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新日本プロレス:Wrestle Kingdom 14 1/4/20の分析


名勝負 RevProブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.ウィル・オスプレイ(2/2/20)
好勝負 NEVER無差別級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.鷹木信悟(2/1/20)

オカダ・カズチカvs.タイチ(2/2/20)

Jr.ヘビー級タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)(ch)vs.ロッキー・ロメロ、田口隆祐(2/20/20)

NEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.石井智宏(2/20/20)

@石井智宏vs.EVIL(2/1/20)
 予想通りの肉弾戦。
 石井から椅子攻撃を仕掛けて掴もうとしますが、
 結局落ち着く所がいつもと同じなので少し弱い。

 中盤はEVILの安定の首攻め。
 この中でも問題意識を持って
 色々とオーソドックスに陥らない為の工夫を凝らしていますが、
 全部成功している訳ではない。

 石井との一進一退は上質。
 相同性のポイント作りも上手くいっているが後一歩伸び悩み。

 好勝負に少し届かず。

ANEVER無差別級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.鷹木信悟(2/1/20)
 鷹木はJr.上がりですが打撃戦を問題なくこなします。
 それぞれ自分を立たせるための見せ方をしていて、
 それは多少相手を殺すことになりますが、
 この2人は相手に殺されてもやり返せています。

 後藤は少し前までこういう表現面で物足りなさがありましたが、一皮向けた感がありますね。

 終盤も単純ではありますが、
 エルボーからラリアット、ヘッド・バット合戦、と
 エスカレートして盛り上げきりました。

 ぎりぎり好勝負。

BRevProブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.ウィル・オスプレイ(2/2/20)
 序盤はレスリングに拘り、
 ブリッジで力強さを見せたり、
 レスリングのポジショニングでテクニックを見せます。
 セイバーの領域。
 
 続いてはロープワークからダイブをめぐる攻防。
 トップギアに行かない範疇で見所を作り、
 今度はオスプレイの領域ですが、
 セイバーが簡単に主導権を譲らず支配力を利かせ、
 そこからどう脱却するかで見せてきたので緊張感がありましたね。

 オスプレイは飛翔せずともオスプレイ。
 根本の部分でナチュラルに
 両者の技量を交錯させ、
 空間を絞って独自性に焦点を当てています。

 そこから一気に終盤は溜めていたロープ・ワークで空間を爆発させ、
 技の意味合いを最大化させた原点的パズルワークのような攻防。

 最後までオリジナルで最上級。

 ぎりぎり名勝負です。

Cオカダ・カズチカvs.タイチ(2/2/20)
 オカダが1.4、1.5でボロボロになっているストーリー。
 このタイミングでのタイチ戦とはブックが素晴らしいですね。

 タイチはもう完全にヘビー級として遜色ない試合運び。
 川田リスペクトの試合スタイルも板についています。

 オカダもタイチ個人を見て
 この試合に合わせた試合運び。

 タイチはいつもより観客を見ることを控え、
 メインとして求められる本格派により寄せています。
 いっそ女子マネ・ガード、アイアン・フィンガーなくても良かったですけどね。
 これは30分という試合時間の為に
 捨てるにも捨て切れなかった感がありますが。

 ブック演出のサポートを受けながら
 30分まったく退屈させずに構築し、
 最後は激情の打撃戦で盛り上げ、
 タイチ敗北という結果もタイチにとって次に繋がる内容になっています。

 熱い試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

Dイリミネーション・マッチ:オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、六本木3K(SHO、YOH)vs.タイチ、ザック・セイバーJr.、金丸義信、エル・デスペラード(2/4/20)
 (オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールあり)
 先の大会のカードを集めた形。
 その攻防が間違いのないのは証明されていますし、
 それ以外の絡みも階級差でクオリティを落とさずやりきっていますね。

 団体位置付け上、トップのオカダとタイチを
 中盤の見せ場に持ってきてOTTルールで最初の脱落。
 
 そこから一気にOTTルールで
 目まぐるしく試合を展開させていきます。
 レフェリーの目を逸らしてデスペラードの場外落下を無効化する等
 演出も利いていましたね。
 ただ通常フォールも混ぜた方がメリハリが利いたか。
 少しシンプルに作りすぎたきらいがありますね。

