新日本プロレス:Best of NJPW 2020 Novemberの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | NEVER無差別級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.鷹木信悟(11/7/20) WK挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.ジェイ・ホワイト(11/7/20) |
@Jr.ヘビー級・タッグ王座戦:鈴木軍(エル・デスペラード、金丸義信)(ch)vs.LIdJ(BUSHI、高橋ヒロム)(11/1/20)
鈴木軍はヒロムのエプロンからのジョン・ウーをかわして自爆させると腰攻め。
少し場外比率が高すぎる印象はあるものの
腰狙いで攻めをまとめている点、空間の使い方はOK。
中盤はもう少し改善できたでしょうね。
反撃初手に対する受け方が重かったり
相手の動きに従う動きが俊敏すぎたりと
ダメージ感のコントロールが不安定でギアがかかりきらなかった。
BUSHIとデスペラードのライバルの攻防で
最後まで魅せ切って28分もの長い時間決して退屈はしませんでしたが、
それでも28分もかけて+に作用したということも正直なかった。
最後のフィニッシュに導く攻防が崩れたのも残念でした。
平均的な良試合。
Aタッグ王座戦:タイチ、ザック・セイバーJr.(ch)vs.後藤洋央紀、YOSHI-HASHI(11/2/20)
タイチとYOSHI-HASHIのライバリティを中心に。
上り調子の2人ですし見応えはありましたね。
YOSHI-HASHIの攻め方の工夫、変化も面白かった。
YOSHI-HASHIはセイバーとの攻防も良かったですね。
抑揚の感覚が合っていてフロー感がありました。
セイバーは相変わらずコンディション良く、
えげつないサブミッションで他を圧する印象付け。
硬い後藤とも対比的な攻防が良かったですね。
タッグの要素も積極的に織り込み見所は多かったものの
根幹の部分はシングル感覚が強くてそれを四重に重ねているので、
試合全体の歩みはまどろっこしく前日の試合と同じく35分の試合時間に関しては必要なかった印象。
団体としてタッグにも力を入れていこうという意図が感じられそれは歓迎ですが、
試合時間だけの問題ではなくて、この試合も25分くらいで練りこんだ方が尚良かった。
好勝負に少し届かず。
BNEVER無差別級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.鷹木信悟(11/7/20)
最初のエルボーの打ち合いは予想より激しく、
しかして予定調和で観客は拍手を合わせることができます。
定番のロープを使ってのアーム・バーを決める前に
攻防を加えたりと三戦目ならではの面白みも加えてフックをかけています。
鷹木の腰の痛みの表現、みのるのデフォルメされた顔芸共に良く、
今回も非常に見応えのある試合に仕上がっています。
ぎりぎり好勝負。
CWK挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.ジェイ・ホワイト(11/7/20)右
ジェイがケースを取り上げ突っかかってきたところを不意打ち。
開始時からヒール・ワークによる主導権の取り合いになります。
ジェイの攻めに対し飯伏はしっかりダメージ表現で応えており伝わってきますね。
ジェイはヒール・ワークにより狙いは大局的になりますが、
空間を広く使うことで散漫な印象を与えません。
飯伏が反撃後フロー感がある代わりに
少し一進一退が綺麗すぎるきらいもあったものの
すぐさまそれを払拭する強烈なジャーマン。
双方技にインパクトがあり受け身も冴えています。
ジェイが飯伏に対して絶対的な戦績を誇る背景も含めて
最後の必殺技をめぐる切り返し合いまで絶妙なコントロールを見せました。
ジェイのパフォーマンスは圧巻でしたね。
ぎりぎり好勝負。
DIWGPヘビー級&IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.EVIL(11/7/20)
オーソドックスなレスリングから。
様式を作るのは良いものの
どこで+αを付け加えるのか意図は見えません。
東郷が内藤の注意を引いたり、
ターン・バックルを外したりとサポート。
セコンドが主導のヒール・ワークで
セミとは差別化を図れているものの
クオリティとしては劣化版であることは否めない。
内藤の手数重ねて乗っていく攻めの良さは出ているものの
EVILとの間の化学反応は今日もまた見えません。
コンスタントにヒール・ワークが挿入されるもフラット。
東郷、裕次郎の乱入から
様々な演出を数多く詰め込んでいて楽しいけれど
内藤vs.EVILのベースラインが上がる訳でもなく、
終わってみれば「あぁ、やっぱり」というクオリティ。
平均的な良試合。
(執筆日:11/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@Jr.ヘビー級・タッグ王座戦:鈴木軍(エル・デスペラード、金丸義信)(ch)vs.LIdJ(BUSHI、高橋ヒロム)(11/1/20)Aタッグ王座戦:タイチ、ザック・セイバーJr.(ch)vs.後藤洋央紀、YOSHI-HASHI(11/2/20)
BNEVER無差別級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.鷹木信悟(新チャンピオン!)(11/7/20)
CWK挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.ジェイ・ホワイト(11/7/20)
DIWGPヘビー級&IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.EVIL(11/7/20)