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新日本プロレス:Best of NJPW December 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 WTL決勝:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(12/14/22)

鈴木軍(DOUKI、TAICHI、金丸義信、ザック・セイバーJr.)vs.鈴木軍(鈴木みのる、エル・デスペラード、ランス・アーチャー、TAKAみちのく)(12/23/22)

@SJTL公式戦:アレックス・ゼイン、エル・リンダマンvs.バレット・クラブ(エース・オースチン、クリス・ベイ)(12/7/22)
 オースチン、ベイはいつも組んでるので安定したタッグ・ワーク。

 リンダマンは孤立役を務めていますが、孤立役としてはもう少し引き込みたいですね。
 GLEATではエースだけに微調整に失敗したか。

 1対2の攻防で盛り上がると
 ゼインとオースチンがBOTSJ再びのシングル。
 これは鉄板でしたね。

 最後は格好良いフィニッシュで、このフィニッシュだけで試合の印象が一段上がりましたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合

ASJTL決勝:CHAOS(リオ・ラッシュ、YOH)vs.バレット・クラブ(エース・オースチン、クリス・ベイ)(12/14/22)
 リーグ戦績2位のバレットクラブから奇襲してスタート。
 
 ラッシュがベイに対して感情的になるのをYOHがなだめるストーリーも絡めて構築していますね。
 このストーリー要素によって深みが出ますが、
 決勝というシチュエーションとは必ずしも同じベクトルではないのが難しいですね。

 上手くやっていたので、最後のまとめ方もあっさり目。
 WTL決勝も同日の為に位置づけ通りセミ扱いで終わってしまった印象。

 これなら2日に分けて決勝は別々でそれぞれメイン扱いでやって欲しいですね。

 好勝負に少し届かず。

BWTL決勝:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(12/14/22)
 出だしはスローながらヘビー級の重みでじわりじわり。

 AOが地力で主導権を取りYOSHI-HASHIを孤立させます。
 YOSHI-HASHIがスロー・ペースの中でじっくり観客の焦点を合わせていたのは良かったですね。

 AOのポイントでのシーン作りは見事。
 試合が展開していく中でも着実に作り続ける安心感がありました。

 エプロンからテーブル葬なんていう派手な演出もあり、
 セミとは違って、決まりそうなニア・フォールの数々で盛り上がりました。

 ぎりぎり好勝負。

C鈴木軍(DOUKI、TAICHI、金丸義信、ザック・セイバーJr.)vs.鈴木軍(鈴木みのる、エル・デスペラード、ランス・アーチャー、TAKAみちのく)(12/23/22)
 鈴木軍解散マッチ。

 みのるとタイチが声を掛け合いながら打撃戦。
 楽しみが伝わってきて、控えもエプロンを降りて見守ります。

 他もくせもの同士。
 同門で戦わなかった同士が別れを告げる攻防。

 感傷的であることは時にアクションに対して後ろ向きにもなりますが
 良い方向に作用していて特別な空間を観客も共有できましたね。

 鈴木軍によって飛躍のきっかけになった人達が
 最後はチーム関係なく、みのるに対してお礼参り。
 
 みのるの最高の顔芸と共に儀式的な試合の終幕。

 勝ち負け論ではない試合の作り方として見事でしたね。

 文句なしに好勝負。

 (執筆日:12/?/22)