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新日本プロレス:Best of NJPW December 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 WTL公式戦:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(12/12/21)

BotSJ決勝:高橋ヒロムvs.YOH(12/15/21)

@WTL公式戦:ザック・セイバーJr.、タイチvs.SANADA、内藤哲也(12/2/21)
 ポイント、ポイントで控えも入ってタッグのシーン作り。

 間のシーンもこの4人なので安定感はありますね。

 ただ全体構成のメリハリが薄く、
 約30分の試合時間をベースにしているので、
 最適化されていないきらいはありますね。

 各要素高いレベルを保っているものの
 試合自体を特別に化けさせる程はねたものが少なかった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

ABotSJ公式戦:ロビー・イーグルスvs.高橋ヒロム(12/11/21)右
 相手の動きとどう組み合わせるか、
 構成の中でのスポット配置ともに良好です。

 お互い元王者として高い視座で相手と向き合っています。

 ヒロムの得意の張り合い、エプロン、場外の過激な切り返し合いや
 ロビーの脚へのサブミッションを使った巧みな変化もあり盛り上がりました。

 ただ少し設定時間が長すぎる中で
 ヒロムちゃんボンバーなど同一技をやたら連発してまで
 攻防量をかさ増ししているのは気になりましたね。

 好勝負に少し届かず。

BWTL公式戦:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(12/12/21)
 勝った方が決勝に進出する一戦。

 タッグ・スポットを主要ポイントにただ配置するだけでなく
 しっかりと展開に結び付けているのが良いですね。

 後藤にはセイバーが脚攻め。
 YOSHI-HASHIにはタイチの腰狙い。
 
 それぞれ噛み合った攻防で、
 それが次にバトンタッチを受ける者に弾みになっています。

 後藤が脚が壊れて動きが制限されるのが
 終盤は更にドラマに昇華され、
 このタッグの鬩ぎ合いがどうなっていくか
 興味を抱き、最後まで惹きつけられました。

 文句なしに好勝負。

CBotSJ決勝:高橋ヒロムvs.YOH(12/15/21)
 YOHはヒロムのサブミッションに締め上げられる中で手を大きく広げ、
 YOHから平手打ちを叩きこむなど気持ちを先にぶつける。

 アスリートとしては決してJr.の中でトップ・クラスではない中で
 レスラーとしての意気込みを見せましたね。

 ヒロムの厳しい攻めにダウンに追い込まれて、
 胸を真っ赤にしながらも打撃の張り合いをやめない真っすぐさに熱量が生まれます。

 ヒロムがYOHと合わせ等価の一進一退を繰り広げた後、
 更に観客の感情移入を高めます。

 その最中にSHOが登場。
 YOHを襲撃し、抗議してきたヒロムも攻撃し、この試合はノー・コンテストだと告げるも
 後藤、YOSHI-HASHIが追払い、内藤、鷹木も駆けつけて再開へ。

 終盤からクライマックスに切り替える演出としては悪くないものの
 当人たちが追い払えなかったのと、
 SHOにそんなに技の数打たれていないのにKO寸前でかなりインターバルを長くとったのは減点かと。

 クライマックスは一つ一つ力を振って攻防。
 ここでもYOHの伝達力はヒロムを超えていて、
 YOHのキャリアを変える試合になりましたね。

 昨年のヒロムvs.デスペと同じく、
 名勝負ではないにしても記憶に残る代表的な試合の一つです。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/21)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@WTL公式戦:ザック・セイバーJr.、タイチvs.SANADA、内藤哲也(12/2/21)
ABotSJ公式戦:ロビー・イーグルスvs.高橋ヒロム(12/11/21)
BWTL公式戦:後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(12/12/21)
CBotSJ決勝:高橋ヒロム(優勝!)vs.YOH(12/15/21)