 最後はオスプレイvs.セイバーの一騎打ち。
 セイバーの執拗な腕攻めは流石で
 オスプレイもロープ際の攻防に関して
 一つ間違えば誤って落下してしまうのではと心配する程
 スリリングにぎりぎりの精度を狙いました。

 一発逆転のフィニッシャーでしっかりフィニッシュ。

 好勝負に少し届かず。

ENEVER無差別級6人タッグ王座戦:EVIL、BUSHI、鷹木信悟(ch)vs.石井智宏、後藤洋央紀、ロビー・イーグルス(2/6/20)
 孤立中にセコンド乱戦を交えたり、
 日本では珍しく複数人で受けにいったりと
 画一的でないトリオの取り組み方をしていますね。

 個としては石井と鷹木がハイ・テンションの打撃戦。
 次の王座戦が愉しみになる程特別な攻防でしたね。
 BUSHIとイーグルスも最後のクライマックス・シーンを担当してしっかり締めましたね。

 一方でEVIL、後藤のパフォーマンスは少し物足りない印象もあった。

 玉石混合も基本的にはクオリティ高め。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

FJr.ヘビー級タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)(ch)vs.ロッキー・ロメロ、田口隆祐(2/20/20)
 田口が観客に予想図を描かせて
 その通りにして愉しませつつ、
 そこから意表を突く変化でも愉しませる。
 田口の掌で踊る愉しさがありますね。

 ロメロはサブに回っていましたが、
 連携は確かで腕攻めも良好。

 3Kはタッグとして自分の形を作るだけでなく、
 田口、ロメロの緩い雰囲気の中で
 それができているのがポイントで評価できる。

 26分と長く、もう少しすっきりさせても良いでしょうが、
 クオリティが落ちるシーンがない程
 タッグとしても個としても充実の攻防が見られました。

 ぎりぎり好勝負。

GNEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.石井智宏(2/20/20)
 ロープ・ワークを使ったショルダー・タックルの耐えあいからスタート。
 お互いの形に飲み込まれず押し返せるタフ・マンっぷり。
 王座戦関係なく個人的な打撃戦になっていますね。

 前に出て受けて受けて強烈な一発を打ち返す
 石井の世界観ど真ん中に
 鷹木が踏み込みつつ、
 感情とラッシュで一歩も引かない攻防を展開しました。

 中盤は火花を散らす中で
 ダメージ・リセットを多用していましたが、
 後半になると重苦しいプロレス技一発一発に
 ダウンしながらもフォールを返していく
 じっくりとした見せ方に変調。

 もう少し試合時間を削って勢いのあるものにした方が
 より魅力的な内容に仕上がった感はありました。

 ぎりぎり好勝負。

H中西学引退試合:中西学、天山広吉、永田裕志、小島聡vs.オカダ・カズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、後藤洋央紀(2/22/20)
 旧世代軍は引退する中西含めて峠を当に越えているので
 普通に相対するとトップ・マッチにはなり得ません。

 その代わりに8マンならではのリング制圧シーンを使って
 勝敗に結びつきうる攻防を行うと共に、
 中西がIWGPヘビー級王座を戴冠した
 棚橋との特別な関係性を上手く利用して演出していますね。

 棚橋、飯伏らが軽くヒールに回ってお膳立てしたり
 最後に中西に手向けとばかりに各レスラーが必殺技を叩き込んだりと、
 インディーっぽさはありますが、
 情感的に引退試合を彩りました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/20)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@石井智宏vs.EVIL(2/1/20)
ANEVER無差別級王座戦:後藤洋央紀(ch)vs.鷹木信悟(新チャンピオン!)(2/1/20)
BRevProブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.ウィル・オスプレイ(2/2/20)
Cオカダ・カズチカvs.タイチ(2/2/20)
Dイリミネーション・マッチ:オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、六本木3K(SHO、YOH)vs.タイチ、ザック・セイバーJr.、金丸義信、エル・デスペラード(2/4/20)
ENEVER無差別級6人タッグ王座戦:EVIL、BUSHI、鷹木信悟(ch)vs.石井智宏、後藤洋央紀、ロビー・イーグルス(2/6/20)
FJr.ヘビー級タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)(ch)vs.ロッキー・ロメロ、田口隆祐(2/20/20)
GNEVER無差別級王座戦:鷹木信悟(ch)vs.石井智宏(2/20/20)
H中西学引退試合:中西学、天山広吉、永田裕志、小島聡vs.オカダ・カズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、後藤洋央紀(2/22/20)