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新日本プロレス:Best of NJPW March 2022 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 NJC1回戦:エル・デスペラードvs.オカダ・カズチカ(3/2/22)

NJC1回戦:鷹木信悟vs.石井智宏(3/7/22)

@オカダ・カズチカ、棚橋弘至、藤波辰巳vs.ザック・セイバーJr.、鈴木みのる、藤原喜明(3/1/22)
 現役トップのオカダvs.セイバーから
 藤波に移ると体重たくてアクションが落ちますね。

 そして藤原は体から筋肉がこそげ落ちていてもっと厳しい。
 打撃を変調で使うその意味性はあっていますが、
 打撃のインパクトが弱すぎます。

 金具に自ら頭突きして見せた石頭ギミックと
 みのるとの微妙な関係性をアクセントにして、
 試合の中でのポジションを用意する辺りは
 2020年代のプロレス知に基づいていて一定のクオリティはあるものの、
 もう少し程よい年代のレジェンドいなかったかな、とは思います。

 平均的な良試合。

ANJC1回戦:エル・デスペラードvs.オカダ・カズチカ(3/2/22)
 シンプルに入りつつも柵攻撃によりJr.のデスペが先取。
 足攻めの布石に入ります。

 オカダは過剰に痛がらず落ち着いた組み立て。
 技の後の余韻の持たせ方が素晴らしいですね。

 両者、シークエンス自体は誰でもできそうなものですが、的確に組み合わせます。

 また、デスペがカウンターで低空ドロップキックを決めてもダメージ差で先にオカダが動いたりします。
 その後もデスペが攻撃を続けるものの、こういうのがちょっと入るだけで印象がいますね。
 シンプルながら淡白にならない秘訣です。

 終盤も足攻めの比率のコントロールが上手く、
 デスペのヌメロ・ドスにオカダのマネー・クリップを合わせた攻防の見せ方も良かったですね。

 等価に一進一退作りつつも
 オカダが若干量押し込んで感情的に見せて
 団体のポジションにも配慮したバランス感がにくかった。

 文句なしに好勝負。

BNJC1回戦:鷹木信悟vs.石井智宏(3/7/22)
 真っ向からの耐え合い。
 それを能動的に組み込んで、
 攻めと攻めのぶつかり合いで試合を構成していきます。

 一進一退を織り込んでも本筋がぶれない芯の力強さですね。

 タイミング、選択が的確でハード、と
 期待通りの方向性を突き走ります。

 鷹木も良いパフォーマンスを見せていましたが、
 今回は石井がフォールを返されて悔しがったりと
 より気持ちを押し出していましたね。
 自分を少し下に落としつつも簡単に引かないファイトで盛り上げました。

 それを汲んで鷹木がもう1ステージ引き上げられた余地もあったか、と思いますが、
 1回戦から激戦が生まれました。

 文句なしに好勝負。

CNJC2回戦:ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタスモ(3/12/22)
 オスプレイは王座を落としたことを考慮してか
 強さの押し付けは控えめですが、
 それでも一つ一つの技打撃の強度は桁違いですね。

 腰攻めも間使いが絶妙です。

 ファンタスモは地味目ではありますが、
 やるべきアクション組み合わせて適切なチェーン。
 
 地力があるからこその試合運びで
 ステップ・アップする為の試合運びといっても良い一方て
 オスプレイの選択は的確で補正する余地が少ないので
 結果的にはオスプレイのフォロワーに留まっている課題もありました。

 時にもう少し間を空けてファンタスモ自身に惹きつけたかったですね。

 好勝負に少し届かず。

Dジェイ・ホワイトvs.スワーヴ・ストリックランド(STRONG 3/12/22)
 ジェイが観客を見据えながらのファイト。
 空間に対する感性が素晴らしいですね。

 スワーヴもジェイを食うほどのカリスマ性を発揮。
 魅力的なムーブも流れと共に使っていてメリハリがあります。

 ジェイもアメリカン・プロレスとして
 技使いが適応して来ており見応えがありましたね。

 ただ終盤だけ思いのほか膨らまず、
 この2人としてはまだ行けた感も残りましたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/22)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@オカダ・カズチカ、棚橋弘至、藤波辰巳vs.ザック・セイバーJr.、鈴木みのる、藤原喜明(3/1/22)
ANJC1回戦:エル・デスペラードvs.オカダ・カズチカ(3/2/22)
BNJC1回戦:鷹木信悟vs.石井智宏(3/7/22)
CNJC2回戦:ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタスモ(3/12/22)
Dジェイ・ホワイトvs.スワーヴ・ストリックランド(STRONG 3/12/22)