新日本プロレス:Best of World Tag League 2019の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | WTL公式戦:EVIL、SANADA vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(11/28/19) WTL公式戦:EVIL、SANADA vs.石井智宏、YOSHI-HASHI(11/29/19) WTL決勝:ジュース・ロビンソン、デイヴィッド・フィンレーvs.EVIL、SANADA(12/8/19) |
@WTL公式戦:石井智宏、YOSHI-HASHI vs.ジェフ・コブ、マイキー・ニコルス(11/17/19)
コブは未完の大器と言われて久しいですが、
時々、唯一無二のスープレックス・モンスターになることがある。
今回YOSHI-HASHIHの素晴らしい向かい合い方によって
コブがそのモードに入っていますね。
マイキーは新日と親和性高く、
石井と良い一進一退を見せていましたね。
ただコブとはTMDKレベルではないにしても
もう少しタッグとしての完成度を上げたいですね。
今回は石井、YOSHI-HASHIがタッグとして圧倒的に上回っているので
12分で終わってしまったけれども
もっと完成度を高めればこの試合をもう一段階二段階余裕で押し上げられます。
好勝負に少し届かず。
AWTL公式戦:鈴木軍(ザック・セイバーJr.、タイチ)vs.鈴木軍(鈴木みのる、ランス・アーチャー)(11/17/19)
昨年のWTLでトップ・マッチだった鈴木軍対決。
今年はブレイクしたタイチとランスが入っている点が注目。
でしたが・・・ランスはタッグの理解が不十分で
タイチも得意のハード・ヒットの攻防をするには
鈴木が歳を取りすぎているのか見せ場に乏しい。
結果的に全体としてのカオス感ある乱闘と
セイバーとみのるによるクライマックス
(ノー・ガードでの打撃の打ち合いから
クイック織り交ぜた切り返し合い)が素晴らしいということになり、
試合自体は良いのだけど期待していた昨年からの目新しさがなかった。
好勝負に少し届かず。
BWTL公式戦:EVIL、SANADA vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(11/28/19)
SANADAとセイバーのレスリング戦が
そのまま場外戦に延長して掴みはOK。
EVILとタイチのタフ・マッチも負けじとアピールし、
その上でタッグ要素を織り交ぜて
試合が進むにつれ深みが増して行きます。
攻防もスリリングで盛り上がりましたね。
ぎりぎり好勝負。
CWTL公式戦:EVIL、SANADA vs.石井智宏、YOSHI-HASHI(11/29/19)
それぞれ不意打ちして始まるので
形式の実行力はリーグ参加チームの中でも双方飛び切り。
特にEVIL、SANADAの完成度は一番で星取りにも納得感が強い。
石井はシングルでもそうですが、
シーンの強度が素晴らしいので、
タッグの中においても大きな貢献ができるし、
YOSHI-HASHIも中々上に上がれないポジションではありますが、
まさに仕事人といった感じのバランサー役で
EVIL、SANADAどちらが相手でも輝かせていましたね。
ぎりぎり好勝負。
DWTL決勝:ジュース・ロビンソン、デイヴィッド・フィンレーvs.EVIL、SANADA(12/8/19)
決勝としては弱いカード。
EVIL、SANADAならどんな相手とも大丈夫だろうということでしょう。
実際EVILもSANADAも相手とそつなく攻防をこなし、
特にEVILは素晴らしいアピール能力で
要所で上手く一体感を作ります。
またタッグとしても絶妙の按配で試合を動かしていきます。
ジュース、フィンレーという色のついていないタッグが相手だからこそ
彼らの技巧が存分に発揮されましたね。
対するフィンレーは終盤において
個として全体的に(間、アピール、ムーブ)
まだまだ足りないことを露呈してしまったし、
ロビンソンももう少しタッグを引っ張ってくれるかと思ったら
いまいちなパフォーマンスでしたね。
ジュース、フィンレーはそこそこに留まるも
SANADA、EVILが素晴らしすぎて決勝のクオリティに到達している。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@WTL公式戦:石井智宏、YOSHI-HASHI vs.ジェフ・コブ、マイキー・ニコルス(11/17/19)AWTL公式戦:鈴木軍(ザック・セイバーJr.、タイチ)vs.鈴木軍(鈴木みのる、ランス・アーチャー)(11/17/19)
BWTL公式戦:EVIL、SANADA vs.ザック・セイバーJr.、タイチ(11/28/19)
CWTL公式戦:EVIL、SANADA vs.石井智宏、YOSHI-HASHI(11/29/19)
DWTL決勝:ジュース・ロビンソン、デイヴィッド・フィンレー(優勝!)vs.EVIL、SANADA(12/8/19)