TOP日本のプロレス新日本プロレス 2021年の大会 → 新日本プロレス:Wrestle Kingdom 15 Night One 1/4/21

新日本プロレス:Wrestle Kingdom 15 Night One 1/4/21の分析


名勝負 IWGPヘビー級&IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太

オカダ・カズチカvs.ウィル・オスプレイ
好勝負 なし

@ダーク・マッチ:ニュー・ジャパン・ランブル

@エル・ファンタスモvs.高橋ヒロム
Aタッグ王座戦:デンジャラス・テッカーズ(タイチ、ザック・セイバーJr.)(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー

BUS王座#1コンテンダーズ・マッチ:KENTA(co)vs.小島聡
 KENTAがセコンドの天山含めて
 上手く相手を煽って形にしていましたね。

 小島もモンゴリアン・チョップを借りる等
 その絵の中で良い印象を残しました。

 小島の衰えから終盤には限界があるものの
 その中でどう面白くするかしっかり準備して臨み、
 成功させた点で好感の持てる内容でしたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

C棚橋弘至vs.グレートOカーン

Dオカダ・カズチカvs.ウィル・オスプレイ
 2人の間の糸を緩めつつスケール大きな技で切らない。
 必要以上には緊密ではないものの大きなものを支えられる足場。

 ただのショルダー・スルーさえ打ち上げ時に一押しして
 これまでに見たことのない強大な技に仕上げます。

 切り返し合いは試合時間設定を考慮して抑制させていますが、
 見事にコントロールしきっていますし、
 ぴったりと微調整した間で攻防を続けます。
 圧倒せず、それでいて惹きつけ続けます。

 このまま何分でも攻防を続けられそうという感覚は
 オメガvs.オカダの60分試合で覚えたのと同じものです。

 終盤の攻防のつなげ方も見事で点にせず自由な変化。
 一方で作為感も目立たせず 
 一つ一つ強く刻み込んでいきます。

 コブラ・クラッチ連打で焦点を合わせた中で
 最後は来るべきこの時まで出し惜しんだレインメーカーの解禁。

 お見事な内容でしたね。

 文句なしに名勝負。

EIWGPヘビー級&IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太
 内藤は次の攻防を想像させた上で
 それ以上のムーブで切り込み驚きをもたらします。
 細かな所まで行き渡った工夫、拘りには目を見張ります。

 飯伏は内藤のそれを全部拾えてはいませんが、
 ダイナミックな役回り自体は適切にこなします。

 内藤が中盤に首攻めに移りますが、
 ここでも常に感心するほど工夫を積み重ねていきます。
 悲願の王座奪取を狙う飯伏の前に高い壁であり続けます。

 後半は飯伏が彼にしかできない無茶なムーブ、受け身を出すことで跳ねて、
 ストレートな打撃戦で感情ものり、
 WKメインにふさわしい必殺技の攻防で締めくくりました。

 試合もピカイチでしたが、
 内藤のパフォーマンスが近年稀に見るレベルで冴え渡っていて
 そのワーク自体がもはや面白かった。

 ぎりぎり名勝負。


Rating:★★★★★
(執筆日:1/?/21)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ダーク・マッチ:ニュー・ジャパン・ランブル(勝者:矢野通、バッド・ラック・ファレ、BUSH、チェイス・オーウェンス)
@エル・ファンタスモvs.高橋ヒロム
Aタッグ王座戦:デンジャラス・テッカーズ(タイチ、ザック・セイバーJr.)(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー(新チャンピオン!)
BUS王座#1コンテンダーズ・マッチ:KENTA(co)vs.小島聡
C棚橋弘至vs.グレートOカーン
Dオカダ・カズチカvs.ウィル・オスプレイ
EIWGPヘビー級&IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太(新チャンピオン!)