新日本プロレス:Best of G-1 2020 part.2の分析
名勝負 | G1公式戦:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ(9/27/20) |
好勝負 | G1公式戦:内藤哲也vs.ザック・セイバーJr.(9/24/20) G1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(9/27/20) G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.ジェイ・ホワイト(9/30/20) |
@G1公式戦:内藤哲也vs.ザック・セイバーJr.(9/24/20)
自分のレスリングでそれぞれ進めつつも
相手にリズムを崩されないのが良いですね。
セイバーは相手の見えないところで内藤ポーズしたりと
内藤だけでなく観客も相手にしながら一つのものを作り上げていきます。
内藤の定番を利用して自分の魅力を120%伝えてきましたね。
内藤も応援に合わせてよい試合運び。
それぞれスタイル・クラッシュで相手の動きを読みつつ、
一方で信頼あってこそなでもありますが相手への無関心もどこかある。
そこが試合全体としての評価をやや鈍くすることに繋がっている。
そうは言いつつも、ぎりぎり好勝負という評価に十分値する試合です。
AG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.オカダ・カズチカ(9/27/20)
ヒール・ワークでオカダを強大に引き立てつつ背中攻め。
オカダは枠組みの中でしっかり攻守切り替え。
外道とジェイまとめて花道でDDTする等
工夫したスポットもありましたね。
外道を最初から最後まで要所で絡めたことは
分かりやすいし悪くはないですが、
この2人の真価を抑制してしまった感はありますね。
終盤は見応えのある切り返し合いで
マネー・クリップも今回は良い形で使われていました。
好勝負に少し届かず。
BG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(9/27/20)
二次元に抑えつつ、
その一進一退のバランス感で十分勝負できている。
観客が新応援様式でも気持ちを載せやすいハード・ヒット。
打ち込むのに合わせて手拍子を送っていましたね。
ダウン状態でお互い顔を小突き合ったり、
グーパンを顔に打ち込んだりと本意気の打撃戦は圧巻でした。
打撃そのものだけでなく、それに対する上手い受けも見事でした。
期待通り振り切った内容。
文句なしに好勝負。
CG1公式戦:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ(9/27/20)
昨年のBotSJ決勝のリマッチ。
ショルダー・タックルの耐えあいから始め、
実態よりも身振りで、キャラで楽しませるかと思いきや
一度ギアが入れば他には真似できないトップ・スピード
且つ単調ならざる工夫の連発。
オスプレイの受け身のタイミングも素晴らしく、乗っていきましたね。
それぞれ細かな変化を鉄板に加えつつもクオリティ落ちていません。
相手との読み違いは一部見られましたが、大きな原点ではありません。
オスプレイは105kgになって昨年ほどの浮遊感はないものの
コーナー・トゥー・コーナーを決めるし技の制限は全くなし。
昨年に比べ歪みはありますが、今回もまた見事なオール・イン・マッチでした。
ぎりぎり名勝負。
DG1公式戦:KENTA vs.ザック・セイバーJr.(9/29/20)
KENTAがセイバーに付き合わず打撃戦に持ち込み、
飄々とコントロールしていきます。
セイバーも無闇に反撃せず
まったりKENTAのやりたいことに合わせつつ、
ポイントでカウンターを効果的に見せて存在感を示しました。
それぞれ相手を仕留める為の複数の道筋を見せつつの
攻防なので実に見応えがありました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
EG1公式戦:ウィル・オスプレイvs.ジェイ・ホワイト(9/30/20)
ジェイが小狡く立ち回りつつ攻撃性をむき出しにすると
そこにオスプレイが威嚇的に一発。
ヘビー級転向後ならではのジェイに対する応じ方ですね。
ジェイのキャラを上手く活かしたコントロール手法は素晴らしかった。
オスプレイも膝の痛みを表現する為に
敢えて自分の技に縛りを設けましたが、
その中でしっかり惹きつけるのはお見事。
海外出身だからこそのジェイの引き出し方で、
凄い化学反応ではないが味わい深い試合でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:9/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:内藤哲也vs.ザック・セイバーJr.(9/24/20)AG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.オカダ・カズチカ(9/27/20)
BG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(9/27/20)
CG1公式戦:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ(9/27/20)
DG1公式戦:KENTA vs.ザック・セイバーJr.(9/29/20)
EG1公式戦:ウィル・オスプレイvs.ジェイ・ホワイト(9/30/20)