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新日本プロレス:Best of G1 Climax 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.SANADA(7/14/19)

G1公式戦:オカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/14/19)

G1公式戦:EVILvs.飯伏幸太(7/14/19)

G1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(7/14/19)

G1公式戦:石井智宏vs.ジェイ・ホワイト(7/15/19)

@G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.SANADA(7/14/19)
 演舞にレスリングを組み込んだり
 複合的な視点で技の攻防を作り上げていますね。
 オスプレイのJr.の動きもSANADAは全部受け止める懐の深さを見せています。

 攻防時に崩れる場面は多々見られましたが、
 これだけ高度に深く理解しあった攻防を見せていれば
 それも鬩ぎあいの一つとして認識される。
 両者のコンディションを考えれば
 この内容は決して不思議ではないですが、
 それにしてもお見事です。
 両者のポテンシャルが遺憾なく発揮された充実の内容。

 文句なしに好勝負。

AG1公式戦:オカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/14/19)
 自由自在のレスリングと
 スピードに乗せた技の攻防の融合が見事。

 セイバーは相変わらずコンディションが素晴らしく、
 そのクイックは試合時間設定を忘れて
 決まるかも、と思わせる説得力があります。

 後半にかけてはオカダの定型で
 効率的に、一方で少し淡白ではありますが、
 ステージを上げて終盤戦に繋げます。

 セイバーがクイック/サブミッションを豊かに手数増し増し、
 オカダのスケール感とのコントラストを利かせて
 充実した攻防を実現させていましたね。
 12分と短時間ながらぎりぎり好勝負。

BG1公式戦:EVILvs.飯伏幸太(7/14/19)
 肉弾戦からEVILは蹴りを防ぐべく脚攻め。
 飯伏は情熱的に打撃を放ちつつ
 受けを主体に良い構築も見せています。
 EVILも迫力ある技でのインパクト、
 脚攻めによる展開を両立させています。
 高いクオリティを誇っていましたが、
 最後にギアを上げて、一段上のものに仕上げましたね。
 ぎりぎり好勝負。

CG1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(7/14/19)
 団体を背負った、背負っていた者の対決。
 場外を使って喧嘩腰でやり取り。
 KENTAが主導権を握って首攻め。

 WWEの試合運びと
 KENTA固有の攻撃性が良い塩梅でまとまっています。
 棚橋も近しいスタイルなだけにしっかり理解していますね。
 特にドラスクのカードを切りつつ、
 その後で敢えて一歩再び引いたのが見事。
 これでドラマチックになりましたね。

 ぎりぎり好勝負。

DG1公式戦:石井智宏vs.ジェイ・ホワイト(7/15/19)
 ジェイは序盤から外道をふんだんに使って攻め入りますが、
 石井のタフさも出せていて雰囲気はOK。

 攻防にはディティールへの意識が見られるし
 石井の反撃後はジェイの冴えた受け表現が光りました。

 石井もハイパー・アーマーを利用して
 攻めにいつも以上に豊かさがありましたね。

 もう少し格差の形にはめこむかと思ったら
 そこに囚われず個性のベスト・バランスを追求できました。
 ジェイはマイ・ペースにのらりくらりとした反撃でしたが、
 石井の激しい攻めを終盤でありながら
 受け続けたのはある意味勇気がいることでした。
 非常に良い形で結果になりました。
 ぎりぎり好勝負。

EG1公式戦:EVIL vs.SANADA(7/18/19)
 SANADAが速攻で仕掛けたり、
 EVILが椅子で気をそらして反撃したりと
 構築はオーソドックスながらヒール同士、
 タッグ・パートナー同士ならではのすかし合いでアクセント。

 といってもSANADAは人気急騰中なので
 フェイス的役回りも担えるので、
 それを試合要素として上手く取り込んでいます。

 EVILの腰攻め/SANADAの腕攻めといった細かな要素もある。
 その細かさや攻防をやろうと思えばチェーンしていける上手さが
 かえってスケール感を下げてしまっている所も一部ではあるものの
 そんな時も彼らのスキルが根底にあり見応えがあった。

 好勝負に少し届かず。
  (執筆日:7/?/19)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@G1公式戦:ウィル・オスプレイvs.SANADA(7/14/19)
AG1公式戦:オカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/14/19)
BG1公式戦:EVILvs.飯伏幸太(7/14/19)
CG1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(7/14/19)
DG1公式戦:石井智宏vs.ジェイ・ホワイト(7/15/19)
EG1公式戦:EVIL vs.SANADA(7/18/19)