ける形は上振れを抑制する訳で若干の杞憂が生まれるも
ファンタスモもスケール感あるハイフライと盤石の試合運び。
中盤の攻めパートをしっかり務め上げます。
オクプレイとの化学反応という点では
ここぞの一発に横回転の見事な受けを見せる一方で、
その点でしかない所もありました。
しかし終盤で切り返しが増えるにつれ
個々単独のクオリティ・アップから
オスプレイの良さをフォロー・アップするものに変わっていきましたね。
クライマックスのバック・スライドの織り交ぜも魅せました。
ぎりぎり好勝負。
AG1公式戦:オカダ・カズチカvs.ジェフ・コブ(7/16/22)
オカダのタックルが効かず投げ捨てられます。
コブは物理的に痛ぶりつつ挑発的行為も出来て両面の構え。
攻防が加速した中で場外でコブがエクスプロイダー狙い。
このヒヤリ感が素晴らしいですね。
じっくり見せつつスピードに乗った時のスリルも作れると強い。
スポットを打つ前の細かなせめぎ合いが安定感を持って出来ていて、
この数え歌は大味なぶつかり合いで引っ張りあげる感も当初ありましたが、
今後外すことはないだろうと確信させた内容でした。
オカダも今回マネー・クリップを中盤ではなく終盤寄りに出すことで
コブを簡単に抑え込めない相手として描いていたのも良かったですね。
終盤の攻防のセット・リストも満足感高く素晴らしいG1スタートでした。
ぎりぎり好勝負。
BG1公式戦:石井智宏vs.タイチ(7/17/22)
いきなり張り合いとせず、
最初はダウンする所から下手に入ると
そこから求められているバチバチの打撃の耐え合い。
繊細な調整で一進一退が生まれていますね。
G1初戦なので勝敗上の期待感も小さい中で
良くも悪くも規定されない中で攻防を作っている印象です。
ただタイチ・ファンとしてはこのカードは
もう少し終盤でガッツリ見たかった感もありますね。
好勝負に少し届かず。
CG1公式戦:ザック・セイバーJr. vs.KENTA(7/17/22)
セイバーが、俺が先輩だ、と日本語で煽り。
KENTAもこの挑発にのって攻撃性を押し出していきます。
セイバーのサブミッション・テクも両立され、
2人の試合を作っていくことが出来ましたね。
一方でフィニッシュ含めニア・フォール要素は少な目。
その点での物足りなさは少しありましたが、
食傷気味になるのがG1なので、
こうして幅を広く魅せてくれるのは歓迎です。
ぎりぎり好勝負。
DG1公式戦:鷹木信悟vs.YOSHI-HASHI(7/23/22)
じっくりとした出だしですが、
ヨシが求められる以上の受け身で試合をハード化させます。
鷹木は腕攻めの要素を適切に織り込みます。
ポイントでリズムに対する意識もあって
どの要素も押さえたトータル・パッケージな内容でしたね。
鷹木は良い意味でヨシの領域に出力を落として調整し、
素晴らしい一進一退を生んでいました。
オーバー・リアクションして痛みや悔しさを出しながらも
余力をちょっと残して格上としてのスタンスを崩さなかったのも良かった。
ぎりぎり好勝負。
EG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.石井智宏(7/23/22)
ジェイのペースを握る、という視覚的でありつつも概念的なものに対し
石井は本当に上手く割り込んで見せますね。
ジェイはここに来てアメリカ参戦によるアピール力の強化を
独自スタイルにしっかり反映させており、
いつも以上にうざいです(誉め言葉)。
ジェイは細かな攻防の積み重ねで主導権を握り続けるので、
時に退屈という見方も出来ますが、
このジェイはキャッチー度も素晴らしいものがありますよ。
終盤に欠けて石井がエネルギッシュさ、
彼のハードヒット要素をもう少し出していれば名勝負も見える内容でしたね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:7/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタズモ(7/16/22)AG1公式戦:オカダ・カズチカvs.ジェフ・コブ(7/16/22)
BG1公式戦:石井智宏vs.タイチ(7/17/22)
CG1公式戦:ザック・セイバーJr. vs.KENTA(7/17/22)
DG1公式戦:鷹木信悟vs.YOSHI-HASHI(7/23/22)
EG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.石井智宏(7/23/22)