新日本プロレス:Wrestle Kingdom 15 Night Two 1/5/21の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | NEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.ジェフ・コブ IWGPヘビー級&IC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ジェイ・ホワイト |
@ダーク・マッチ:AZM、上谷沙弥、林下詩美vs.なつぽい、ひめか、舞華
Aダーク・マッチ:朱里、ジュリアvs.中野たむ、岩谷麻優
@KOPW王座戦:矢野通(ch)vs.バッド・ラック・ファレvs.BUSHI vs.チェイス・オーウェンス
AJr.ヘビー級タッグ王座戦:エル・デスペラード、金丸義信(ch)vs.マスター・ワト、田口隆祐
BNEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.ジェフ・コブ
コブは動くべきでない時に心許なさがありましたが、
我慢して待ち切ってそれを雰囲気作りにも繋げることができるようになりました。
また、そこからの緩急の効いた動き出しという
彼の強みも最大化できていて大きく一皮むけましたね。
打撃の放ち方も絵になっていました。
鷹木はコブに結構任せて無理に一進一退に落とし込まず、
受けて受けて受けての反撃で作ってコブをスケール・アップ。
鷹木がリングアウトになりかける見せ場は良かったし、
戻ってきたところを即座にコブが追撃したのも良かった。
鷹木の脚への攻めという伏線も回収し
理屈を絡めて派手な攻防に仕上げています。
昨年のvs.石井と並び立つコブのキャリア・マッチです。
文句なしに好勝負。
CSANADA vs.EVIL
DJr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.高橋ヒロム
演舞の延長でヒロムがエプロンの角へのボム。
花道でのジョン・ウーに石森がカウンターで主導権を取り返し腕攻め。
大舞台の特別感を付与しつつ効率的に土台を作っていきます。
その前半の確かなワークからのハネは思った程でもなく。
BotSJもといBotヒロムの高値安定の流れからすると
もっと凄くなりそうな期待値を持っていたのですが、
相手のことを受け止めているものの
受け止めてすぐ終わって広がり感がない形。
読み合いの混ぜ方が良くなく、
最後も膠着していたのにフィニッシャーだけが浮いている印象になっています。
好勝負に少し届かず。
EIWGPヘビー級&IC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ジェイ・ホワイト
ジェイはいつものヒール・ワーク。
初手でいきなり外道介入を使うことには
いまだ首を傾げざるを得ません。
飯伏ももう少し安易に応じず
序盤なりの鍔迫り合いに仕上げたかった。
昨日もそうですが、後半のキレ・モード、
実況が言う所のゾーン、を強調する為か
変にベースを受けるスタイルにシフト・チェンジしていますが、
そんなに正解とは思えないのが難とも。
もう少し切り返しを入れて緊張感を出さないと
掴みとしては不十分化と思います。
ジェイが飯伏を高角度でエプロンに落とし完全に支配モード。
上記のようにスポット自体は強烈ですし、
8:2の中での一進一退はジェイにしかできない特別感があります。
しかしながら飯伏が反撃できないことを丁寧に描いている一方で
その腰、脚への痛みを受け手の飯伏が全く表現的に応じていないのが残念でならない。
飯伏のゾーンはそのダメージを無視させるものなのか、
出来るだけ動かずに攻めているのは良かったですが、
ディティールとしてはやっぱり不十分です。
ニア・フォールの連発。
情緒を絡めての盛り上がりは素晴らしかったものの本当に48分もやる必要があったか。
4年前のオメガvs.オカダを思い出させましたね。
NWA王座戦3本勝負のDNAを現代的に蘇らせたジェイのスタイルにおいて
マスターピースとも言えますが、
飯伏は昨日と同じく決してベスト・ワークとは思えないし、
昨日と違って大きいのは退屈な印象もこの試合にはあったということです。
評価が難しいですが、ぎりぎり好勝負。
Rating:★★★☆☆
(執筆日:1/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ダーク・マッチ:AZM、上谷沙弥、林下詩美vs.なつぽい、ひめか、舞華Aダーク・マッチ:朱里、ジュリアvs.中野たむ、岩谷麻優
@KOPW王座戦:矢野通(ch)vs.バッド・ラック・ファレvs.BUSHI vs.チェイス・オーウェンス
AJr.ヘビー級タッグ王座戦:エル・デスペラード、金丸義信(ch)vs.マスター・ワト、田口隆祐
BNEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.ジェフ・コブ
CSANADA vs.EVIL
DJr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.高橋ヒロム(新チャンピオン!)
EIWGPヘビー級&IC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ジェイ・ホワイト